来店されたお客様にアンケートをお願いする機会は多いかと思います。収集したアンケートは、十分に活用できていますか？

アンケートは、個人情報やカウンセリングなどに使用するだけではもったいないです。せっかくなら、アンケートを利用して集客やマーケティングにも役立てるようにしましょう。

本記事では、いただいたアンケートの活用方法やどのような内容のアンケートがよいかを解説します。

 

サロンでアンケートを活用する方法

 

お客様から頂いたアンケートには、様々な活用方法があります。どのようなアンケートを取るかにもよりますが、代表的な活用方法は下記の3点です。

• 客観的な意見が聞ける
• 宣伝に活用できる
• 顧客の行動やその理由が把握できる

具体的に見てみましょう。

 

客観的な意見が聞ける

アンケートでは、お客様からの客観的な意見を聞くことができます。匿名のアンケートにすれば、普段言いにくいことも書かれていることがあります。

実際に施術を受けたお客様からの生の声は、どのような点を改善すればよいのか大きなヒントになります。特に、匿名のアンケートで得られる客観的な意見で、自身では気付いていなかった意見を知ることもあります。

エステサロンの客層や年齢に応じて新メニューを開発したり、既存のメニューの見直しにも活用できます。

 

宣伝に利用できる

アンケートは、宣伝にも利用できます。次のキャンペーンやお知らせなどを送付するのに利用することも可能です。

あらかじめお客様に了承を得る必要はありますが、お客様の声としてホームページやSNSなどに掲載することもできます。お客様の生の声は、サロンに興味を持ってくれた見込み客にとっても貴重な参考意見になります。

また、いただいた内容を分析して、新しいメニューやサロンの宣伝にも利用できます。アンケートで、サロンからのお知らせを送付していいか確認しておきましょう。

 

顧客の行動やその理由が把握できる

顧客のアンケートにより、どのような目的や希望があって来店したかもわかります。どのようにしてサロンを知ったのか、何に惹かれて来店されたかがわかります。

来店のきっかけや、どのようなメニューに惹かれたかなどは、サロンの経営戦略にも活かせます。お客様の行動プロセスやパターンを見直せば、マーケティングのずれや次の戦略にも活かせますよ。

サロンのターゲット層にあった戦略ができているかを見直してみましょう。

 

改善点が分かる

アンケートを取ることで、サロンの改善点が分かります。カウンセリングの時間や内容は適切であるか、サロンの雰囲気や施術の内容に満足いただけたかなどが分かります。

新規顧客だけではなく、リピーターで通っているお客様にもアンケートを取ることをおすすめします。普段は言えないようなことも、匿名のアンケートならちょっとした不満や希望を記入すできるでしょう。

サロンの強みと改善点を把握してより良いサロンを構築しましょう。

 

アンケート作成の注意点

 

アンケートは、どのような内容でもいいという訳ではありません。サロンの種類や目的などでも内容は変わってきますが、アンケートを作成するときの注意点を解説します。

サロンでアンケートを作成するときは、以下の点に気を付けてみてください。

 

パソコンできれいに作成する

アンケートは、顧客が分かりやすいようにパソコンできれいに作成しましょう。アンケートの内容や文字が分かりにくいと、回答するのが負担に感じられる恐れがあります。

聞きたい項目を分かりやすく簡潔に問いましょう。文字が多くて読むのが負担だったり、質問の内容が分かりにくいと正確な回答が得られないこともあります。

回答が面倒だと思われないように、パソコンで読みやすく、できるだけシンプルに作成するように心がけましょう。

 

ホームページやSNSへの掲載許可をもらう

アンケートに回答してもらったら、ホームページやSNSへの掲載がかのうかどうか確認しましょう。実際に施術を受けたお客様の生の声は、サロンに興味を持ってくれた潜在顧客にとっても有益な情報になります。

アンケートの項目の中に、掲載許可に同意してもらえるかどうかのチェック項目を設けるのもおすすめです。あらかじめ項目に入れておけば、掲載許可の有無を確認する手間も省けますよ。

回答してもらったアンケートは、サロンの宣伝や広告にもしっかりと活かしましょう。

 

