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マンションで美容室は開業できる?メリットやデメリットも紹介!

 

現在美容室で勤務されている美容師の中には「いつかは独立して自分の美容室を開きたい」。そんな夢を持っている方も多いのではないでしょうか。

全国の美容室の数は年々増加しており、それに伴ってマンションの一室など、小さな規模で美容室を開業される方も増えてきています

この記事では、独立を考えている美容師さんに向けたマンションでの美容室の開業についての詳しい方法や、メリットやデメリットを紹介していきます。開業のサポートとなるような記事になっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

 

マンションで美容室は開業できる?

 

マンションで美容室は開業できる?

この章では、開業を考えている美容師さんに向けて、実際マンションで開業ができるのかどうかを説明していきます。また、マンションで美容室を開業するにあたって注意しなければいけないポイントを紹介していきます。

 

結論:マンションでも美容室の開業は可能

結論から言うと、マンションでも美容室の開業はできます。借りるマンションの大家さんとの相談が必要になりますが、営業目的で部屋を借りることは可能です。

SNSの普及により、広告や投稿を見て美容室を選ぶお客様も増えたとともに、プライベートサロンを謳う個室の美容室も人気があります。お風呂やキッチンなどがついている部屋でも、店舗契約が可能なマンションの物件も全国的に増えてきています。

 

マンションによっては不可能なところもあるので事前調査が必要

しかし、居住用マンションでの営業は物件によって不可能なところもあります。居住用マンションで開業を考えている場合、さきほど説明したように大家さんへ店舗として使用してよいのか許可を取る必要があります。

連絡せずに勝手に営業した場合、賃貸借契約違反になり退去を命じられる場合があります。そして、開業の際は保健所に開業届を提出し、消防署の検査も受ける必要があります。

賃貸物件では、開業するにあたってさまざまな基準が設けられており、美容室の場合は1作業室の床面積が13平方メートル以上でなければなりません。その他にも、床の素材や配管などにも規定があるので、契約する前に確認しておくようにしましょう。

 

マンションで美容室を開業するメリット

 

マンションで美容室を開業するメリット

では、実際マンションで美容室を営業した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。マンションと店舗を借りての開業どちらにしようか悩んでいる方も多いかと思います。

店舗を借りての営業と比較しながら、代表的なメリット3点を紹介していきます。

 

開業資金や運転資金を少なく抑えることができる

マンションで美容室を開業した場合、まず開業資金や運転資金を少なく抑えることができます。店舗と比べて小さな規模での営業になるので、当然初期費用も抑えられます。

路面店での開業は、おおよそ1000万円~3000万円かかるといわれます。その一方でマンションを借りて開業する場合、その金額に比べ1/5程度の200万円~500万円で済むと言われています。

また、エアコンや照明などの家電も店舗用のものと比べ、家庭用のものでは電気代を安く抑えられます。初期費用や運転資金で開業を悩んでいるかたにマンションでの開業はおすすめです。

 

個室なのでプライバシー保護の観点で需要がある

一般的な美容室のほとんどは、壁に向かって横一列に鏡と椅子が設置されており、ほかのお客様と近い距離で施術を受ける必要があります。また、美容室の外装も全面ガラス張りで外から中の様子がはっきり見えてしまうところも多いです。

プライバシーの保護という観点からも、マンションなど個室の美容室はお客様にとってメリットがあります。自分以外に誰もいないという空間だからこそ、お客様が相談しやすいリラックスできる空間にできるのです。

 

マンションの住人からの集客が見込める

マンションで美容室を開業するにあたり、そのマンションの居住者からの集客が見込めるという点も大きなメリットです。

管理会社に許可を取り、ポスティングや回覧などでお店を認知してもらい、それで知ったマンションに住む人がお店を利用してくれることも期待できます。

また、そのお客様の夫や子供など、口コミでお店が広まることにより近くに住む方が来店することも考えられます。お客様にとっても、自宅から近いという点や子連れでも連れていきやすいというメリットがあります。

 

マンションで美容室を開業するデメリット

 

