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美容師の月間売上の平均はどのくらい?どんな人が売上が高いのかも解説!

高校生の男女200人に向けて「将来就きたい職業に関するトレンド調査」にて、美容師は2位にランクインするほど若者にとって大変人気がある職業です。

では、実際に美容師業界のリアルを知ることはあまりないのではないでしょうか。

今回は美容師の月間売上平均から、売上をアップする方法。さらに、美容師が意識すべきポイントなどを詳しくご紹介していきます。

美容師の月間売上平均はどのくらい?

美容師の月間売上の平均はどのくらい?どんな人が売上が高いのかも解説!

厚生労働省健康局生活衛生課の資料によりますと、美容師の月間売上の平均は約49万円であることがわかりました。そして、平均客単価は立地条件によって変わってきますが、約6,000円です。平均勤務日数が25日で計算すると、1日あたり来店されるお客様がたったの3人前後。驚くほど少ないことがわかります。

これは、人口は減ったのに美容室の数が増えてしまったことが原因と考えられます。20年前と比べ、人口はさほど変わらないのに美容室の数は約5万軒増えていました。美容師の売上や客数が減っていくのも当然と言えるでしょう。

美容師が平均売上をアップさせる方法

美容師の売り上げによる給料の推移はどのくらい?新人の目標なども紹介!

近年の美容室の増加を見ていると、売上を伸ばす為には施術の技術以外の方法も必要になっていることが分かります。

その方法とは・・・「客単価を上げる」「リピート率を上げる」「回転・技術力を上げる」「SNSを活用して集客する」などの方法が最も効果的と言えるでしょう。

四つの方法に焦点をあて詳しく解説していきます。

客単価を上げる

お客様一人当たりの単価が上がれば売上アップに繋がります。しかし、お客様への執拗なアプローチはやめましょう。ヘアカットする時間や予算しか用意していないお客様に対して、シャンプーやトリートメントなど他の施術を勧めても応じてもらえません。興味がないことを押し売りのように勧めてもお客様を不快にさせてしまうだけです。サービスの質を下げ失客に繋がりかねません。

まず大切なのは、「お客様が求めていることを提供する」こと。そして、その日に出来なかった施術があっても「次回このようなメニューはいかがですか?」と予め話しておくことで、次回以降の客単価が上がっていく可能性を築くのです。

リピート率を上げる

リピート率を高めれば客数増加に繋がり売上アップが期待できます。立地条件や価格帯にもよりますが、お客様が重要視されるのはやはり「望み通りのヘアスタイル」または「自分に似合うヘアスタイル」を提供してくれる技術ではないでしょうか。

お客様の中には「思うようにヘアスタイルが伝えられない」と悩む方も多いことでしょう。そこで美容師にとって求められるのが、お客様がどんなヘアスタイルを求めているか聞き出す「会話術」と、お客様に似合うヘアスタイルを「提案するセンス」です。

技術以外にもお客様の要望に親身になる美容師の存在はリピート率に大きく関与します。

回転率・技術力を上げる

回転率が上がれば客数は増え売上は上がっていきます。しかし、回転率をあげるばかりに気を取られ、技術のクオリティが下がるのはいけません。理想なのは「回転率を上げつつハイクオリティを保つ仕事」になるでしょう。常に3~4工程先にやるべきことを頭に入れながら仕事をすることで、行動力が早くなります。

また、集客がある程度安定してきたらアシスタントを雇うのも一つの手段です。施術以外の作業を担当させることで、美容師は施術のみに集中でき、営業も円滑に進み回転率を上げることができます。

SNSを活用して集客する

より多くのお客様にご来店いただくためには、宣伝活動は欠かせません。今最も有効なのはSNSの利用ではないでしょうか。最近ではSNSの発信を見て美容室に来店するお客様が増えているようです。

「その美容室ではどんなサービスがあるのか」「美容室の雰囲気はどんなものか」「美容師達の印象はどうだったか」などがリアルタイムで更新されています。常に新しい情報に敏感な若い世代にとってSNSでの集客方法は効果的と言えるでしょう。

美容室が提供する技術、美容師達の仕事に対する情熱、お客様と向き合う姿勢などをどこよりも早く情報発信し、それを見た人々に気持ちが伝われば集客に繋がっていくでしょう。

美容師の売上に対する給料はどのくらい?

