ネイルサロンに来店する顧客のニーズを把握するためにカウンセリングが行われます。
カウンセリングシートを用意することにより、効率よくカウンセリングを進めやすくなります。
施術前に聞きたい内容を整理し、カウンセリングシートのフォーマットを作成することが重要。
この記事では、ネイルサロンのカウンセリングシートの作り方について解説します。
ネイルサロンでカウンセリングシート(カルテ)が必要な理由とは
ネイルサロンでは、顧客のニーズを正確に把握し、サービスの質を向上させるために必要です。
まずは、ネイルサロンでカウンセリングシート(カルテ)が必要な理由について解説します。
カウンセリングシートの役割
カウンセリングシートは顧客のニーズ・悩み・健康状態などを把握するためのツール。
初回の施術前にカウンセリングシートを記入して頂くことにより、最適な施術を検討しやすくなります。
施術中に起こり得るトラブルを未然に防ぐこともカウンセリングシートの役割です。
過去の施術内容・使用したカラー・デザインを踏まえ、次回以降の施術を提供できる点もメリット。
カウンセリングシートの役割・内容について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
同意書を併せて用意することが重要
カウンセリングシートと併せて、同意書を用意することも重要です。
ネイル施術は、顧客の健康状態・皮膚の状態によってリスクを伴う場合があります。
同意書は顧客に施術内容や・リスクを理解して頂きやすくなる点がメリット。
万が一トラブルが発生した際の責任範囲を明確にすることができます。
アレルギー反応・皮膚トラブルが起きやすい顧客に対しては、リスクについて納得した上で施術する必要があります。
同意書を顧客にサインして頂き、安心して施術を提供できる環境を整えているネイルサロンが多いです。
ネイルサロンでカウンセリングを行う時のポイント
カウンセリングは顧客との信頼関係を築き、高いサービスを提供するために欠かせないプロセス。
ネイルサロンでカウンセリングを行う時のポイントとして、以下のものが挙げられます。
- ・笑顔で顧客の緊張をほぐす
- ・顧客の悩みを聞き出し解決策を提案する
- ・施術に関する説明を丁寧に行う
ここでは、カウンセリングにおけるポイントについて解説します。
笑顔で顧客の緊張をほぐす
顧客の緊張をほぐすために笑顔で迎えることが重要です。
多くの顧客が初めてのネイルサロン・初回の施術に対して不安を感じています。
笑顔や温かい言葉で接し、顧客をリラックスさせることがカウンセリングにおけるポイント。
顧客によっては、特別なリクエストを要望する場合があります。
顧客の悩みを聞き出し解決策を提案する
顧客のニーズ・悩みを丁寧に聞き出し、解決策を提案することもカウンセリングにおけるポイントです。
爪に関する悩み・他のネイルサロンで受けた施術に関する不満などを聞き出し、1人1人に適した施術を提供することが重要。
顧客との信頼関係を築き、次回も利用したいと感じて頂くことでリピーターの獲得につながります。
施術に関する説明を丁寧に行う
施術に入る前に施術内容・手順・使用する製品について丁寧に説明することも重要です。
施術内容だけでなく、効果などを把握して頂くことで施術の不安・疑問を解消します。
初めてネイルサロンを利用する顧客・特殊な施術を希望する顧客に対し、詳しく説明することがポイント。
施術後のケア方法・注意点について説明し、顧客が自宅で適切なケアを行って頂くこともカウンセリングで求められます。
ネイルサロンのカルテの管理方法
カルテはネイルサロンを運営していく上で適切に管理する必要があります。
管理方法は以下の通り。
- ・手書きで管理する
- ・電子データで管理する
- ・システムで管理する
ここでは、カルテの管理方法について解説します。
手書きで管理する
紙のカルテは簡単に記入できます。
小規模なサロン・アナログ管理に慣れているスタッフに適しています。
管理スペースを圧迫する点・探すのに時間がかかる点・情報の共有が難しい点に注意が必要。
管理が煩雑にならないようにすることが重要です。
電子データで管理する
パソコン・タブレットを使用し、顧客の情報をデータベース化することもカルテの管理方法に挙げられます。
必要な情報をすぐに検索・参照できるため、サロン内で施術履歴・顧客の趣向を共有できる点がメリット。
データのバックアップを取れば、情報を紛失するリスクを最小限に抑えられます。
デメリットは導入時にコストがかかることです。
また、システムの運用に慣れるまでに時間がかかる点に注意が必要。
システムで管理する
大規模なネイルサロン・多店舗展開しているネイルサロンの場合、システムを利用したカルテ管理が適しています。
予約管理・売上分析・顧客管理などができる点もシステムを利用したカルテを管理するメリットです。
クラウドシステムを利用すれば、どの店舗からでも顧客情報にアクセスすることが可能。
サービスの一貫性を保てます。
システムの自動更新・セキュリティ対策が施されているため、常に最新の状態で運用できます。
電子データ同様、導入時にコストがかかる点がデメリット。
業務の効率化が必要だと感じた場合、システムを導入するか一度検討することをおすすめします。
無料でダウンロードできるカウンセリングシート(カルテ)3選
カウンセリングシートの自作は手間がかかります。
無料でダウンロードできるテンプレートを活用すれば、自作する手間を省きやすいです。
ここでは、無料でダウンロードできるカウンセリングシートのテンプレートを全部で3つ紹介します。
①TAT
TATは、「ネイルで幸せを育む」をコンセプトにしたプロネイリスト専用の卸ディーラー・問屋。
シンプルで使いやすいデザインが特徴に挙げられます。
基本的な項目が網羅されているだけでなく、必要に応じてカスタマイズができます。
同意書が含まれていない点がデメリット。
テンプレートのダウンロード方法・使用例をTATの公式サイトで確認する必要があります。
TATの詳細はこちら:https://www.nailtat.com/
②サロンプリント
サロンプリントは、美容業界全般で利用できるカウンセリングシートのテンプレートを提供しているサイトです。
デザインが充実しているだけでなく、用途に合わせたテンプレートが揃っています。
簡単にカスタマイズができる点もメリット。
1枚当たり1.4円から利用できる有料のカスタマイズサービスが提供されています。
サロンプリントの詳細はこちら:https://salonprint.jp/
Nagomi
Nagomiは、顧客カウンセリングシート・売上管理シート・雇用関連書類などを提供しています。
オリジナルのカウンセリングシートを作成するためのガイドが用意されている点が特徴。
ネイルサロンのニーズに合わせてカスタイマイズができます。
Nagomiの詳細はこちら:https://nagomi-c.co.jp/blocks/index/00078
まとめ
ネイルサロンでカウンセリングシートを活用することにより、顧客情報を管理しやすくなります。
また、トラブルを未然に防ぐことに役立ちます。
カウンセリングシートを導入する際、どのような方法で管理するか一度検討することが重要。
ネイルサロンによって管理する方法が異なります。
カウンセリングシートを適切に管理し、質の高いサービスを提供することがネイルサロンに求められます。