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SALOSUTA MEDIA

美容院の売上平均はどのくらい?売上をアップするための方法も紹介!

美容院といっても一人で経営する小規模美容院から全国に何店舗もある大規模美容院までさまざま。

立地条件や美容室の規模もそれぞれ違いますが美容院の売上がどのくらいあるのか気になりますよね。

売上が高いお店は売上アップのために何をしているのか。

自店の売上アップのために取り入れることがでいる方法はないのかどうか。

気になる美容院の売上について調べてみました。

 

美容院の売上平均はどのくらい?

美容院の売上平均は規模によっても異なります。

この規模は美容院のセット面の数とシャンプー台の数やスタッフの人数で変わってきます。

今回は厚生労働省が出しているデータをもとに売上平均と原価率がどのくらいなのか解説していきます。

 

小規模美容院の売上平均と原価率

まず、ひとり経営の美容院の場合から見ていきましょう。

顧客1人当たりの客単価の平均はおよそ6,800円

すべての施術を一人で行うため、一日の平均施術人数は5人とします。

そうなると、6,800円×5人=34,000円が一日の売上の平均となります。

仮に営業時日数を26日として計算すれば34,000×26=884,000円。

原価率の目標は10%とされているのでおよそ88,000円が原価の目標となります。

アシスタントスタッフが一人増えて施術人数が増えれば売上アップにつながります。

 

中大規模美容院の売上平均と原価率

次に全国平均を基に中大規模美容院の売上を計算してみます。

店の来店の平均は平日10人休日14人。営業日数を同じ26日で計算します。

平日→6800円×10人=68,000円
休日→6800円×14人=95,200円

平日は18日、休日は8日で計算します。

平日→68,000円×18日=1,224,000円
休日→95,200円×8日=761,600円

合計1,985,600円がお店の平均売上となります。

もちろん、規模やスタッフの人数によって施術人数も増えてきます。

原価率は小規模と同様10%が目標となりますのでおよそ20万円が原価となります。

 

美容院が売上をアップするために必要なことは?

技術はあるしお客様は来てくださっているのになかなか売上が上がらないなんて悩みはありませんか。

ここではリスクが少なくお店の売上アップにつながる方法を考えてみました。

今すぐできる施策ばかりですのでぜひ参考にしてみてください。

 

客単価を上げる

客単価を上げる事は美容院にとっても大きな利益を生みます。

まずは、ホットペッパーなどにのクーポンサイトに掲載しているメニューを見直すこと。

安いメニューをさらに割引してはいませんか?

安さにつられて来店するお客様の単価を上げるのは至難の業。

それならば、高単価のメニューを割引します。

割引の金額も高くなるのでお客様の満足度も上がります。

次に、店内におすすめのメニューのPOPを置くこと。

スタッフが接客しなくても客単価アップにつながる仕掛けを作ります。

それから指名料をいただくことです。

 

リピート率を上げる

実は、美容院のピート率の平均はおよそ30%程度。

この数値は他のサービス業のリピート率に比べても低いと言われています。

新規のお客様を開拓するのにも費用が掛かります。

安定した売上のためにはリピート率を上げていく必要があります。

お客様の悩みに沿った対応で顧客満足度を上げて再来店へとつなぐことが大切です。

もし可能であれば施術後に次回のご予約の案内を行うようにしましょう。

次回の来店へ繋がるクーポンやDMなどでお店を思い出すきっかけを作ることが大切です。

 

物販など施術以外の売上を作る

物販はスタッフの時間や体力を使わずに売上に繋がります。

シャンプーやコンディショナーなどの消耗品であれば定期的に購入していただけます。

スタッフの対応も簡単なので毎月の売上アップが期待できます。

美容院専売品を使用することでホームケアの状態もよくなれば、お客様満足度にもつながります。

顧客満足度が上がることはリピート率にもつながり、美容院にとってもメリットが大きいです。

POPを置いておくことや商品をお客様の手に取りやすいところに置いておくだけでも販売のきっかけになりますよ。

 

美容院が売上をアップするための方法3選を紹介!

