美容室を開くにはどんな準備が必要?開業までの5ステップを解説

今回は美容室を開きたいと考えている方に向けて、美容室を開くに当たり必要な情報を取り上げます。
具体的に以下の項目を紹介します。

  • 美容室を開くにはどんな免許が必要か
  • 美容室を開くための5つのステップ
  • 美容室を開く上で検討したい2つの方法
  • 美容室を開く上で失敗しないための対策

この記事を読めば、美容室を開くに当たり必要最低限のことを身につけることができるでしょう。

美容室を開くにはどんな免許が必要?

美容室を開くには、美容師免許と管理美容師免許が必要。
美容師免許は美容の技術や知識を学ぶために取得する資格です。
美容室で働くために最低限必要になります。
管理美容師免許は美容室の経営やスタッフの管理に関するスキルを持っていることを証明する資格。
美容室のオーナーやマネージャーとしての仕事をする場合に求められます。

美容室を開くための5ステップ

美容室を開くためには、いくつかのステップが必要です。
ここでは、一体どのようなステップを踏んでいくかについて説明するので、気になる方は参考にしてください。

①事前準備

美容室を開くためには、事前準備が欠かせません。
まずはお店のコンセプトや事業計画をしっかりと策定しましょう。
コンセプトとは、どんなスタイルや雰囲気の美容室を目指すのかを明確にすること。
独自の特長や差別化ポイントを設定し、そのコンセプトを基にお店を運営するための事業計画を立てます。
事業計画には、販促活動や人材採用、予算管理など様々な要素が含まれます。
また、お店の場所や立地条件の選定も重要。
周辺環境やターゲット層に合わせて最適な場所を選びましょう。

②資金調達

美容室を開業するには、店舗の内装工事や設備資金、当面の運転資金など、開業に必要な資金を調達する必要があります。
調達する方法は自己資金や友人や家族からの借入、事業パートナーとの出資などが挙げられます。
資金が足りない場合、銀行や金融機関からの融資を検討することも一つの手段。
融資を受ける際はビジネスプランや収益性などを説明できるよう準備してください。

③保健所・消防署での手続きと内装工事

美容室を開業するには、保健所や消防署との手続きや内装工事が欠かせません。
まず、保健所からの許可を受けるために必要な書類や申請手続きを行いましょう。
内装工事においては、美容室として必要な施設や設備が基準に沿っているかどうか注意が必要。
例えば、換気設備や洗面設備、消火器の設置などが基準に含まれます。
これらの手続きや工事に時間をかけ、きちんと基準を守って進めることで健全で安全な美容室を開業することができます。

④税務署や労働保険の手続き

美容室を開業するには、税務署や労働保険との手続きが必要。
まず、税務署に開業届を提出します。
開業届は所得税や消費税の申告や納税に関わる重要な手続きです。
スタッフを採用した場合、労働保険の手続きも行ってください。
労働保険には、雇用保険や労災保険などが含まれます。
雇用保険は従業員の雇用保険料の納付や雇用保険の適用事項の届出などが必要。
労災保険は従業員の事故や労災への保険加入が義務付けられています。
これらの手続きは法令に基づいて行われるため、厳守しなければなりません。

⑤賠償保険への加入

美容室を開業する際、賠償保険への加入も検討しましょう。
顧客とのトラブルや事故などが起きた場合、損害賠償責任を負う可能性があります。
賠償保険に加入することにより、損害賠償をカバーし、経営上のリスクを軽減することが可能。
賠償保険への加入は美容業界において一般的です。
開業準備段階で保険会社と相談し、最適な賠償保険を選び加入することをおすすめします。

美容室を開く上で検討したい2つの方法

美容室を開く方法は以下の通り。

  • オリジナルで自分自身のアイデアを追求する
  • フランチャイズ加盟によって他の成功したビジネスモデルを利用する

どちらの方法を選ぶにしても、市場調査や資金計画、労働力の確保などを検討しなければなりません。
成功するためには、独自性や顧客ニーズへの対応が必要です。

オリジナル

美容室を開業するための方法として検討すべきは、オリジナルな美容室を開く方法。
まずは候補地の選定から始めます。
需要や競合状況、周辺環境などを考慮し、最適な場所を見つけます。
次に、デザインや施工業者を手配し、美容室の内装や外装を決定。
各種届け出も自分で行います。
また、営業許可や衛生許可、税務申告など、開業に必要な手続きも進めて下さい。
従業員の採用やトレーニング、商品の仕入れなども自分で行わなければなりません。

フランチャイズ

次に検討したいのは、フランチャイズ方式。
本部とフランチャイズ契約を結ぶことにより、成功実績のあるビジネスモデルを自店舗で活用できます。
本部からのサポートやブランド力、マーケティング支援を受けられます。
また、独自のビジネスモデルを構築する必要がないのがメリット。
注意点は本部に対してロイヤリティ料の支払いが必要になるかもしれない点です。

美容室を開く上で失敗しないための対策

美容室を開業する際に失敗しないためには、対策を十分練る必要があります。
ここでは、開業時に一体どのような対策を行う必要があるかについて解説するので、気になる方はチェックしてください。

資金計画を綿密に練る

美容室を開業する際に失敗しないためには、資金計画を綿密に練ることが重要です。
計画的に資金の使い道を考え、必要なものと無駄なものを見極め、予算がオーバーしないようにしましょう。
また、信頼できる業者や卸先を見つけ、リーズナブルな価格で質の高い商品を調達してください。
インテリアや設備に関しても、機能性と見栄えのバランスをよく考えるのが大切。
予算内で魅力的な美容室を作り上げ、お客様の満足度を高める必要があります。

人材の採用を慎重に進める

美容室を開業する際に失敗しないためには、人材の採用を慎重に進めることが重要です。
特に、採用する人のキャラクターや経歴が店舗のコンセプトに合っていることを確認しなければなりません。
お客様に対して最高のサービスを提供するために必要なものは以下の通り。

  • 美容に関する知識・技術
  • おしゃれで明るい人柄
  • 常識的なビジネスマナー

適切な人材を採用し、お客様との信頼関係を築いてください。

独立・開業セミナー・相談会などに参加する

美容室を開業する際に失敗しないためには、独立・開業セミナーや相談会に参加することがおすすめです。
経験豊富な経営者やその道のプロから経営を成功させるための秘訣や注意点などを学びましょう。
実際の事例を経営に活かしてください。
また、他の開業者と交流もできるのもメリット。
情報共有やアドバイスを受け、成功への道を広げることが大切です。

まとめ

美容室を開く際、念入りな準備を行いましょう。
どのようなニーズに応えたいか・どのようなコンセプトの美容院を開きたいかなどを明確にすることが重要。
お客様との信頼関係を築くためには、知識や技術を磨かなければなりません。
1人でも多くのお客様に愛されるような美容院を目指してください。