04

SALOSUTA MEDIA

美容室の経営に必要な費用まとめ!開業資金から運転資金まで全て解説!

美容室経営を検討している方にとって、開業資金や経営コストといった必要な資金については気になる問題のひとつではないでしょうか。

経営する際には美容室の経営に必要な資金をしっかり洗い出し、資金計画を立てる必要があります。

この記事では美容室の経営に必要な費用について詳しくご紹介します。

美容室経営を始めようという方はぜひ参考にしてみてください。

美容室の経営に必要な項目と費用

美容室開業にあたっては

・内外装工事費用
・テナント費用
・備品等の費用
・お店の運転資金

この4つが準備すべきものの中でも大切であり、大きな金額が必要なものになります。

ここからは項目ごとに費用の平均的な相場をご紹介していきます。

内外装工事費用

美容室の開業準備のなかで最も費用がかかるのが内外装工事費用です。

工事にかかる平均額は476万円と言われており、開業資金の半分近い金額がこの内外装工事にかかる費用となります。

美容室は施術にあたり、お水や電気を多く使うのが特徴です。

給排水設備や電気工事などの設備関係の工事にかかる費用の割合が高く、工事費用の半分を占めるとも言われています。

居抜き物件を上手に使うことができれば、この費用を少し抑えることもできます。

テナント費用

美容室の物件取得費用は開業資金全体の約2割〜3割程度です。
物件取得には

・敷金(保証金)…家賃の3ヶ月〜12ヶ月分
・礼金…家賃の1ヶ月分〜
・仲介手数料…家賃の1ヶ月分〜
・前家賃…家賃の1ヶ月分〜

といった項目について費用が発生します。

それぞれ家賃ベースで計算されるため立地や広さによっても違いますが、最低でも家賃の6ヶ月分以上の金額、150万円以上は必要になってくると考えておくと良いでしょう。

敷金(保証金)は多い場合だと家賃の1年分必要なこともあります。

備品等

美容室を経営するには備品類の準備も欠かせません。

経営に必要な備品には

・セットチェア(施術用のイス)やシャンプー台
・パーマ機やドライヤー、ヘアアイロンなど
・洗濯機や冷蔵庫などの白物家電
・パソコンやタブレット端末
・施術用備品や店舗用の消耗品
・店内のインテリア用小物

と大きなものから小さなものまでたくさんあります。

特にセットチェア(施術用のイス)やシャンプー台、白物家電は一台数万円するものばかりです。

これらを全て揃えようとすると少なくとも100万円以上は必要になると見積もっておくと良いでしょう。

運転資金

お店の経営が安定するまでの期間にも家賃や光熱費などの固定費の出費はありますし、急な出費が必要になることも多いです。

そのため、運転資金もきちんと用意しておく必要があります。

運転資金としては最低でもお店の売上目標額の3ヶ月以上は準備しておくと良いと言われています。しかし、運転資金として用意しておく金額は多ければ多いほど良いですし、ご自身も安心できるはずです。

せっかく開業したお店をしっかり軌道に乗せるためには運転資金も充分に確保しておくことをおススメします。

美容室の開業には1000万〜1200万円の費用がかかる

ここまで美容室を経営するにあたり必要な費用についてご紹介しました。

これらの必要な費用を計算すると美容室経営における開業資金は平均で1,000万円〜1,200万円程度は必要になると言われています。

開業資金を少しでも抑えたい場合は

・サロンの立地や規模について際検討し物件取得費用を抑える
・居抜き物件を使い内外装工事費を抑える
・リースの備品を導入する

など、方法はいろいろ存在します。

ご自身で必要なものを取捨選択しながら、少しでも開業資金を抑えるための工夫をしてみましょう。

自己資本比率は開業資金の1/4を目安にする

開業資金を用意するにあたり、全額をご自身で用意するのは簡単なことではありません。

もちろん、全額を自己資金で賄うことができるのであれば、それはとても素晴らしいことです。

しかし、実際には美容室開業の場合、自己資本比率は開業資金の4分の1と言われています。

これは会社経営の総資本における自己資金の割合のことを指し、多くの方が開業資金として多額の融資を受けているのが現実です。

融資を受けられる金額が自己資金の3倍程度の金額であるとも言われており、このことから最低でも開業資金の4分の1は自分で用意しておくべきだとも言われています。

融資を受ける際に自己資金の有無を問われることもありますので、自己資金は多ければ多いほど良いでしょう。

美容室の経営を失敗しないために必要なこと

美容室経営は開業がゴールではありません。

入念な準備を経て開業したあとは、安定した経営を続けていく必要があります。

ここからは「せっかく念願だった美容室経営を始めたのに、上手くいかない」ということがないよう、資金面以外で準備しておくべきことをご紹介します。

経営の勉強を行う

美容室のオーナーになりたいのであれば、経営の知識もしっかり学ぶ必要があります。

経営知識が不足した状態で美容室の経営をしていると、どうしても売上ばかりに目が行きがちです。

その結果、コスト管理やリスク管理の面が疎かになってしまい、お店の危機に気づいた時には立て直しができない、という事例も少なくありません。

独立する前の美容院勤務時代から経営面でもきちんと知識をつけておくことや、セミナーなどへ積極的に参加し、経営に関する知識をある程度は学んだ上で経営をすることをお勧めします。

資金管理や確定申告などをしっかり行う

資金の管理や確定申告といった経理関係の仕事も大事な仕事です。

日々の売上や経営コストといった日々のお金の管理から年に一度の確定申告まで、漏れのないようひとつひとつ確実に行うことが必要です。

経営の知識と同様、疎かにしてしまうととても大変なことになってしまいます。

そのため、資金管理や税金の管理についても経営をはじめる前に最低限の知識はつけておくことをおすすめします。

税金面での手続きなどは複雑な部分もあるため、コストは発生しますが専門家にお任せするのもひとつの方法です。

コンセプト設計や人材採用は綿密に計画する

安定経営のために欠かせないのがお店のコンセプト設計です。

コンセプトが明確であればそれに合ったサロンの雰囲気づくりや、合致するターゲットに焦点を当てた集客がしやすくなります。

人材の採用や育成についてもしっかりした計画が必要です。

スタッフの入れ替わりが激しいお店はお客様が不安になってしまいます。

人材採用にかかるお金や人件費は決して安いものではないので、お店の方針をきちんと理解し、長く働いてくれるような人材の確保に勤めましょう。

これらをきちんと行えば、安定した集客にもつながります。

まとめ

以上、美容室経営にかかる費用や失敗しないために最低限必要なことをご紹介しました。

街には数多くの美容室があるため成功しやすそうだと思われていますが、実際はその逆です。

成功するためには入念な準備と余裕のある資金計画もポイントになってきます。

技術力だけでなく、お店の経営力もしっかり高め、末長く安定した美容室経営をしていきましょう。