04

SALOSUTA MEDIA

美容室の働き方改革とは?改革が必要な理由や具体的な取り組みなど解説!

2019年以降、「働き方改革」という言葉を耳にするようになりました。

働き方改革は、会社員や中小企業だけでなく美容室でも重要な施策となります。

政府によっては働き方改革が推進されているのには、労働力の不足が背景にあります。

人員不足に悩まされている美容室も少なくないはず。

いま、柔軟に取り組んでいくことが求められています。

 

美容室の働き方改革が必要な理由とは?

美容師の仕事は、人気が高い反面、土日に休みにくかったり、長時間労働になりがちという点も。
働き方改革以降、自分の時間を充実させたい、無理のないペースで働きたいという人も増えています。

こういった声にも柔軟に対応して働きやすい環境を整える必要があります。

 

長時間労働の是正

こういった声にも柔軟に対応して働きやすい環境を整える必要があります。
特にまだアシスタントの場合は時間外に練習したり、お客様の来店が続くと休憩が取れないということも。

お客様の多い土日や繁忙期だと休憩をとるのも難しかったりしますよね。
しかし、労働基準法により1日8時間以内、1週間あたり40時間以内と定められています。

ただし、従業員が10人未満の場合は、法定労働時間が週44時間と定められています。
長時間労働になりがちな美容室は働き方を見直すのがいいかもしれません。

 

柔軟な働き方がしやすい環境整備

美容師は以前、長時間労働になりやすく、休みがとりにくく賃金が低いという傾向があり離職率が高いというデメリットがありました。
そのため、他の業種と同様、美容師も働き方改革として、パートや派遣などの雇用を増やして人材を確保するなどの努力があります。

少しずつですが、フリーランスや面貸しなどの雇用形態の多様化が取り入れられています。
また、予約システムにITを取り入れるなどにより、労働時間の短縮など柔軟に対応するようになりつつあります。

 

賃上げや労働生産性の向上

美容師の賃上げをするためにはスタッフの労働生産性の向上が必要です。
例えば、美容室の売上の8割は2割の優良顧客が支えているといわれています。

リピーターになりえる新規の顧客の集客や既存顧客を育てていくことも生産性の向上につながります。
そのほか、新メニューの開発や物販などで客単価を上げるなどがあります。

また、厚生労働省としても賃上げや労働生産性の向上の目的で助成金などの支援を行っているため支援を受けるという選択肢もあります。

 

ハラスメント防止対策

2022年より中小企業においてもパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が設けられ、各種ハラスメントの対策が義務付けられています。

厚生労働省が定義しているパワハラ6類型は、下記の通りです。

・身体的な攻撃
・精神的な攻撃
・人間関係からの切り離し
・過大な要求
・過小な要求

また、妊娠・出産・育児休業・介護休業等によるハラスメントもあります。
スタッフからこのような相談を受けたら適切に対応ができるようにしたいものです。

 

働き方改革を実現するための具体的な取り組み

働き方改革を行う上で美容室で取り組めることは何があるかをまとめてみました。
効率化やスキルアップに取り組むことで美容師の賃金の向上や残業時間の短縮にもつながります。

できるところから少しずつ取り入れられるよう参考にしてみてくださいね。

 

施術のタイムアップ

美容師の長時間労働を改善するためには施術時間のタイムアップが必要です。
施術の時間の短縮はお客様にとっても拘束時間が短くなり、メリットにつながります。

タイムアップのために何から取り組んでいいか悩みますよね。
個人のスキルアップはもちろんですが、チームとして取り組むことでタイムアップにつながることも。

例えば、美容室のルーティンの係を決めたり、準備などチームワークで乗り切ることで時間短縮になります。
スタッフ全員が時間意識を持ってタイムアップに取り組むことが重要です。

 

次回予約を重視する

施術中に次のヘアスタイルを提案したり、次回の来店時期を提案したりすることで次回の予約もいただけるかもしれません。
お客様にとっても、次回の予約を電話したりネットから行う手間を省けるというメリットもあります。

リピート率の向上にもつながりますし、スタッフにとっても効率良く働くことができます。
実際に短縮営業をしながら売上アップを実現している美容室では、7~8割のお客様から次回の予約を取れているというデータもあります。

 

ITツールの活用

労働時間短縮と効率化にはITツールの活用がかかせません。
予約や顧客の管理、売り上げなどをシステム化することにより作業の効率化が望めます。

予約のシステムや会計、顧客管理のアプリなど複数の機能を連動させることができるものもあります。
複数のITツールを導入することで美容室の状況をより正確に把握することができます。

サロンワークに欠かせない業務を効率化することで、空いた時間を他の業務の時間に有効活用することができます。

 

スキルアップ支援

働き方改革のためには、美容師としてスキルアップすることも大切です。
例えば、カットとカラーに2時間45分かかっていたところを2時間半に短縮するというのも効率化につながります。

チームワークで役割分担を決めて時間の短縮をすることも効果的ですが、個人でのスキルアップも重要です。
スタッフのスキルアップを目的として研修や外部の職業訓練に参加する場合、助成金が出る支援もあります。

利用できる支援が無いかも確認して上手に利用しましょう。

 

まとめ

さまざまな企業や業界で働き方改革が求められるようになりました。

ITツールを取り入れたり、それぞれが時短に向けて努力を行うことでより働きやすい職場を作ることができます。

ITツールや助成金の利用などを活用して働きやすい環境を目指しましょう。

さまざまな方法があるため、お店に合う方法を取り入れてみてくださいね。