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美容師の面貸しの相場はどのくらい?費用や想定売上なども解説!

面貸しとは「めんかし」と読み、フリーランスの美容師に増えている働き方のひとつです。

「ミラーレンタル」と呼ばれることもあります。

面貸しとはどういった働き方で、どんなメリットやデメリットがあるのかまとめてみました。

面貸しを検討しているや美容室や、働き方を変えたいと思っている美容師さんの参考になれば幸いです。

 

美容師の面貸しとは?

面貸とは、美容室の空いている時間や、営業時間外に使用していない席をほかの美容師さんと契約してレンタルすることです。

店舗と直接雇用をするのではなく、オーナーと契約することにより、自分の都合に応じて働くことができます。

将来、独立を考えている美容師や、家事や子育て中の空いた時間を有効活用したい美容師などライフスタイルに柔軟に合わせることが可能です

働き方が多様化している今、面貸しを利用して働く美容師も増えてきています。

 

面貸し料金の費用相場はどのくらい?

面貸の費用は、おもに3つの料金体系があります。

・月額制
面貸しで働く美容師の多くは月額制で契約をしています。
費用相場は5万円~20万円ほどで、サブスクのように毎月決まった額を支払います。

・時間制
1時間3,000円など利用時間に応じて料金を支払います。
2,000円前後の料金が多いようです。

・歩合制
売上のうち、一定の額を支払います。
たとえば、歩合還元率を30%と契約していた場合、売上が10,000円なら3,000円を支払います。
売上に対しての還元率のため、赤字になることはありません。

 

美容師の面貸しのメリット・デメリット

自分の都合に合わせて働くことができることが強みの面貸し。
実際に働くとなるとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

新しい働き方が上手く想像できないという人も多いと思います。
フリーランスで働くということは、自分のペースで働けるというメリットもありますが、どのような点に注意すればいいのかわからないことも。

メリットとデメリットをしっかりチェックして検討してみてくださいね。
これから面貸しで働く人の参考になれば幸いです。

 

美容師の面貸しのメリット

面貸しのメリットは自由な働き方ができること。
仕事量や勤務日を選んでライフスタイルに合わせた働き方ができることです。

最初から最後までひとりのお客様を自分で担当することになるため、顧客満足度も上がります。
また、開業にかかる初期費用をかけることなく働くことができます。

オーナー側の美容師としても、お客様が入っていない空き時間やスペースを有効活用できるというメリットがあります。面貸しをすることで、プラスの収益が期待できます。

 

美容師の面貸しのデメリット

面貸しの働き方がフリーランスになるため、収入が安定しないという不安があります。
雇用されていた時と異なり、給料や有休などの保証がなくなります。

また、施術時に利用するカラー剤や備品などの準備も自分で管理しなければなりません。
薬剤や備品の使用や光熱費などが、費用に含まれているかどうかは契約の際に確認しましょう。

開業届の申請や、国民年金、健康保険などの手続きや、確定申告も必要になります。
オーナー側のデメリットとしては、お店のイメージに合うかどうか、契約の手続きが大変などがあります。

 

美容師の面貸しで想定できる売上はどのくらい?

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フリーランスで働く美容師として、面貸しで仕事を始めた場合、初期費用はほとんどかかりません。
店舗の開店費用に掛かる負債もないため、低リスクで働き始めることができます。

正社員で働くのと違い、働いた分だけそのまま給料に直結します。

面貸しのフリーランスで働いた場合、売上のおよそ70%~80%が報酬になります。
売上が100万円だった場合は、70万円~80万円が利益となります。

自由に働けるメリットを生かして、集客できる日に働くということも可能です。

 

美容師の面貸しの注意点

面貸しで働く美容師は、収入や経費なども自分で管理しなくてはいけません。
確定申告をする義務も発生します。

雇用されていた頃とは違い、自分でやることも増えてきます。
面貸しとして働く上での注意点は何があるか確認しておきましょう。

 

確定申告などの経理をしっかりと行う

面貸しを利用してフリーランスの美容師になると、確定申告が義務づけられます。
フリーランスの美容師として働く場合、美容室に面貸しの賃借料を支払います。

この賃借料1年分の領収書に加えて、カラーなどの材料費などの経費も併せて申告します。
納税の処理が遅れたり、漏れがあるトラブルにもつながります。

また、面貸しとして働く前に、個人事業の開業届出書、所得税の青色申告承認申請書も忘れずに提出しておきましょう。
開業届は提出期限があるため注意が必要です。

 

自己管理に注意しよう

面貸しで働く美容師の働き方は、フリーランスになります。
フリーランスになると、社会保険や雇用保険、労災保険がなくなります。

けがや病気になって、働けなくなったときの失業手当や産休、育児休暇などもありません。
リスクを考えて事前に保険についても調べておくのもおすすめです。

フリーランス所得補償制度として、フリーランス協会や安田保健センターが出している保険などに個人的に加入するなど、リスクについても考えておきましょう。

 

契約と売上次第では赤字になることも

面貸しは決まった額を支払うか、歩合制で売り上げに応じて支払う方法があります。
歩合制の場合は、売上の金額が少なくても支払いの額が固定ではないため赤字にはなりにくいです。

固定での支払いは、経費の管理がしやすいというメリットがあります。
集客や労働時間が取れなくて売上が不安定な場合、固定での支払いが大変になることがあります。

フリーランスを始めたばかりの美容師や、勤務時間が短い美容師には歩合制のほうが安心という人も。
どういった契約にするかで、利益にも大きくかかわってきますので慎重に選ぶことが大切です。

 

まとめ

これから独立したい人や、時間を上手く活用して働きたい人にピッタリの面貸し。

働く前にはきちんと準備して、契約することが大切です。

メリットやデメリットを考慮したうえで、どう働きたいのか目標を立てておくのもおすすめです。

美容師としてのスキルを活かして理想の働き方を叶えてくださいね。

この記事が参考になれば幸いです。