美容室の売り上げを維持し伸ばすには、毎日コンスタントにお客様に来ていただきたいものです。

しかし、

「平日は来客数が少なくて困っている！」
「集客方法はこのままでいいのかな？」
「休日だけではなく、平日も売り上げを伸ばしたい！」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、美容室の平日集客を増やすための考え方をお伝えするとともに、具体的な施策もご紹介します。

 

美容室は平日の集客が難しい？その原因を解説

実に1か月の3分の2の日数を占める、平日。
美容室において、平日の売り上げを伸ばすことは経営基盤を安定させるためもに欠かせません。

しかし、厚生労働省の調査では、平日の平均客数が10人未満となる店舗が美容室全体の56.6%を占めるといわれています。つまり、美容室は平日と休日の来客数に差が出やすいのです。

その理由として、学生や社会人など、通勤通学する多くの人が平日は美容室に行けないことが挙げられるでしょう。

 

 

美容室の平日集客を増やすためには？

美容室の経営基盤の安定に欠かせない平日集客を増やすためには、どのような行動を取り入れたら良いでしょうか？

具体的には、
・過去の来店履歴から平日の顧客層をリサーチする
・平日の顧客層が求めていることを考える
・平日と休日で顧客のターゲット層を変える
このようなことが挙げられます。

では、順番に解説していきましょう。

 

過去の来店履歴から平日の顧客層をリサーチする

美容室の平日集客を増やす方法は、まず「過去の来店履歴から平日の顧客層をリサーチする」ことです。

平日の顧客層と聞いて思い浮かべるのは、
・専業主婦
・シニア
・サービス業
といったキーワードかもしれません。

しかし平日の顧客層は、美容室の立地やニーズによっても異なるのです。
あなたの美容室では、リサーチしてみないと分からない意外な顧客層が見つかるかもしれません。

また、平日は5日間もあります。一括りにはせず、曜日ごとの顧客層にも着目してみましょう。

 

平日の顧客層が求めていることを考える

美容室の平日集客を増やす方法として、次に挙げられるのは「平日の顧客層が求めていることを考える」ことです。
具体的には、平日の来店客が頻繁にオーダーするメニューをリサーチしてみましょう。

美容室の立地やニーズによっても異なりますが、平日の来店客が求めているのは値段以外の付加価値かもしれません。
例えば、ヘッドスパやマッサージといった癒しの時間を過ごすために、美容室を訪れるというお客様もいるでしょう。

一方、忙しいスケジュールの合間にスピーディーな施術を求めているお客様もいるかもしれません。
リサーチには、近隣にある他の美容室の口コミを分析するのもおすすめです。

他の美容室にないメニューや価値を提供することができれば、集客のチャンスをつかむことができるでしょう。

 

平日と休日で顧客のターゲット層を変える

美容室の平日集客を増やす方法として、次に挙げられるのは「平日と休日で顧客のターゲット層を変える」ことです。
顧客のターゲット層は、美容室の立地によっても異なります。

平日の集客を見込める例をいくつか挙げましょう。
・住宅街なら、専業主婦やシニア層
・学生街やレジャー施設がある地域なら、学生
・オフィス街なら、ビジネスマン

あなたの美容室の立地はいかがでしょうか？
また、ターゲット層の家族構成や収入などによっても、集客の方法は異なってきます。

顧客のターゲット層が置かれている環境にも着目してみるのがおすすめです。

 

美容室の平日集客を増やすための具体的な施策5選！

美容室の売り上げを維持し伸ばすには、平日も多くのお客様に来ていただきたいですよね。
ここからは、美容室の平日集客を増やすための具体的な施策を5つお伝えします。

・平日限定クーポンを作成する
・SNSを積極的に活用する
・平日限定のメニューやサービスを作成する
・Web広告を活用する
・チラシなどのポスティング

それでは、順番に見ていきましょう。

 

