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美容師の個人経営は上手くいく?平均年収や成功事例なども解説!

「個人経営で成功したい!」と考えたことのある美容師は大勢いるのではないでしょうか。

しかし実際のところ年収は上がるのか、そもそもなにをしたらいいのかわからないという方もいるはずです。

今回はそんな美容師の個人経営の実態を詳しく解説いたします。

独立を考えている方、これから独立する方、ぜひ参考にしてください。

 

美容師が個人経営をするメリット

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独立を夢見る人は少なからず、年収のアップや何にも縛られない自由な働き方を求めているはずです。
個人経営をすることによって勤務時間や収入、税金などの面で大きなメリットがあります。

3つのメリットについて説明していきます。

 

自由な時間が増える

雇用されていた時は拘束時間があり、お客さんがいない時でも店舗にいなければなりませんでした。少し早めに出勤したり、突然残業になっていたりしていたでしょう。
しかし独立すれば固定時間で働く必要がないのでお客さんが来る時だけ店を開ければよいのです。

開店中もお客さんがいない時間は休憩してもよいですし、自分の予定があれば休みにすることもできます。
自分で自由にスケジュールを組むことが可能なのは大きなメリットです。

 

頑張り次第で収入が増える

雇用で働くと月給はもう決まっています。指名をたくさんもらえばもう少し高くなるかもしれませんが、指名料が全額給料に反映される美容室はなかなかありません。

その反面、個人経営だとすべて自分に入ってきます。来客数や客単価をアップすることで、頑張れば自分の手取りをどこまでも増やすことができます。
年収1,000万円も夢ではありません。

頑張ったら頑張った分だけお給料として反映されるのはモチベーションアップにもつながりますね。

 

節税が可能になる

消耗品や交通費、図書費、交際費など仕事で必要なものについては経費として計上することができます。
今まで自分で買いそろえていたハサミやコームなども経費となりますのでとても助かりますよね。

さらに夫婦で経営の場合は「青色事業専従者給与」の届出をして受理されれば家族に支払う給与も経費にすることができます。
年103万円以下であればもらう側に税金が発生しません。

住民税、所得税、社会保険料の負担を抑えられるとかなりの節税になります。

 

美容師が個人経営をする際の注意点

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上記のようにメリットはとても魅力的ですが、個人経営をするにあたってはもちろんデメリットもあります。
あらかじめデメリットを知っておき、対策を考えておくのも重要なことです。
今回は注意点を3つご紹介します。

 

収入の保証がない

メリットでは収入が増える可能性があるとお話ししましたが、その逆もあり得ます。
お客さんが来ないと売り上げがなく、経費ばかりかかって当然赤字になります。

開業資金として融資を受けたのなら返済していかなければなりませんし、従業員を雇っているのなら給料を払わなければなりません。
支払いのために自分の給料を削ることになり、雇用の頃より収入が減る可能性があります。

自分で自由に営業できる反面、きちんと努力をしないと収入の保証ができません

 

自分から率先して学びの機会を作らないといけない

美容室側でセッティングされていた研修や講習会も独立したらもちろん無くなります。
学びを怠ると客離れや経営難につながりますので、自らリサーチや申し込みをして学びの機会を作らなければなりません。

日々新しい技術や材料、道具などが出ていますからお客様の要望に応えられるように勉強していくことでお客さんが確保できます。
積極的に最近のトレンドなど自分で見たり聞いたりして知識を増やしていくことも集客につながります。

 

税金や保険などの経営知識が必要になる

独立したら個人事業主となりますから、確定申告を自分でする必要があります。
また所得税や消費税、個人事業税など様々な税金を決められた期限までに納付しなければなりません。

サロンをやめる時には社会保険から国民保険に移行したり、店舗を構えたら美容室の損害保険に加入したりしますので保険についても調べておく必要があります。
今まではノータッチだった方も多いと思いますが経営するにあたって避けては通れない課題です。

 

美容師の個人経営の種類

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個人経営といってもさまざまな種類があります。
自分でお店を建てて経営するのか、それとも店舗は構えずにフリーランスとして活動するのか。

