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SALOSUTA MEDIA

美容業界の問題点とは?課題やこれからの動向なども詳しく解説!

美容室やネイルサロン、エステサロンなどに携わっている方なら、美容業界の動向についておさえておきたいですよね。

「美容業界の問題点ってなんだろう?」
「美容業界が抱える課題って?」
「美容業界、これからの動向は?」

こうした疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、美容業界の問題点を分析するとともに、課題やこれからの動向なども詳しく解説していきます!

 

美容業界が抱える3つの課題

美容業界が抱える問題点とは、一体なんなのでしょうか?
具体的に、3つ挙げてみました。

・施術スタッフの不足
・店舗数の増加による集客数の減少
・長時間労働による離職率の高さ
それでは、順番に見ていきましょう。

 

施術スタッフの不足

美容業界が抱える問題点の1つとして、「施術スタッフの不足」が挙げられます。
厚生労働省のデータ「令和2年度衛生行政報告例」によると、2021年3月末時点での美容師数は54万9935人、理容師数は21万849人、合計76万834人で、過去最高を記録しました。

また、美容室や理容室の数においても、理容室は減少しているものの、美容室の数は増え続けているというデータが厚生労働省から出ています。

一方、多くの美容室が1人体制もしくは2人体制という小規模形態をとっており、施術スタッフが不足していることが見てとれます。
加えてフリーランスの美容師も増加しているため、美容師だからと言ってサロンに所属しているとは限らないのです。

 

店舗数の増加による集客数の減少

美容業界が抱える問題点の1つとして、「店舗数の増加による集客数の減少」も挙げられます。

厚生労働省の「令和2年度衛生行政報告例-3生活衛生関係」によれば、令和2年度末時点での美容所(美容室)の数は25万7890軒です。
この数は、大手コンビニエンスストアチェーンの店舗数の約4.5倍。かなりの数といえるでしょう。

店舗数が増加するに従い、「このサロンに通いたい」という魅力がなければ、集客をすることは難しくなってしまいます。

 

長時間労働による離職率の高さ

美容業界が抱える問題点の1つとして、「長時間労働による離職率の高さ」も挙げられます。
サロンでアシスタントからスタイリストとしてデビューするまでは、3年ほどの時間が必要とされています

しかし、厚生労働省のデータによると、入社3年目での離職率は50%前後。数にして、2人に1人と言われているのです。

加えて、気になるのがネガティブなイメージです。

・営業時間後もカットの練習をするなどの長時間労働
・休日も勉強会があり、休みが取れない
・プライベートの時間がない

日本では働き方改革が進んでいますが、美容業界は未だにこのような印象がもたれているといえるでしょう。

 

美容業界の課題を解決するために行うべき対策とは

美容業界の問題点を解説したところで、気になるのが解決のための対策ですよね。
行うべき対策を4つご紹介します。

・新規顧客やリピーターなどの集客改善
・労働環境や経営方針の改善
・トレンドに沿った情報発信
・業務効率化による人員不足への対策
それでは順番に見ていきましょう。

 

新規顧客やリピーターなどの集客改善

美容業界の問題点を解決するために行うべき対策としてまず挙げられるのが、「新規顧客やリピーターなどの集客改善」です。
まずはSNSやポータルサイトを活用し、サロンの存在を知ってもらうことから始めてみましょう。

新規顧客を獲得したあとリピーターになってもらえば、集客コストを減らすことができます。
新規顧客からリピーターになった人の数が多いほど、サロンの売り上げも安定して伸ばすことができるのです。

リピーターを増やすためには、クーポンや来店予約システムを活用してみるのはいかがでしょうか。
また、リピートされない理由を分析し、「価格と仕上がりが釣り合っているか」「店内の雰囲気は良いか」「来店してほしいターゲット層に届いているか」などを改善していくことが大切です。

 

労働環境や経営方針の改善

美容業界の問題点を解決するために行うべき対策として次に挙げられるのが、「労働環境や経営方針の改善」です。

具体的には、
・労働時間(フレックスタイム制などの導入)
・雇用形態(業務委託やパートタイム勤務)
・働き方(営業時間や定休日など)
を見直すことが大切でしょう。

現時点でのスタッフ数で休暇を取ることが難しければ、外注スタッフを活用するのも有効な方法といえるかもしれません。
やみくもに見直すのではなく、在籍スタッフに困っている点をヒアリングするのも忘れないようにしましょう。

 

トレンドに沿った情報発信

集客

美容業界の問題点を解決するために行うべき対策として次に挙げられるのが、「トレンドに沿った情報発信」です。
美容業界は、トレンドの影響を受けやすいといえるでしょう。

例えば、以前は外国人のようなパーマヘアが流行していましたが、現在は若い世代を中心に地毛を生かした韓国スタイルがトレンドとなっています。

パーマをオーダーする人が少なくなれば、客単価は下がっていくものです。
しかし、トレンドに沿った情報発信をしていけば、流行に敏感な層があなたのサロンを頼りにしてくれるでしょう。

・旬の有名人の髪型やメイク、スタイリングに使用しているアイテムを分析
・サロンのターゲットに近いファッション雑誌を参考にする
このような工夫を取り入れてみてください。

 

業務効率化による人員不足への対策

美容業界の問題点を解決するために行うべき対策として最後に挙げられるのが、「業務効率化による人員不足への対策」です。
サロンに在籍するスタッフには、本業となる施術の他、情報発信や予約管理、物販の仕入れ、受付などやることが多岐にわたるでしょう。

そこで、業務を効率化するシステムを導入してみるのはいかがでしょうか。
・予約管理目的でポータルサイトに登録する
・レジを端末化し、スピーディーに会計できるようにする
このような方法が挙げられます。

また、物販の仕入れや集客に関しては、コンサルタントなどその道のプロの力を借りることで、スタッフは技術力を上げることに集中できるようになります。

 

美容業界の今後の動向

美容業界が抱える問題点やその解決方法を解説したところで、気になるのが美容業界の今後の動向ですよね。

美容業界は現在転換期を迎えており、今後、さらに競争の激化が予想されます。

政府も、美容業界は「容姿を美しくしたい」という国民の文化的欲求に応えるサービスを提供し、国民生活を充実させることに大きく寄与してきたと評価しています。

そして、引き続き国民に貢献できるような良質なサービスを続けていくことが求められると言及しているのです。
また、口コミなどに代表される、サロンと顧客の「信頼関係」が不可欠といえるでしょう。

 

まとめ

この記事では、美容業界の問題点を分析するとともに、課題やこれからの動向なども詳しく解説してきました。

店舗数は増え続けるものの、各サロンは人手不足に悩んでおり、集客も難しくなっています。

しかし、工夫次第でサロンの売り上げを伸ばし、経営を維持していくことも可能なのです。

今回の記事が悩みを解決するヒントになれば、幸いです。