サロンでアンケートを作成する際の内容は？

 

集客や、サービス内容の見直しなど、アンケートを取るだけでもメリットはたくさんあります。アンケートを活用する目的によっても、どのようなことを聞けばよいのかは変わってきます。

次では、実際にアンケートではどのような内容を伺えばいいのかまとめました。これからアンケートを作成するサロンは、ぜひ参考にしてみてください。

 

来店したきっかけ・現在の悩み

まず、来店したきっかけや現在の悩みを伺いましょう。どのような理由で来店したのか、施術に期待していることやサロンを知ったきっかけなどを伺います。

現在の悩みを聞くことは、カウンセリングや売上アップにもかかせませんが、マーケティングにも活かせます。来店の動機やお客様の選んだコースなどは、サロンの経営戦略の見直しや新たなメニューの開発に役立ちます。

来店していただいたことで現在の集客の効果も分析できます。サロンのターゲットや戦略に合っているかどうかも見直しができるでしょう。

 

なぜ当サロンを選んだのか？

サロンを選んだ理由を知ることは、これからの集客に役立ちます。例えば「コストパフォーマンスがよかった」という理由でサロンを選んでいれば、サービスの内容に魅力を感じていることが分かります。

メニューの内容や価格帯を決めるうえでも重要な参考意見になります。もし、来店のきっかけが予想していなかったことなら、サロンにとっては新たな強みが見つかるかもしれません。

新たな強みが見つかれば、次の集客やマーケティング戦略に活かせます。アンケートには必ず入れておきたい項目のひとつです。

 

実際に施術を受けてどうだったか？

アンケートでは、実際に施術を受けてみての感想も伺いましょう。施術の後に取るアンケートでは、お客様の率直な意見がわかります。サロンにとっての強みや弱み、課題などが見えてくるアンケート項目です。

施術の内容に満足している意見があれば、技術力があるサロンだとわかります。もし、仕上がりに満足していなければ、ヒアリングが上手くできていなかったなどの課題も見えてきます。

スタッフが気付けない客観的な意見が聞けるでしょう。

 

 

サロン内の雰囲気や設備はどうだったか？

サロン内の雰囲気や設備の内容もアンケートの項目に入れましょう。リラックスできる雰囲気なのかなど、実際にお客様から伺うと良いでしょう。

サロンの掃除が行き届いているかどうかや、足りない設備が無いかなど見直すきっかけにもなります。スタッフでは気付けないところも、意外と見られていたりします。

アンケートの回答で、改善点や要望が書いていただいていることもあります。アンケートの意見を取り入れて、よりお客様に満足してもらえるサロンを目指しましょう。

 

接客やサービスはどうだったか？

接客やサービスを受けての感想も伺いましょう。お客様から、改善してほしい点や要望などを聞くことで、スタッフの教育にもなります。

どのような点を改善してほしいかを記載しておけば、具体的な意見が聞けることもありますよ。良い点や悪い点を聞くようにしておけば、お客様も回答しやすくなります。

お客様からの意見を参考にサービスの向上に努めれば、サロンのレベルも向上します。良い意見であれば、スタッフのモチベーションにもつながります。

ぜひ、取り入れてみてくださいね。

 

よかったところ・改善してほしいところ

お客様にアンケートを取るときは、よかったところと同時に、改善点も伺うようにすると良いでしょう。アンケートとはいえ、悪い意見を書くことに抵抗がある方もいらっしゃいます。

どのような点を改善してほしいかを問う項目を作れば、お客様からの意見も聞き出しやすくなります。上手に聞き出すことができれば、具体的な意見も聞けるでしょう。

良かったところは継続できるように、改善してほしい点ではしっかりとサロンを見直すきっかけにしましょう。

 

まとめ

 

アンケートの活用方法や、質問の項目についてまとめました。アンケートを取る目的はサロンによって様々です。マーケティングが目的なのか、サービスの見直しが目的なのかなど用途が変われば、アンケートの内容も変わってきます。

ずっと同じアンケートを使用しているサロンは、この機会に見直してみるのも良いですね。アンケートを活用して、集客やより良いサロンになるように努めていきましょう。