悩んでいる方も多いと思いますのでこの2つについて詳しく解説していきます。

 

店舗を構えて経営する

個人経営というと「自分のお店を持つ」というのを想像しますよね。
自分で建てるかフランチャイズか、2つの方法があります。

自分で建てると内装を自分好みにしたりネイルサロンを併設したりと自由にできますが、トラブルなどを自分で解決しなければなりません。
フランチャイズに加盟すると売り上げの一部を本社に支払う制度でお店の場所も内装も決められてしまいますが、何かあったときの対応などしてくれるので安心感はあります。

 

フリーランスとして活動する

フリーランスにも2つの方法があって、個人事業主として店と契約するかシェアサロンを使用するというものです。
契約で働く場合は固定給ではなく売り上げに応じて支払われるシステムなので、経営者は赤字リスクが少なく美容師にとっては還元率が高いといったメリットがあります。

シェアサロンは他の美容師とサロンを共有するという方法です。固定家賃を払えば自分の使いたい時間だけ借りることができ、低リスクで独立することができます。

 

個人経営の美容師の平均年収はどのくらい?

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1人経営の場合は売り上げの約55%、雇用する場合は約20%がオーナーの収入となり平均年収は400万~500万です。
フリーランスは取り分が異なってきますが、いずれにしても固定給の時よりも年収が上がることが多いです。

 

美容師の個人経営で必要な能力

独立してすぐは担当していたお客様や近くに住む方が来るので客足の心配はさほどないでしょう。
しかしそのまま仕事だけをしていてはやがて経営難に陥ってしまいます。

サロンを維持していくために必要な力を身につけなければなりません。

 

集客する力

売り上げを伸ばすには新規のお客さんを増やし、リピーターにつなげていく必要があります。
メニューの利用状況、来店時間、年齢などの情報をもとにアセスメントし、webサイトやSNS等を組み合わせて利用していきます。

SNSで写真を投稿して得意なスタイルや技術をアピールして呼び込んだり、ポータルサイトを利用してお客さんが予約しやすくしたりします。
広告料も決して安くはありませんので、費用対効果を見定めながら見直していくことが大切です。

 

経営に関する知識

個人経営で失敗するのは経営に関する知識が不足していたからという理由が多いほど経営知識はとても重要です。
経営知識がないとどうしても無駄なところにお金を使いやすくなり、赤字になってしまう傾向があります。

会計、税務、収支の把握など自分ですべて行わなければいけないため、正しい知識を身につけ無駄な経費を削減することが美容室を長続きさせるために必須です。
本を読んだりセミナーに参加したりして日々積極的に学びましょう。

 

お客さんとのコミュニケーション能力

お客さんとのコミュニケーションは大切ですが、ただ楽しく話せばいいというわけではありません。
話の中で得た情報を顧客リストに反映させ次回スムーズに話ができるようにしたり、髪の特徴やメニューなども記憶しておくことでお客さんに「また来たい」と思わせることが重要です。

お客さんは自分のことを分かってくれて希望を聞いてくれる美容師に担当してもらいたいものです。
そうして集客したお客さんを定着させることでリピートにつながってきます。

 

美容師の個人経営で必要な手続き

サロンをやめて独立するときには必要な手続きがあります。

・個人事業主として開業する場合は、税務署に「個人事業主の開業届出書」を提出
・初めて美容室を開く場合は、保健所に「美容所開設届」を提出し「確認証」の交付を受ける
・勤務先で社会保険に加入していた場合は、国民保険への切り替え
・国民年金への加入
以上の4つが必ず必要です。

特に保健所への申請は未登録のまま営業した場合、営業停止になることもありますので忘れずに行ってください。

 

まとめ

個人経営のイメージをしっかりと作り、技術面を磨き資金を貯め、経営の知識を身につけておくことで安心して独立することができます。

任せられるところはコンサルタントや専門職など外部に依頼してもよいですし、1人で頑張りすぎないこともコツです。

他のサロンとの差別化を図り、長く続けられるようにしていきたいですね。