美容師の月間売上の平均はどのくらい?どんな人が売上が高いのかも解説!

美容師免許を取得したとしても、初日からお客様に施術できるわけではありません。最初はアシスタント、見習い期間があります。アシスタントの初任給は平均して20万ほどと言われていますが、美容室によって変わるでしょう。月給14~18万、年収170~220万になる場合もあります。

見習い期間を終えたアシスタントはスタイリストとしてお客様に施術できるようになります。スタイリストは基本給に歩合給が加算されるのが一般的です。その為、給料に幅はありますが月給20~30万、年収250~400万が相場と言われています。歩合率は売上の10%~20%と店舗によって様々のようです。

平均売上が高い美容師が意識していることはどんなこと?

美容師の月間売上の平均はどのくらい?どんな人が売上が高いのかも解説!

美容師はアシスタントからスタイリストへ。そして指名数や経験年数から高度な技術を修めたトップスタイリストになることができれば、平均売上も高く維持することでできるでしょう。

では、平均売上が高い美容師が意識していることはなんなのか?技術だけではお客様に指名してもらえません。見習い期間から欠かしてはいけない心構えについて、詳しく解説していきます。

常に学ぶ姿勢を持ち続ける

「初心忘るべからず」。これはどの業界でも大切にすべき心構えではないでしょうか。

特に、歩合給制度がある業界では新しい知識を吸収しようという姿勢がないと、競争に負けてしまいます。アシスタントの見習い期間が終わったとしても、学ぶことはまだまだあるということです。

新しく導入される設備、商品、サービス。お客様の個性、要望、特徴。経験を重ねていくうえで気付くこと。

仕事をしていく上で新たな情報や知識を吸収し続けることで、美容師としての経験値が積み重なっていくのです。

笑顔を絶やさず徹底する

あらゆる接客業において、笑顔はコミュニケーション能力のアピールに繋がります。コロナ禍の影響でマスク着用が多いかもしれませんが、笑顔は目元でも伝わります。

真顔で不愛想な美容師よりも、笑顔で優しい美容師の方がお客様にとって好印象なのは明らかです。

お客様と一対一で向き合う以上、笑顔を活かすことができれば仕事の成果に繋がることもあります。

笑顔は協調性や積極性をアピールする最大の武器です。そして、来店されたお客様を笑顔でお帰り頂くことも美容師の仕事と言えるのではないでしょうか。

お客様を第一優先で考える

美容師において最優先事項とは、お客様と接する時間です。常連のお客様、新規のお客様で接客に差を付けるのは言語道断です。

常連の方には新しいサービスを勧めてみることや、新規の方は次回もご来店頂けるように懇切丁寧な対応を心掛け、必ずご満足いただくことが肝心です。

また、時には予約が無いお客様がいらっしゃる場合もあります。受け入れ可能な場合はそのままご案内し、受け入れが不可能な場合は近隣の店舗を紹介したり、次回の予約をするか確認をとってお見送りするのがいいでしょう。

どんな場合であろうとお客様には丁寧さと正確さが大事なのです。

まとめ

美容師の月間売上の平均はどのくらい?どんな人が売上が高いのかも解説!

いかがでしたでしょうか?

美容師の月間売上の平均、そして努力次第で売上をアップさせる方法をご紹介しました。

集客方法を始め、宣伝活動、美容師個人の技術力の向上も大事ですが、何より優先すべきはお客様と接する姿勢です。お客様が100人いれば100通りの接し方があります。どんなお客様に対しても懇切丁寧に向き合うことが出来る美容師はその業界において重宝されるべき存在となるでしょう。