美容室でカットやカラーの前に大切なカウンセリングの手順・コツを紹介


美容室では、カット・カラーの前にカウンセリングが行われます。
カウンセリングで得た情報を基に美容師はお客様にカット・カラーを進めていきます。
人によっては、お客様とのコミュニケーションが上手くいかないなどの悩みを感じているのではないでしょうか。
今回の記事では、カウンセリングの手順やコツを紹介します。

美容室のカウンセリングが大切な理由とは

カウンセリングは髪の悩み・希望のヘアスタイルを正確に把握し、理想の仕上がりを実現するために行われます。
お客様のニーズを細かく聞き出し、適切なアドバイスや提案を行い、信頼関係を築きましょう。
お客様の満足度を高めることにより、リピーターを増やすきっかけになります。

カウンセリングの手順と内容を紹介

美容室でカウンセリングを行う際、どのような手順で進めていくか把握することが重要。
ここでは、カウンセリングの手順と内容について取り上げます。

お客様の悩みを聞き共有する

美容室のカウンセリングにおいて、お客様の悩みを聞き、共有する必要があります。
お客様の髪の悩みや不満を詳しく伺いましょう。
聞き出す内容として、主に以下のものが挙げられます。

  • 髪質
  • ダメージ
  • スタイリングの難しさ
  • 過去のヘアスタイルの経験

適切なヘアケア方法やスタイリングのコツを提案し、お客様の悩みを解消してください。
最終的には、お客様との信頼関係を築くことが重要です。

デザインの確認と提案

ヘアカットやカラーなどを行う際、デザインの確認と提案を行います。
お客様の希望するデザインを踏まえ、より良いデザインを提案します。
業界用語を避け、分かりやすい言葉で伝えることがカウンセリングのポイント。
お客様がイメージしている髪型と美容師が考えている髪型が異なる可能性があるので、注意してください。
言葉だけでなく、視覚的な資料も使用しましょう。
例えば、ヘアカタログや写真を見せながら具体的な髪型を共有することにより、イメージのズレを防ぎます。

施術内容の確認

お客様が希望するスタイルが技術的に可能かどうかを判断し、最適な施術内容を提案します。
希望のヘアスタイルが決定した後、再度お客様とイメージを共有し、具体的な施術内容を詳しく説明してください。
カットやカラーの方法・使用する薬剤の種類や量などを具体的に伝え、お客様に納得して頂きます。
お客様の疑問や不安を解消し、同意を得ることがサービスを提供する上で重要です。
トラブルを避けるためにも、できるだけ具体的かつ丁寧に説明しましょう。

施術時間の確認

施術時間は実際にかかる時間に10~15分の余裕を持って説明します。
これは最終確認や次回の提案を行うための時間。
施術に手間取ってしまうと、仕上がり後の確認や会計が手短になり、お客様の不満につながる可能性があります。
余裕を持った時間配分を説明し、施術の流れを丁寧に案内してください。
お客様が安心して施術を受けられるよう、カウンセリングを通じて信頼関係を築きましょう。

施術料の確認

カウンセリングでは、施術料金の確認も重要です。
技術が優れていても、予想以上に高額だと、お客様が不信感を抱く可能性があります。
施術料金やオプションメニューを提案する際、事前に料金説明を行いましょう。
各施術ごとの料金を詳しく説明した後、トータルの料金を明確に伝え、お客様の了承を得てください。
美容室の信用を失わないためにも、施術後のトラブルを避けなければなりません。
お客様に安心して施術を受けていただけるよう努めましょう。

美容室でのリピート率アップに繋がるカウンセリングのコツ

美容室の集客・収益を向上させるためには、リピート率をいかに上げていくかが課題になります。
ここでは、カウンセリングのコツについて紹介します。

聞き上手になり、お客様が話しやすい雰囲気を作る

聞き上手になり、お客様が話しやすい雰囲気を作ることが重要。
傾聴を心掛け、お客様の悩み・希望を汲み取りましょう。
無理やり聞き出すと不快に感じるお客様もいるため、自然な会話の流れで質問してください。
お客様に合った質問を投げかけ、最適な施術を提案する必要があります。

できない施術は断る

できない施術はきちんと断るのも美容室でのカウンセリングを進めるコツ。
実現が難しい施術に関しては丁寧に対応しましょう。
「無理です」ときっぱり断ると印象が悪くなるため、できない理由やリスクについて詳しく説明するのが重要です。
リスクを説明した上で希望に近いヘアスタイルが叶うメニューを提案するのがポイント。
お客様の希望に対して何か同意できない点がある場合も頭ごなしに否定するのは避けてください。
一度クッションを置いてから自分の意見を伝えましょう。

お客様に合った対応方法を心掛ける

お客様に合った対応方法を心掛けるのもカウンセリングを進めるコツです。
接客の面においても、どんな対応を望まれるか汲み取りましょう。
施術中に話しかけて欲しいお客様か・そっとしておいて欲しいお客様かを判断し、1人1人に合った対応を心掛けてください。

施術への希望を汲み取る

施術への希望を汲み取ることもカウンセリングを進めていく上で重要になってきます。
お客様の希望を深堀りし、具体的なイメージを共有してください。

お客様の情報をサロン全体で共有する

カウンセリングの際、お客様の情報をサロン全体で共有することが重要です。
他のスタッフもそのお客様の過去の要望や悩みを把握し、初めて来店した際と同じように丁寧な対応が可能となります。
お客様が再度同じ悩みを話さなくても済むのもメリット。

まとめ

美容室でお客様1人1人に適した施術を提供するためには、カウンセリングを丁寧に行う必要があります。
カウンセリングを通し、お客様の悩みや希望する髪型などを把握しましょう。
お客様が話しやすい雰囲気を作るために傾聴を心掛けるのもカウンセリングのポイント。
質の高いサービスを提供し、多くのお客様に愛される美容室を目指してください。