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SALOSUTA MEDIA

美容業界の売上高はどのくらい?売上高ランキングTOP7選も紹介!

理美容サロンを経営していこうと考えているけれど

「理美容業界の売上は伸びているの?」

「今から参入して経営していけるのだろうか」

と、不安になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今やコンビニよりも多いといわれている美容室など、立地や差別化が大事だといわれている美容業界の経営。

そもそも業界が伸びていない場合「参入しても意味がないのではないか」と、出店するのをためらってしまいます。

そこでこの記事では美容業界の売上情報を徹底調査しました。

売上が高い企業も紹介しているので、これから美容業界で経営をしていきたいとお考えの方は、ぜひお読みください。

美容業界の売上高はどのくらい?

 

理美容サロンの2022年から過去6年間の市場規模は以下のとおり。

・2017年 2兆1,474億円
・2018年 2兆1,382億円
・2019年 2兆1,253億円
・2020年 1兆1,970億円
・2021年 2兆470億円
・2022年 2兆5,501億円

新型コロナウイルス感染拡大に伴った緊急事態宣言が続いた2020年は、社会活動や経済活動が制限されたことから唯一2兆円を下回る結果となっています。

2021年からは、ワクチン接種も進み、理容美容業界でも万全の感染対策を行ったこともあり、来店客数が戻っているようです。

コロナ前の2019年と比較すると96.3%と完全に回復したとはいえない状況でしたが、2022年は、近年で最も高い売上高を記録しており、現在は順調に回復しているといえるでしょう。

他の業界と比較

ここでは他業界と美容業界の売上を比較しました。

以下が日本の業界別売上ベスト10になります。
1位 卸売業界 126兆円
2位 電気機器業界 85.5兆円
3位 総合商社業界 66.2兆円
4位 金融業界 64.4兆円
5位 自動車業界 63.9兆円
6位 小売業界 63.1兆円
7位 専門商社業界 53.5兆円
8位 化学業界 35.1兆円
9位 自動車部品業界 34.1兆円
10位 機械業界 32.9兆円

美容業界は過去6年間を見ても約2兆円です。

業界別のランキングを調べた中で、50位の人材派遣でも5.6兆の売上規模があったので、美容業界の市場規模は大きくないことがわかります。

しかし先程紹介した過去6年間の美容業界の売上規模を見ると、2兆円から急激に上がったり下がったりすることなく、ほぼ横ばいとなっています。

コロナウイルスが流行した2020年でも大幅に落ちているわけではないので、美容業界の市場は安定しているともいえます。

理美容室は外食や日常的な贅沢とは違い、お金があるから何度も行くようなものではありません。

付加価値をつけて高めの価格設定にしている美容室と、価格帯が低めのチェーン店との価格帯の差が市場規模に大きな影響を及ぼしているといえます。

美容業界の今後の展望や動向

美容業界で働いている人や、これから参入しようと考えている人は、今後の展望が気になるのではないでしょうか。

結論からいうと、今後の美容業界の展望は明るいです。成長スピードは緩やかですが、美容業界の市場規模は増加傾向にあり、付加価値をつけたサービスなどで以前よりも顧客単価が上がっています。

衰退していく業界も多い中で、長年健闘している業界といえるでしょう。

しかし店舗数が増えているからといっても、業界全体の売上は横ばいの状態が続いているため「将来的に安定している業界」とはいえません。

現在の日本では、高齢化の進行と出生率低下などによる人口減少が大きな問題となっています。

人口が減少する状況下の中では、来店してくださるお客様の心を掴み、リピーターになってもらうことが今後重要になってくるでしょう。

競合店に負けないように、今後生き残っていくための施策を常に考えておく必要があります。

美容業界の売上高ランキングTOP7選!

ここでは美容業界の中で売上が高い企業のTOP7を紹介します。

各企業の特徴と強みも解説するので、現在美容業界で働いている人、これから参入を考えている人は参考にして、自社の売上げアップにつなげてください。

1阪南理美容(ブラージュ

阪南理美容(ブラージュ)は、全国に直営店を730店舗以上の理美容室を展開しています。

全国で働くスタッフは総勢6,000名。

1960年に創業以来「最高の技術でキレイに、ていねいに、そして早く」をモットーにお客様と向き合い続けた結果、理美容業界年商日本一を30年連続で達成しています。

創業理念である「お客様に納得してもらえる技術を早くきれいで喜んでもらえる理容・美容室」を、流行にとらわれず貫いた結果が、業界1位の売上につながっているといえます。

