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SALOSUTA MEDIA

1人で美容室を開業する方法とは?1人のメリットや注意点なども解説!

「独立して1人で美容室を開業したい」という夢を持ち、
毎日頑張っている美容師の方はとても多いです。

この記事では、そんな夢に向かって日々頑張っている方のために、
1人で美容室を開業するにあたり必要な情報をまとめてご紹介します。

開業する際にはやるべきことがたくさんあります。
しっかりポイントを抑え、開業準備を進めましょう。

 

1人で美容室を開業する方法とは?

美容室開業をするためにはお役所関係の手続きから店舗の準備まで、
全て自分でこなさなくてはなりません。

まずは1人で美容室を開業する方法について簡単にご説明します。
「どこから始めたら良いかわからない」という方はぜひご参考ください。

 

開業届などの手続き

美容室を開業する方法として欠かすことができないのは、
保健所や消防署、税務署に開業に関する届出を提出することです。

それぞれ提出する目的が違いますので、簡単にご説明します。
・保健所…美容室の設備や構造が条例で定められた基準を満たしているかの確認
・消防署…美容室の消防設備が基準を満たしているかの確認
・税務署…経営者や勤務している人、店舗の税金などの管理

どれもお店を経営していく上でとても大切な手続きです。
必要書類なども事前に問い合わせをして漏れのないよう準備し、
遅滞なく手続きを行うようにしましょう。

 

開業費用

そしてもうひとつ大事なのが開業費用です。
開業するにあたっては必ず必要な準備になります。

美容室を開業する際、開業費用として1,000万円〜2,000万円ほど必要だと言われています。
1人での美容室開業を開業するにはこの開業資金も自分で調達する必要があります。

もちろん、これらの資金を全てご自身の貯金などで賄うことはとても大変です。
開業費用の調達については後ほど詳しく説明しますが、
最低でも300万円程度はご自身で用意しておくことをオススメします。

 

開業費用の内訳

開業時の予算の目安となる1,000万円〜2,000万円
これらの金額は何のために必要な金額なのか気になる方も多いかと思います。

ここからは「開業費用には一体どのような費用が含まれるのか?」
「開業費用を抑える方法はあるのか?」など
開業費用に対する疑問を少しでも解決できるよう、項目ごとに説明していきます。

 

不動産費用

不動産費用というのはテナント契約する際に必要となる費用です。

多くの場合、
・保証金(敷金)
・礼金
・仲介手数料
・前払い家賃
といった費用が契約時に発生します。

保証金の相場は家賃の3ヶ月分〜12ヶ月分、
礼金、仲介手数料、前払家賃はそれぞれ家賃の1ヶ月分〜が相場です。

したがって最低でも契約するテナント家賃の6ヶ月分以上は不動産費用として必要になってきます。
場所や広さによって金額は異なりますが、平均金額は150万円〜200万円ほどです。

 

開業準備金

お店の什器や備品、消耗品も開業前にひと通り揃える必要があります。
そのために必要なのが開業準備のためのお金です。

開業にあたり準備が必要なものは
・ワゴンや収納
・白物家電や電子機器類
・店内のインテリア用小物
・美容資材や衛生用品
・通信回線の開通
など多岐にわたります。

それぞれの単価も高いものから100円で買えるものまでありますが、
全て揃えるとなると50万円〜100万円程度は見積もっておく必要があります。

後回しにしても問題なさそうなものは開業後、徐々に揃えるのもおすすめです。

 

運転資金

お店の運転資金をしっかり確保しておくこともとても大切です。
美容室開業後、経営が軌道に乗るまでの期間は平均して3〜6ヶ月はかかるといわれています。

したがって運転資金は最低でもお店の売上目標の3ヶ月分以上は用意しておくことが必要です。
開業したてで集客が不安定でも、経営していくうえで、
家賃や光熱費などの固定費、人件費、宣伝費用などは毎月発生します。

せっかく開業した美容室をして長く経営していくためには、運転資金も充分に確保しておくことが大切です。

 

理美容機器

美容室を経営していく上で欠かすことができないのが理美容機器の準備です。

・セットチェアやシャンプー台
・パーマ機
・ヘアドライヤーやアイロン
などを必要な分だけ揃えなくてはなりません。

開業する店舗の席数やメニューにもよりますが、
一式揃えるとなると100万円〜200万円ほどの費用が発生します。

もちろんメーカーごとに金額も違いますし、新品か中古かでも変動しますので、
いくつか見積もりを取得してから決定することをオススメします。

 

内外装工事費用

美容室の開業費用の中で一番大きな金額が必要となるのが内外装工事で、
平均で500万円ほどかかると言われています。

特に、美容室の内外装工事の場合は業種の特徴柄、
給排水設備や電気工事などの設備関係の工事にかかる費用が高いのも特徴です。
少しでも内外装工事費用を抑えたければ、居抜き物件を探すのも一つの手段です。

また、美容室開業にあたっては保健所の規定も厳しいため、
内外装工事は美容室の内装工事に長けている業者を選ぶことがポイントです。

 

1人で開業する際の開業資金はどこから調達するの?

美容室を開業するには約1,000万円かかると言われています。
独立を目指して貯金をしていたとしても全てを自己資金で賄うのは大変です。

資金調達の方法としては
・日本政策金融公庫からの融資
・民間の銀行や信用金庫の融資
・親族からの借入
などがあります。

銀行の融資は審査が厳しいのに比べ、日本政策金融公庫は創業時でも審査が通りやすく、
無担保無保証で融資を受けることができます。

また、自治体によっては助成金制度がある場合もありますので活用してみましょう。

 

1人で開業するメリット

1人で美容室を開業する際の一番のメリットは自由度の高さです。
お店のコンセプト作りやインテリアなどの開業準備においてはもちろん、
開業後もご自身の都合に合わせて動きやすいのがポイントです。

サロン勤務の場合、サロンの意向や集客状況に縛られてしまうことが多いですが、
1人であればそれを気にする必要がありません。

また、それにともなう人間関係に悩んだりすることも減らすことができます。
国の制度を活用すれば、税金面でもメリットがあるのも特徴です。

 

1人で開業する際の注意点

もちろん、メリットばかりではありません。
1人で美容室を経営していくということは自由度も高い一方で、リスクも大きいです。

施術だけでなく、集客からお店の売上や経営コストの管理まで全て1人で行う必要があります。ひとつバランスが崩れてしまうと、お店の経営に関わるので注意が必要です。

自分の代わりがいないということをしっかり認識し、体調管理などもしっかり行いましょう。
1人で美容室を経営する際は注意すべき点もしっかり把握し、対策を立てることが大切です。

 

まとめ

ここまで1人で美容室を開業する方法やメリットデメリットについてご紹介しました。

美容師業界は独立する方が多いですが、独立開業は簡単なことではありません。

現在、コンビニよりも多く存在する美容室。

ご自身の希望が詰まった美容室を開業する際は、事前準備をきちんと行い、
メリットデメリットを理解した上で開業準備を進めることが大切です。