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美容室の個人経営は儲かる?年収や売上なども詳しく解説!

美容院で働くうちに独立したいと考えたことがある人もいるのではないでしょうか

これから独立したいと考えている人は開業するのにどのぐらいの費用が掛かるかとか、売上はどのくらいになるのかとかお金の面が気になりますよね。

個人経営の美容室の開業費用や経費、売上について調べてみました。

これから開業する人や個人経営の美容師さんの参考になりますように。

 

美容室の個人経営は実際に儲かるの?

個人経営の美容室はいったいどのくらい儲かるのでしょうか。

美容室を運営するには、毎月経費がかかってきます。
一般的に経費は人件費35%、家賃・光熱費10%、カラーの薬剤など美容消耗品が10%、その他が25%、オーナーの給料が20%が目安となります。

しかし、個人経営なら人件費をカットすることができます。
人件費の35%に加えてオーナーの給料分20%が取り分になります。

つまり、100万円の売上なら55万円ということになります。

 

美容室の個人経営にかかる開業資金

美容室を開業するとなるとかかる費用はおよそ1,000万円~1,200万円といわれています。

この金額を用意するとなると融資を利用するなど工面するのが大変です。

しかし、個人経営の美容室となると300万円~500万円ほどで始められます。
居ぬきの物件を使ったり、開業する場所次第で費用を抑えることもできます。

小規模な美容室になるため開業資金が抑えることが可能です。
スタッフを用意する人件費や運営のリスクも最低限に抑えられるというメリットもあります。

 

店舗の不動産契約にかかる費用

美容室を開業するにはまず、テナントを借りる必要があります。不動産の契約には敷金と仲介手数料が発生します。

敷金は家賃の8ヶ月~10ヶ月分、仲介手数料は家賃の1ヶ月分が相場になります。合計で家賃の9ヶ月~11か月分の初期費用が必要となります。

新規オープンの場合、店舗の内装工事など準備期間が必要です。オープンまでの期間は収益がありません。

物件によっては1か月やオープンするまでの間などフリーレント期間を設けてもらえる場合も。

 

店舗の内装・外装費用

どんな内装にしたいかで費用も変わってきますが、内装の金額の目安は1坪当たり40万~50万円

それから、美容室を運営するためには、保健所から営業許可を満たす広さが必要です。
これは、スタッフの人数に関係なく、作業スペースの床面積が13㎡以上とされています。

このスペースにはお客様の待合スペースやトイレなどは含まれません。
仮に10坪の美容室で計算すると400万円~500万円必要になります。

内装費用をいかに抑えるかで初期費用も大きく変わってきます。

 

施術に必要な器具や備品の費用

シャンプー台や鏡、カラーの加温気にパーマ用の機器など美容室の運営に必要な大型機器に、シャンプーや薬剤などの消耗品などそろえなければならないものはたくさん。

すべてをそろえると200万円から400万円ほどかかります。
大型機器などは、気に入るものがあればアウトレットで安く購入できることも!

一括購入ではなく、リースを利用して初期費用を抑えるということもできます。
開店準備に忙しいときはインターネットで購入するなど予算に応じて検討してみてくださいね。

 

美容室の個人経営にかかる毎月の固定費はどのくらい?

固定費とは毎月決まってかかる経費のこと。
具体的には家賃、水道光熱費、シャンプーやカラー剤などの材料費、インターネットなどの通信費があります。

家賃は売上の10%が相場です。
個人経営の場合は売上の2日間で回収できるくらいと考えておくのが良いです。

次に電気やガス水道などの光熱費
10坪ほどの美容室なら2万円が目安となります。

カラー剤やスタイリング剤などの材料費売上の5%程度

最後に通信費
固定電話が付いた光インターネットなら6,000円程度
ケーブルテレビなどに契約すれば3,000円前後に抑えられます。

 

美容室の個人経営のメリット

美容室のオーナーになって自分だけのお店を持つことは憧れですよね。

コロナの影響もあり、密を避けたいというニーズもあるのか、近年は個人経営の美容室も増えてきています。

個人経営の美容室を開業した場合のメリットについてまとめました。

 

経費を計上できる

美容室の運営に関わる出費は経費として計上できます。

家賃や光熱費などの固定費に加え、広告費や火災保険などの保険料。店舗の修繕費やパソコンなどの修理費なども対象です。

美容師のスキルアップのために参加した勉強会などの交通費なども経費に入ります。

それから、消費税や固定資産税などの各種税金も経費に計上できます。確定申告では、経費のすべてを申告することで課税額を減らすことができます。

かかった経費を計上することで節税対策になります。

 

営業時間を調整できる

美容室の営業時間の全国平均を見てみると、9.4時間
店舗によっては10時間というところもあり、全体的に労働時間が長くなる傾向が。

開店時間は10時、閉店時間が19時という美容室が多いようです。しかし、個人経営の美容室であれば、営業時間を調整することができます。

例えば、顧客の年齢層によっては9時開店と早めにすることも可能ですし、閉店時間も18時にするなど調整できます。
個人経営なら予約入っていない日は早くお店を閉めることもできますね。

 

やればやるだけ収入が増える

個人経営の美容室は、当たり前ですが、売上が上がれば上がるほど収入につながります。
売上が一定額を超えれば、正社員や業務委託で働くスタッフよりも収入が増えます。

これは初期投資の費用や求人などの広告の費用が抑えられているからです。
他にスタッフを雇用していないため人件費がかからず、オーナーの取り分になります。

一定の売上の目安としては120万円。
120万円を超えるとスタッフとして勤務していた頃よりも収入が増えるようになるでしょう。

 

美容室の個人経営での売上目安はどのくらい?

厚生省のデータによると客単価の平均はおよそ6,200円
顧客ひとりあたりの施術が90分かかるとすれば、1日に施術できるのは5人。

6200円×5人=31,000円
仮に営業日を25日とすると1か月の売上は775,000円になります。

客単価をアップしたり、物販の売上があれば売り上げが上がります。
営業利益率=営業利益÷売上×100

上記の数式に当てはめて計算すると、営業利益が7~10%程度あれば一般的に営業状態が良いとされます。

 

まとめ

個人経営の美容室にまつわるお金について解説しました。

かかる費用や収入面などのイメージが付きましたでしょうか?

美容師としてのノウハウに加えてお店を経営する知識が必要になります。

全部をひとりでやろうとすると負担がかかってしまいます。
ホームページの運営は専門の業者に、会計処理は税理士に任せることもおすすめです。

苦手な分野はプロに任せて美容師の業務に徹して負担を減らすということもできます。