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美容室の1日の売り上げはどのくらい?スタッフごとの売り上げも解説!

美容(美容室)業界の昨今の動向を振り返ってみると、2022年上期では男女ともに1回あたりの利用金額が過去最高を更新しました。

(女性:7,345円 男性:4,553円 参考文献:【美容センサス 2022 年上期】≪美容室・理容室編≫)

上記データを知って驚く人もいるかと思います。美容室を長期的に存続させていくには、売り上げかつ利益を残さなくてはなりません。
本記事では、コロナ禍の影響で変遷を遂げる美容室の売り上げに着目していきたいと思います。

記事前半では、月間及び1日あたりの売り上げを紹介し、記事後半に事業規模ごとの売り上げ目安を紹介していきます。

美容室をこれから経営される方や現在経営されている自分の美容室の売り上げ相場を知りたい方は必見の内容となっておりますので、
ご参考頂けますと幸いです。

美容室の月間平均売り上げはどのくらい?

美容室の1日の売り上げはどのくらい?スタッフごとの売り上げも解説!

美容室の月間平均売り上げは170万円となっています。

売上に関しては、日本政策金融公庫のデータでは2023年にかけて引き続き厳しい傾向があるものの、持ち直してきている現況です。
自分の店舗は月間平均と比較した際に、いかがでしょうか。参考となる指標として着目してみてください。

月間平均売り上げから1日の平均売り上げを算出

月間平均売り上げから1日の平均売り上げを算出してみたいと思います。1ヶ月間の営業日数を25日とすると以下計算式にて算出できます。
1,700,000(月間平均売り上げ) ÷ 25 (営業日数) =68,000(1日平均売り上げ)
1日平均売り上げは68,000円となります。

厚生労働省の統計「生活衛生関係営業経営実態について」には以下のデータがあります。

平日1日あたりの顧客の平均来店人数:10人
休日1日あたりの顧客の平均来店人数:13.9人(14人として換算)

目安としては、平日10人、休日15人の集客があれば、1日平均売り上げを達成することができます。

ここまで、平均値としての数値を算出してきましたが、美容室の規模によっても売り上げは千差万別かと思いますので、
次のセクションでは、事業規模ごとの売り上げを解説していきます。

事業規模ごとに美容室の1日の売り上げ目安を紹介!

美容室の1日の売り上げはどのくらい?スタッフごとの売り上げも解説!

美容室は立地条件によって営業形態も様々です。営業方針の考え方次第では、営業時間帯や休日なども店舗によって異なってきます。
美容室の売り上げ構造は、セット面の数とシャンプー台の数で概ね決まってしまいます。

お客様のニーズに沿った形で店舗を運営していくことを最優先に事業設備や売り上げについても戦略を立てていきましょう。

特にこれから美容室の立ち上げを検討している人はご参考いただきたい内容となっています。

小規模美容室の1日の売り上げ目安

今現在、従業員数が1〜2人の美容室が多く(従業員数は2.1人)、個人店は90%が個人事業主となっていて、小規模での展開が多いです。

1人で美容室を経営している場合の平均的な売り上げとして、1人営業では、平日も休日も施術人数は同じとなるので、1日の施術人数は平均5人で計算します。

1日の売上:6,000円×5人=30,000円

ひと月の売上計算は、先の条件を当てはめると営業日は月26日となり、ひと月の売上は780,000円になります。

単月売上:30,000円×25日=750,000円

アシスタントや夫婦で経営する場合は、顧客回転率が上がると考えられますので、売上拡大を目指すことができます。

中大規模美容室の1日の売り上げ目安

施術メニューの大半をアシスタントが担当している場合が多い為、スタイリストはお客様を掛け持ちして対応していきます。そのため、時間に対して効率が良く客数も多く対応できます。

従業員の人数が多く、教育制度(マニュアル整備、研修など)も充実していますので、効率よく顧客回転率も高く維持することができます。

中大規模の美容室において売り上げ達成のカギとなるのが、「リピート率」と言えます。新規顧客に再度来てもらえるようなサービス構築を実践していきましょう。

スタッフ1人ごとの売り上げ平均はどのくらい?

美容室の1日の売り上げはどのくらい?スタッフごとの売り上げも解説!

平均に1店舗当たり2名とすると、1人当たりの売り上げは560,000円となります。

一般的に事業所得1,000〜1,200万円は、1人美容室の限界と言えます。

これ以上、規模を拡大したい場合は、人を増やすか、客単価を上げるしか方法はありません。

まとめ

美容室の月間および1日平均売り上げ、事業規模ごとの平均売り上げを解説してきました。

接客・サービス業において、データを用いて数値を分析していくことや事業計画に活かしていくことはもはや当たり前に求められる時代となってきています。

データありきの事業計画を立案することはもちろんですが、いかに顧客目線で経営していくことかということも美容室の売り上げを作っていく上で重要です。

本記事では美容室の売り上げに着目してきましたが、1人でも多くの人に参考となりますと幸いです。