美容室を存続させるためには、収益を安定させることが重要。
再来率をいかに向上させるかが収益のポイントです。
新規顧客を増やすだけではなく、リピーターを増やすための経営が美容室の経営者に求められます。
今回の記事では、美容室の再来率を向上させるポイントについて解説します。
美容室の集客について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
美容師の給料について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
美容室の再来率の向上が重要な理由
美容室の収益は新規顧客の来店率だけではなく、リピーターの再来率によって変わります。
サービスに満足する顧客が増えた結果、紹介・口コミで新規顧客を増やしやすくなる点も重要な理由。
また、新規顧客を獲得する際の経費を抑えられます。
売上の見込み予測を立てやすい点もポイントです。
美容室の再来率を向上させるための具体的な方法5選
美容室の再来率を向上させる方法は複数存在します。
ここでは、一体どのような方法で再来率を向上させるかについて取り上げます。
ターゲットを明確に絞る
ターゲットを明確に絞ることが再来率を向上させるポイント。
一体どのような人に来店して頂きたいかを明確にすることにより、提供するサービスが変わります。
また、競合店との差別化を図りやすい点もターゲットを絞るメリットです。
価格競争を避け、収益を安定させることをおすすめします。
2回目限定クーポンなどの割引施策
初回限定クーポンは新規獲得のための有効な手段の反面、リピーターの獲得につながらない場合があります。
2回目限定クーポンの発行も再来率を向上させる方法。
2ケ月以内に来店で10%、次回来店で5%オフなどの設定で来店を促し、リピーターを増やすことが重要です。
友達紹介クーポンも再来率を向上させる方法に挙げられます。
施術後のアフターフォローを徹底する
アフターフォローが不十分な場合、リピーターの獲得につながらない場合がある点に注意する必要があります。
顧客とのコミュニケーションを密にすることにより、信頼関係を築くことが再来率を向上させるポイント。
来店後のお礼・その後の仕上がりの確認を目的とした連絡が信頼関係を築く主な方法に挙げられます。
Webサイトなどで美容室の情報発信を行い、信頼関係を築くこともおすすめです。
アフターフォローの見直しにより、再来率が20%向上した事例も存在します。
サイクルコントロールを意識する
顧客の美容室へ来店するペースは通常数ヶ月から半年程度。
サイクルコントロールとは、顧客の来店ペースに合わせて積極的に来店を促すことを指します。
次回来店する頃を見計らい、DM・クーポンを発行し、予約・来店を促すことがポイントです。
他店舗にはない差別化ポイントを設ける
再来店率を上げるためには、「このお店にまた来たい」と顧客に感じて頂くことが重要。
競合店と差別化を図ることが再来率を向上させる方法に挙げられます。
具体的な方法は以下の通りです。
- ・顧客が心地よく過ごせる空間づくり
- ・丁寧なカウンセリング
- ・顧客の意見を取り入れたサービスの改善
- ・最新の知識・高い技術力の提供
- ・特定のニーズ・テーマに特化したサービスの提供
- ・競合店にはない独自のサービスの提供
競合店のサービスなどを参考にし、サービスの内容などを見直すことをおすすめします。
美容室の再来率が低い主な原因
再来率が上がらない主な原因として次の4つが挙げられます。
- ・ターゲットが明確でない
- ・新規顧客向けのクーポンが安すぎる
- ・来店後のアフターフォローができていない
- ・提供したサービス以上の魅力がない
再来率を上げるために以下の点を意識することが重要。
- ・顧客ターゲットを明確にする
- ・初回クーポンを安くしすぎない
- ・アフターフォローを徹底する
- ・魅力を感じるサービスを提供する
美容室のチェックすべき再来率の種類と計算方法
美容室の再来率を向上させるためには、再来率の種類だけではなく、求め方を知っておくことをおすすめします。
ここでは、再来率の種類について触れていきます。
美容室を経営していくことで再来率を上げる事は重要です。
ここでは、再来率の計算をした事がない人のために計算方法と、計算しなければいけない再来率の種類を紹介します。
再来率の計算方法
再来率の計算方法は以下の通り。
再来率 = (再来店した顧客数 / 初回来店した顧客数) × 100
必要な再来率は以下の5種類です。
- ・新規リピート率
- ・メニューリピート率
- ・年代&性別リピート率
- ・失客時のメニュー&合計来店回数
- ・スタッフリピート率
新規リピート率
新規リピート率は新規顧客が再来店する割合を指します。
1回目の再来店のリピート率だけではなく、2回目以降のリピート率を継続して取ります。
新規顧客が何回目で再来店しなくなるかを把握し、再来率を改善するための対策を取ることが重要。
サービスの質・技術の向上に加え、コミュニケーション・アフターフォローの徹底などにより、新規リピート率を向上させます。
メニューリピート率
メニューリピート率は特定のメニューを利用する目的で来店する顧客の割合です。
リピート率の高いメニュー・低いメニューを把握し、メニューを見直す必要があります。
使用している溶剤・製品を見直すだけではなく、価格を見直すことがポイント。
特定のメニューに関するキャンペーン・特典もメニューリピート率を改善する方法の1つに挙げられます。
普段から練習を行い、技術を向上させることもメニューリピート率を向上させる上で重要です。
年代&性別リピート率
年代&性別リピート率は年代・性別ごとに再来店する顧客の割合。
例えば、20代の方のリピート率が高い場合、最新のヘアスタイル・カラーリングなどの情報発信・イベントを行います。
年配の方のリピート率が高い場合、白髪染め・頭皮マッサージなどのメニューを強化し、収益を向上させます。
年代だけではなく、性別ごとに対策を行い、リピーターを増やすことが重要です。
失客時のメニュー&合計来店回数
失客時のメニュー&合計来店回数とは、顧客が何回目の来店で失客したか・来店しなくなったかを示す割合。
来店しなく理由は顧客ごとに異なります。
美容室を経営する際、失客した理由について分析することが求められます。
問題のあるサービス・施術を見直し、スタッフの再教育・研修によって質の高いサービスを提供することが重要です。
スタッフリピート率
スタッフリピート率は特定のスタッフを指名し、再来店する顧客の割合。
特定のスタッフを目的に再来店する顧客が増えると、再来率が向上します。
最新のトレンド・技術を提供するだけではなく、顧客のニーズに対応することがスタッフリピート率を向上させるポイントです。
まとめ
再来率を改善するためには、ターゲットを明確にするだけではなく、サービスの質を向上させることが求められます。
競合店との差別化を図り、来店する動機づけを行うことも再来率を向上させるポイント。
現状の問題点を整理し、どのように業務の内容を改善するか検討する必要があります。
美容室の経営について分からないことがある場合、コンサルタントに一度相談することをおすすめします。