エステ業界ではスタッフの給与体系に歩合制を取り入れているサロンも多いです。
求人を見て、歩合制の文字に戸惑った経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、歩合制の仕組みやメリット・デメリットについて取り上げます。
歩合制のエステサロンで働くメリット・デメリットが気になる方はぜひ参考にしてください。
歩合制のエステサロンにおけるメリット・デメリット
まずは歩合制のメリット・デメリットについて紹介します。
歩合制の場合、集客に成功すればメリットが大きい一方、デメリットもあります。
この機会にメリット・デメリットについて知りたい方は一度チェックしてください。
メリット
歩合制の場合、給与は売上に応じて変動します。
売上金額のうち、一定の割合をエステサロンに渡し、残った分が自分の収入になります。
指名のお客様が多く、売上が高ければ高いほど給与が増えるのがメリット。
上手くいけば、高収入を期待できます。
自分の頑張りがそのまま給与に反映されるため、仕事のやりがいにもつながります。
デメリット
収入が安定しづらい点が歩合制のデメリット。
お客様を継続して獲得するための努力を行わなければなりません。
お客様からの指名が入らなければ、給与は少なくなってしまいます。
福利厚生の制度が整っていない場合、税金や社会保険関係の手続きや支払いも全て自分で行う場合もあります。
メリット・デメリットを踏まえた上で歩合制のエステサロンで働きましょう。
一部歩合制のエステサロンにおけるメリット・デメリット
サロンによっては、一部歩合制にしている場合があります。
一部歩合制は基本給が決まっており、指名や売上に応じてインセンティブが上乗せされるシステム。
ここからは一部歩合制のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
一部歩合制のメリットは以下の通りです。
- 一定額の給与は保証されている
- 頑張りに応じて、給与を増やすことができる
一定額の給与は保証されているため、生活の見通しを立てやすくなります。
安定感もありつつ、お客様が増えれば収入が上がるため、仕事へのモチベーションを上げやすいのがポイント。
デメリット
デメリットは完全歩合制と同様に給与が安定しないという点です。
集客も上手くいき、売り上げをたくさん出せる月もあれば、その逆もあります。
給与の多い月と少ない月で差が出る点に注意してください。
固定給だけで生活をどのように成り立たせるか考えなければなりません。
また、インセンティブとして受け取れる割合は完全歩合制に比べて低いです。
毎月の給与の金額に差がある場合、ローンを組む際の審査が通りづらくなる点も注意しましょう。
エステサロンの求人を出す際のポイント
エステサロンの求人を出す際、意識しなければならないポイントがいくつか存在します。
「求人を出しているのに人が集まらない」などの悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
ここからはエステサロンで求人をする際のポイントについて触れていきます。
職務内容を分かりやすく記載する
求人を掲載する際、職務内容を分かりやすく記載することがポイントです。
経験者・未経験者問わず、職務内容に関する記載が曖昧だと、実際に働くイメージが湧きにくくなります。
場合によっては、別のサロンに流れてしまいます。
求人票には、以下のポイントを押さえてください。
- 施術内容(施術部位や使用する機器なども細かく)
- 施術以外のお仕事にはどんなものがあるか(清掃や管理業務など)
- 売上目標について
働く人が業務に対するイメージを持ちやすいよう具体的に記載することが重要です。
最低賃金を下回らないように給与を設定する
給与面に関する記載も重要です。
「完全歩合制」「固定給+インセンティブ」など、給与体系を具体的に明記しましょう。
インセンティブや交通費、経験次第で給与交渉が可能かどうかも記載してください。
給与を設定する際、厚生労働省が定めているその地域の最低賃金を下回らないようにする必要があります。
エステサロンの独自性を伝える
エステサロンの独自性をアピールすることも重要なポイントです。
求人サイト内には、エステサロンの情報を自由に掲載しできるスペースがあります。
- エステサロンのコンセプトや雰囲気
- エステサロン独自の取り組み
- 待遇やスタッフの雰囲気
などを掲載し、エステサロンに対するイメージを掴みやすくしてください。
写真・動画でエステサロンの雰囲気を伝える
文章だけでなく、写真や動画を使用するのも求人を出すポイント。
エステサロンの内装や施術ルームの写真だけでなく、以下のものを掲載することをおすすめします。
- 使用する機器や商材の写真
- 施術動画
エステサロンで実際に働くイメージを付きやすくすることが重要です。
職場の人間関係を重視する方も増えているため、スタッフの写真なども掲載してください。
法律を意識する
求人を掲載する際、関連する法律を意識し、規定を守った表記を心掛けましょう。
- 年代を限定するような表記
- 性別を断定するような表記
などは雇用対策法 第十条・男女雇用機会均等法 第五条で禁止されています。
求めている人物像を法律に触れないような表現で伝えなければなりません。
まとめ
歩合制・一部歩合制のどちらもメリットだけでなく、デメリットも存在します。
歩合制・一部歩合制のデメリットをカバーできるような体制を整えることがエステサロンを経営する上で重要です。
求人を出す際、エステティシャンが働きたいと感じるような内容にしなければなりません。
エステサロンを長期にわたって経営するためにも、エステサロンの独自性を上手くアピールしてください。