マンションで美容室を開業するデメリット

ここまで、マンションで美容室を開業するメリットを紹介してきました。一方で、マンションで美容室を開業するにあたってデメリットも存在します。

こちらも店舗を借りての開業と比較していきながら、気を付けなければならない点などを説明していきます。

 

内装工事が思い通りにできないことが多い

マンションによっては、内装を自由に変えられないところも多く、注意が必要です。間取りなどの根本的な構造を変えることは難しく、賃貸マンションは退去する際に原状回復する義務があります。

電気や水道・ガスなどの大掛かりな工事が必要になる可能性がありますが、これらの工事は住宅用のマンションでは出来ない場合があります。

作業スペースだけでなく、お客様の待合スペースなど、保健所の営業許可を得るために内装を整えていく必要があり、実際どこまで工事ができるのか確認しなければなりません。

 

看板の設置が限られるなど外観に制限がかけられる

年々美容室は増加しており、自身のお店を選んでもらうためには工夫が大切です。しかし、居住用マンションで美容室を経営する場合、外に置く看板や夜間に点ける照明など、外装に対しての制限を設けられる可能性があります。

看板がないマンションの一室では、お店に気づいてくれる人はほんのわずかです。集客を増やしていくには、Instagramやホットペッパーなど、SNSでの投稿や広告などが必須ともいえるでしょう。

 

好条件なマンションを探すのが難しい

マンションなどで経営するサロン店は徐々に増えています。しかし、実際に店舗営業を許可している物件数はかなり少ないのが現実です。

立地の良さや駅の近さなど、お客様が来やすいような場所に絞っていくと、借りられるアパートがなかなか見つからない…。そのような事態になってしまう可能性もあります。

不動産屋で相談する際、店舗として利用しても良いアパートを尋ねてみると、自分の条件に当てはまった部屋を見つけやすいかもしれません。

 

マンションで美容室を開業するのに向いている人

 

マンションで美容室を開業するのに向いている人

ここまで、マンションで美容室を開業するメリットとデメリットについて紹介していきました。「開業したいけれど、自分が向いているのかわからない」と悩む美容師も多いのではないかと思います。

この章では、マンションで美容室を開業するのに向いている人を説明していきます。

 

全てのメニューを1人でこなせる人

マンションの一室など小さい規模で開業する場合、スタッフは基本自分一人になることがほとんどだと思います。そのため全てのメニューを最初から最後まで自分で行う必要があります

スタッフの多い美容室では、施術によっては別のスタッフがブローやシャンプーをする場合もありますが、開業すると全て自分でこなさなければなりません。

逆に、「一人でメニューをこなしたほうが気が楽」と考える美容師は向いているかもしれません。

 

既存の顧客を抱えており集客に自信がある人

路面店と比べ、マンションで美容室を開業した場合、目立ちにくさからどうしても新規のお客様の集客は難しくなります。マンションの場所や立地によっては、立ち寄りづらさを感じてしまうお客様もいるかもしれません。

そのため、すでにある程度自分のリピーターである顧客を抱えている人が、マンションでの開業に向いていると言えます。また、集客のしづらさをSNSの投稿や広告等、さまざまな方法でカバーしていく必要があります。

「ここに行きたい!」とお客様に思わせるようなサービスやキャンペーンを考えていくことが大切です。

 

居住用兼店舗として活用したい人

居住用マンションで美容室を開業する場合、大家さんと賃貸契約をするので居住空間として使用することももちろん可能です。キッチンや風呂がついた部屋であれば、自身の生活の場としても利用できます。

自宅から職場までの通勤時間をなくせたり、待ち時間に家事ができたりするためワークライフバランスを大切にした生活ができます。

 

まとめ

 

まとめ

マンションで開業をするメリットやデメリット、マンションで美容室を開業するのに向いている人を紹介していきました。

集客方法や内装工事など大変な点もいくつかありますが、その分自分の力でお店を人気美容室にしていくことができます。自分に合った開業の方法で、目標に向けた経営スタイルを目指していきましょう。