お店の利益を出すためにも売上アップは重要な課題です。

売上アップには新規顧客の開拓と客単価アップがキーワードになってきます。

そこでなるべくリスクが少なく今すぐ取り入れられる施策3選をご紹介します。

売上アップに悩んでいる美容院はぜひ参考にしてみてください。

 

SNSやネットサービスを活用する

売上アップのためにSNSやネットサービスを利用している美容院も少なくありません。

数多くの美容院の中から選ばれるためにはSNSやネットサービスを上手く活用しましょう。

SNSはうまく取り入れば情報が拡散することで新規顧客の獲得も期待できます。

既存顧客に対しておすすめなのはLINEです。

LINEは全世代の人が幅広く利用しているSNSです。

LINEを通してお礼のメッセージを送付することができます。

またクーポンの配布など次回の来店につながるコミュニケーションを取ることが可能です。

LINEから手軽に次回の予約を取ることができればお客様にとってもメリットです。

 

普段の施術と併用できるメニューを考案する

カットやカラーなどのいつものメニューにプラスできるメニューを考案しましょう。

お客様の悩みに応じて提案できるオリジナルメニューがあると売上はもちろん競合店との差別化にもつながります。

例えばいつもよりもグレードの高いトリートメントのメニューを提案すること。

施術の内容に合わせた提案であればお客様にも選んでもらいやすいですよ。

期間限定のメニューも効果的です。

夏は炭酸ヘッドスパのメニューや、ボーナス時期には少し高単価の髪修復トリートメントを提案するなどです。

 

紹介制度やキャンペーンなどを行う

お友達紹介キャンペーンはジムや携帯ショップなどでもよく見かけますよね。

実は顧客からの紹介で来店したお客様のリピート率は60%と言われています!

紹介制度は信頼できる家族や友達からの口コミ経由での集客です。

既存顧客と趣味や価値観の近いお友達や家族を紹介してもらえるため優良顧客に繋がりやすいんです。

信頼できる顧客にお友達紹介をお願いしてみましょう。

ちょっとしたお願いをすることでさらにお店への愛着を持ってもらうきっかけともなります。

 

売上が高い美容院ランキングTOP3

実際に売上が高い美容院はどこなのか調べてみました。

こちらは2022年3月の利用業界のランキングと業績推移のデータを基に掲載しています。

売上が高い美容院の実際の売上とその特徴を探っていきます。

マーケティングや情報収集にお役立てください。

 

第1位 キュービーネットホールディングス株式会社 199億

無駄な工程を省き短時間でヘアカットができるQB HOUSEを中心とした10分カットで有名な美容院。

ヘアカットのみ1200円(税込)というワンプライス設定なのもわかりやすい。

安くて早いという手軽さから忙しい男性を中心に人気の美容院です。

駅の近くやショッピングモールなどアクセスの良い場所で全国展開しているので利用したことがある方も多いのではないでしょうか。

QB HOUSEのコンセプトはそのままに、技術力の高いスタッフを集めたQB PREMIUMも誕生しました。

 

第2位 一蔵185億

一蔵は日本文化をもっと身近にする、私たちのおもてなしを世界へ広げる、世の中を楽しく変えていくを経営理念に掲げています。

もともとは着物を販売していた会社でした。

当時としては革新的な問屋を通さずメーカーから直接買い入れるというスタイルで着物の販売の地位を築きました。

その後は和装のレンタルから成人式やウエディングなどの着付けやヘアメイクもトータルで行うようになりました。

今では成人式や卒業式などの和装からウエディング事業、SPAなど幅広くの分野で業績を拡大しています。

 

第3位 ヤマノホールディングス 131億

美容業界のパイオニアといわれる山野愛子がはじめた会社です。

日本ではじめてのパーマ指導技術者となり、山野美容専門学校の設立者でもあります。

「どろんこ美容」も有名なので聞いたことがある人も多いですよね。

今では海外にも進出し美容院だけでなく、着付けやメイク、美容学校ネイルサロンなど幅広く展開しています。

また、M&Aとして学習塾の運営も行い美容業界だけでなく新事業の領域拡大にも力を入れています。

 

まとめ

今回は美容院の売上アップにつながる施策と実際に売上が高い美容院の特徴を見ていきました。

今すぐに取り入れられそうな施策からコツコツと行うSNSの運営などやり方はさまざま。

継続して行うことで少しずつ売上アップにつながっていきます。

顧客の好みを把握して、ニーズに合った施策を行うことが大切です。

お店の強みを活かしてマーケティングにつなげてみてくださいね。