年齢とともに気になるほうれい線。ほうれい線は、シミやそばかすのようにメイクでは隠しにくいものです。お顔にあるだけで、実際の年齢よりも老けて見えるため、何か良い対策があればと思うお客様も多いのではないでしょうか。

ほうれい線は、加齢以外にもさまざまな原因が重なりできることがあります。ほうれい線ができる原因を知り、早めに対策を取るとよいでしょう。本記事では、ほうれい線の原因と対策に効果的なエステのメニューについて解説します。

 

ほうれい線ができる原因は？

 

ほうれい線は、一般的に年齢とともに目立ちやすくなります。加齢以外にも、普段の生活習慣や骨格などが原因でほうれい線が目立つこともあります。原因が一つではなく、複数重なってできることもあります。

ほうれい線ができる原因を知って、効果的なケアを提案するとよいでしょう。

 

年齢を重ねることによるたるみ

ほうれい線ができる原因はさまざまですが、加齢によるお肌のたるみも大きな原因のひとつです。加齢とともに肌質が変化しシミやシワなども増えますが、実はお顔の筋肉や骨も年齢により変化します。

残念ながら骨の変化を遅らせることは難しいですが、筋肉を鍛えることは可能です。年齢を重ねることは避けられませんが、適切なお手入れや早めに対策を取ることでほうれい線の影響を遅らせることは可能です。

セルフケアとして、表情筋を鍛えて、たるみによるほうれい線を予防などもアドバイスできるとよいでしょう。

 

骨格

ほうれい線の土台となる骨には、もともとある程度のくぼみがあります。このくぼみが深い人は、骨格によるほうれい線が出やすいと言われています。

例えば、頬骨が高い方・口元が前に出ている方・丸顔の方は、比較的ほうれい線が出やすい可能性があります。骨格は年齢を重ねると変化しますが、若いうちからほうれい線が気になる方はこの骨格が原因であることが多いです。

また、東洋人に多く見られるあごが小さい方も目立ちやすい傾向です。骨格の変化と加齢、たるみが重なるとほうれい線が目立つようになることもあります。

 

生活習慣

生活習慣の乱れは、ほうれい線を目立たせる原因にもつながります。偏った食事や無理なダイエットなどで栄養バランスが乱れている方や、喫煙習慣も原因につながります。

栄養不足や喫煙でお肌が乾燥すると、ほうれい線が目立つ原因になります。毎日の食事にビタミンAやビタミンC、ビタミンEを意識して摂取することが重要です。

お客様には、セルフケアの一環としてバランスの良い食事を心がけ、規則正しい生活を送るようにアドバイスしましょう。

 

乾燥・紫外線

お肌の乾燥や、紫外線もほうれい線が目立つ原因につながります。ほうれい線が日によって目立つ、冬になると目立つようになる方は乾燥が原因の一つだと考えられます。

お肌が乾燥した状態だとほうれい線のラインがしっかりと刻まれてしまいます。施術での保湿ケアに加え、セルフケアとして日焼け止めや帽子、日傘などでしっかりと紫外線対策をすることをアドバイスしましょう。

 

フェイシャルエステでほうれい線に効果のあるメニュー

 

ほうれい線の原因について解説しました。次では、フェイシャルエステでほうれい線に効果が期待できるメニューを紹介します。さまざまな方法があるため、お客様それぞれにあう施術メニューを提案しましょう。

 

フェイシャルマッサージ

フェイシャルトリートメントは、ほうれい線にも効果的です。ほうれい線ケアの場合は、保湿以外にもハリやたるみに効果が期待できるリフトアップをプラスするのがおすすめです。

フェイシャルエステでリンパの流れや血行が良くなれば、むくみも改善します。むくみやたるみを改善して、ほうれい線を目立ちにくくする効果が期待できます。

ほうれい線が気になるお客さまには提案してみましょう。

 

ハイフ

ほうれい線対策にはハイフ（HIFU）も効果的です。ハイフとは、高密度焦点式超音波治療のことで、切らないたるみケアができる施術です。

近年では、美容医療に使用するハイフよりも照射エネルギーを小さくしたエステハイフを導入したエステサロンもあります。ハイフは、超音波によるエネルギーで、顔のたるみによるほうれい線を改善する効果が期待できます。

ほうれい線の周りをピンポイントで照射するため、気になる部分に直接働きかけることが可能です。

 

リンパトリートメント

ほうれい線は、加齢や乾燥などの原因のほか、リンパの流れが影響していることもあります。肌の老廃物を排出するリンパが滞ると、顔の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。

ほうれい線にも関係の深い、あごの下のトリートメントをすることで血行やリンパの流れが改善します。ほうれい線が気になるお客様には、老廃物を排出するあごの下のリンパを中心にトリートメントの施術をするとよいでしょう。

フェイスラインがすっきりするため、ほうれい線も目立ちにくくなることが期待できます。

 

 

イオン導入

イオン導入とは、ごく微弱な電流を流すことにより、美容成分をお肌の奥まで浸透させる施術です。皮膚からは、吸収しにくいプラセンタやビタミンCなど、たるみやしわに有効な成分をしっかりとお肌に届けます。

お肌に有効な美容成分を届けるため、たるみやシワを目立たなくさせほうれい線も薄くなる可能性があります。複数回施術をおこなえば、目立ちにくくなるでしょう。

また、イオン導入をおこなうと美容成分の効果もしっかりと浸透するため、お手入れの効果もアップします。

 

光エステ

光エステとは、さまざまな波長の光をお肌に照射する施術です。特殊な光を照射することで、ほうれい線をはじめシミやシワなど肌トラブルに効果的です。

光エステは、その光の色により期待できる効果も異なります。光エステの効果は個人差はありますが、およそ1週間です。光エステの施術を定期的に受けることでより高い効果が期待できます。

お肌のターンオーバーに合わせて月に1度程度のお手入れを繰り返すとよいでしょう。

 

お客様に回数や期間を必ず説明しよう

 

どのようなエステの施術も、1度のみでは効果の持続は難しいでしょう。ほうれい線は乾燥によるものや、加齢やたるみによるものなど原因もさまざまです。

どの程度の効果を期待されているかにもよりますが、1度の施術では効果が継続しないため、複数回の施術が必要な点を必ず説明しましょう。どのくらいの間隔でどれくらい継続するのがよいか事前に擦り合わせが必要です。

事前にしっかりと理解してもらうことで、トラブルを防ぐことができます。

 

まとめ

 

フェイシャルエステでほうれい線が改善するのかについてまとめました。ほうれい線ができる原因や、程度には個人差があります。お客様の状態にあった施術を適正回数、施術するようにおすすめしましょう。

ほうれい線は、年齢を重ねるとともに気になる肌トラブルのひとつです。ほうれい線ができてしまう前に、早めのケアをおすすめするのも良いでしょう。