2キュービーネットホールディングス

キュービーネットホールディングスは、「私たちの存在意義」として、以下の4つの省く力を掲げています。

・省力のチカラ:お客様や社員の労力を省く
・省手間のチカラ:お客様や社員の手間を省き、能率を高める
・省時間のチカラ:時間の無駄を省き効率よく使う
・省資源のチカラ:節水、節湯を前提として省資源を実現する

余分な無駄につながることを省き、本当に必要なクオリティにこだわった理美容師を追求しています。

QBハウスのサービスの特徴である「短時間、低価格、利便性の高い立地」など、様々な要素を掛け合わせたお手軽さを提供していることが、他社との差別化につながり、大きな売上を生んでいるといえます。

3アルテサロンホールディングス

アルテサロンホールディングスは、精度の高い経営システムを構築して、各子会社やサロンに提供

店舗開発から教育、流通、宣伝までバックアップして、美容師が安心して長く働けるような環境づくりを進めています。

創業時からのモットーである「若々しさ、美しさ、健やかさをより便利に、快適に提供する」を実践し続けてるのが、アルテグループの魅力であり、強みです。

最近の美容業界のさまざまな変化を積極的に取り込んでいく姿勢も、アルテサロンホールディングスの売上が高い理由だといえるでしょう。

4カットツイン

カットツインは「髪を切り、心を伸ばす」を企業理念に掲げて「愛される理美容室・日本一」を目指している会社です。

理容・美容の技術を用いて、全てのお客様に真心を込めて奉仕すること。

そして、全てのお客様とその周りの人々に爽快感と幸福感を与えること。」について真剣に考え、技術だけでなく店のレイアウトなど、お客様が快適に過ごせるようにと日々研究を重ねています。

さらに若手スタッフの人材育成に力を入れていることから、素晴らしい職人が揃ったカットツインを利用する人が多いことが、売上高につながっているといえるでしょう。

5イレブンカット

イレブンカットの魅力は「美容室なのに予約が必要なく11分のカット時間で1,520円(税別)」という独自の料金設定です。

「美容室なのに待たなくてもいい」「技術が高くて仕上がりも早い」といった、今までの美容室になかった独自の強みを持っています。

「確かな技術で、安く、早く」という市場のニーズに合わせたサービスで他社との差別化に成功していることが、売上が高い理由として挙げられます。

一人あたりの客単価が低いため、利用する数が増えてもTOP3には入るのは難しそうです。

6田谷グループ。

東京・神奈川・千葉・埼玉・名古屋・大阪・福岡・熊本など、全国4ブランドを展開している田谷グループ。

「すべてお客様の笑顔のために」をモットーに、お客様の笑顔で溢れるサロン創りを追求している人気の美容室です。

田谷はコンセプトの異なる以下の4つのブランドを展開していて
・HAIR TAYA
・HAIR TAYA&CO.
・HAIR Shampoo
・MICHEL DERVYN PARIS

すべての人に、その人らしい美しさを手にしてほしいという想いから、さまざまなお客様のニーズに応えるブランドが用意されています。

コンセプトの異なるブランドの展開という新しい発想が他社との差別化になり、売上高6位という結果につながっているといえます。

7若松

若松は関西を中心に展開している理美容チェーンです。

「時間とプライスを気にせずに、クオリティの高いサービスでヘアスタイルを気軽に楽しんで頂きたい」というコンセプトのもとサロンを運営。

資生堂、ロレアル、ウエラ、ミルボンなどの一流メーカーと商品・技術交流を進めながら、美容に関する研究、開発を繰り返しています。

「地域に愛され、親しまれる理美容室」という点が、他社との差別化、リピーターの獲得につながっていることが、売上が高い理由として挙げられます。

まとめ

美容業界の市場規模はここ数年横ばいが続いています。

コンビニを超える店舗数を誇る美容室ですが、人口減少に伴って廃業に追い込まれていく店も珍しくありません。

これから美容業界に参入する人は、新規顧客の獲得やリピーターの確保のために、さまざまな戦略が必要になるでしょう。

高単価で付加価値をつける美容室にするのか、低価格で回転率のいい美容室にするのか、コンセプトをしっかり考えてからサロンを運営することが大切です

自分のお店にしかない強みを見つけて、厳しい美容業界を生き残りましょう。