平日限定クーポンを作成する

美容室の平日集客を増やす施策として、まず挙げられるのは「平日限定クーポンを作成する」です。

あなたの美容室の来客数を分析すると、来客数の少ない曜日や時間が見つかったことでしょう。そうした曜日や時間にも集客をするべく、施術の価格を抑えられる割引クーポンを作成してみるのはいかがでしょうか。

「平日は忙しいから美容室には行けない」と感じているお客様にも、割引クーポンの存在をアピールすることが平日に美容室を訪れる動機作りになるかもしれません。

 

SNSを積極的に活用する

美容室の平日集客を増やす施策として、次に挙げられるのは「SNSを積極的に活用する」です。

今は、多くの人が情報収集にSNSを使用している時代。
美容室の立地やターゲット層にもよりますが、店舗の魅力を顧客に届けるのにSNSを積極的に活用するのがおすすめです。

数あるSNSの中でも、Instagramは美容室との相性が抜群といえるでしょう。
美容師が手がけたスタイリングを撮影してInstagramに投稿することで、多くの方に写真を届けることができます。

投稿をヘアカタログとして参考にしてもらえれば、集客チャンスに恵まれます。

 

平日限定のメニューやサービスを作成する

美容室の平日集客を増やす施策として、次に挙げられるのは「平日限定のメニューやサービスを作成する」です。

あなたの美容室のターゲット層によっても異なりますが、お客様にとって魅力的なメニューやサービスを用意することで集客の効果も出やすくなるでしょう。

ドリンクサービスや短時間のマッサージといった、いつもの施術にプラスできるサービスをするのもおすすめです。

あなたの美容室の立地や環境などによっては、出張美容室や訪問美容サービスのニーズもあるかもしれません。ターゲット層に合わせ、検討してみましょう。

 

Web広告を活用する

美容室の平日集客を増やす施策として、次に挙げられるのは「Web広告を活用する」です。
Web広告と一口にいっても、今はサイトに表示されるものからSNSに表示されるものなど、種類はさまざま。

あなたの美容室のターゲット層がどのような方法で情報収集をしているのかによって、効果的な媒体も異なります。
また、最近のWeb広告は安価で出稿できるものも多いですが、広告への知識も必要になってくることも事実です。

広告運用の方法を学んだり、代理店に依頼して時間を節約するなど、ご自身の環境に合わせて活用していくことが大切でしょう。

 

チラシなどのポスティング

美容室の平日集客を増やす施策として、次に挙げられるのは「チラシなどのポスティング」です。

チラシは特に、不特定多数の方に見てもらえるため、新規集客にはもってこいといえるでしょう。

キャッチコピーやデザイン性が重要になるので、あなたの美容室のターゲット層に合わせて作成することが大切になってきます。
ポスティングをするには、そのエリアに住む人の層を分析することも重要です。年代や趣味嗜好によっても、喜ばれる施術メニューが変わってくるからです。

また、ポスティングをするほど住居がないエリアでは、飲食店にお願いしてチラシを置いてもらうこともおすすめの方法といえます。
協力してくれる飲食店と相乗効果で集客ができれば、チャンスももっと広がるはずです。

 

リピート率を高める工夫も重要

ここまで美容室の平日集客を増やす施策を解説してきました。
新規の顧客を集めることはもちろん大切ですが、美容室の売り上げを維持し伸ばしていくためには、リピート率を高める工夫も重要です。

・初めて来店したお客様にしっかりとカウンセリングをする
・次回予約を取りやすい仕組みづくりをする
・来店したお客様と公式LINEでつながり、DMやメッセージを送信する

このような施策をコツコツと積み重ねていくことで、リピート率にも変化が現れるでしょう。

 

まとめ

今回の記事では、美容室の平日集客を増やすための考え方や、具体的な施策をご紹介してきました。

1か月の中で、3分の2の量を占める平日。
来店数が落ち込みがちな曜日があっても、工夫次第で集客することは難しくありません。

どのような施策に取り組むにせよ、まずはあなたの美容室のターゲット層やニーズをしっかりと把握することが重要です。

お客様の求めるメニューやサービスを用意し、ターゲットに届く発信をしていくことで、平日の集客の成功につながっていくでしょう。