美容師の中には、「独立して美容室を開業したい」などの目標を持つ方がいます。
開業する際、経営するスタイルを明確にすることが重要。
2人で経営する美容室が一定数存在します。
立地・ターゲット層などが売り上げを維持・向上するポイントです。
美容室の経営を長期にわたって継続し続けるためにも、売り上げを意識する必要があります。
今回の記事では、美容室を2人で経営する際の売り上げ目安などについて解説します。
美容師の面貸しについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
美容室を2人で経営する際の売り上げ目安は月100万円
美容室の売上は、客数×客単価で決まります。
客単価を6,000円・1日に5人が来店した場合の売り上げは以下の通りです。
6,000円×5人=30,000円
美容室を2人で経営する際、1ヵ月の売り上げ目安は100万円。
利益を出しつつ、家賃・材料費・光熱費・人件費などを捻出します。
1人あたり50万円の生産を美容室を経営していく中で目指すことになります。
日によって、客数・客単価にばらつきがあるため、美容室を経営する際は注意が必要。
新規顧客・リピーターだけではなく、客単価をいかに向上させるかが美容室のオーナーに求められます。
月の売り上げ80万円のサロンが売り上げを20万円向上させるには
月の売り上げが80万円のサロンの場合、あと20万円で1ヵ月の売り上げ目安の100万円を達成できます。
ここでは、売り上げをあと20万円向上させるポイントについて解説します。
1日の売り上げを8000円向上させる
売り上げをあと20万円向上させるには、1日単位で売り上げの向上に必要な金額を算出する必要があります。
定休日を1ヵ月に5日設けた場合、1ヵ月を30日とした際の営業日は25日です。
1日あたりアップさせたい売り上げは 200,000円÷25日=8,000円。
新規集客を増やす
美容室の経営を安定させるためには、リピーターだけではなく、新規顧客を増やすことも求められます。
引っ越し・ニーズの変化などにより、リピーターがいなくなる場合があります。
来客を増やすために広告の媒体・提供するメニュー・イベントの内容などを検討することが重要。
プラスメニューを提案する
人手の少ない2人美容室のような営業形態では生産性に限りがあります。
売り上げを向上させるためには、客単価の向上が求められます。
カットの施術のついでに提案しやすい安価なプラスメニューを取り入れることが売り上げを向上させるポイントです。
部分白髪染めなどのポイントカラー・毛先をまとまりやすくするポイントパーマなどが客単価を向上させる方法。
パーマ・カラーなど高単価なターゲット層を狙う
パーマ・カラーの施術を求める顧客が一定数存在します。
2人で経営する美容室の売り上げを向上させるためには、高単価の施術を求める顧客のニーズに対応することが重要です。
パーマ・カラーを取り入れる主な理由は以下の通り。
- ・流行に敏感で定期的なイメージチェンジを楽しみたい
- ・髪のボリュームが気になってきたのでパーマを取り入れたい
美容室を2人で経営する際の具体的な集客方法5選
2人で経営する美容室で売り上げを増やす際、集客について検討する必要があります。
ターゲットにサロンの情報をいかに届けるかだけではなく、来店を促すことが求められます。
主な集客方法は以下の5つ。
- ホットペッパーなどの集客サイトを活用する
- SNSを活用して集客する
- チラシ・クーポンのポスティング
- 紹介制度・キャンペーンなどを行う
- ネット広告などを活用する
ここでは、具体的な集客方法について紹介します。
①ホットペッパーなどの集客サイトを活用する
ホットペッパーなどの集客サイトは集客を増やす方法の1つです。
大手集客サイトは地域ごとに美容室を検索できます。
また、クーポンを利用できるため、ユーザー数が多い点も集客に活用する理由。
また、予約管理を行いやすくなる点も集客サイトのメリットです。
美容室を掲載する料金はエリア・サービス内容で異なる点に注意する必要があります。
注意点として挙げられるのは、新規顧客を獲得したいがために、新規のお客様に対するクーポンを手厚くしすぎてしまうことです。
2回目以降の施術料金との差が大きくなりすぎると、リピーターがつきにくくなってしまいますので、バランスに留意しましょう。
②SNSを活用して集客する
SNSも集客を増やす方法の1つに挙げられます。
InstagramなどのSNSでヘアカット・スタイリングの事例を掲載し、潜在顧客の興味を引くことが重要です。
美容師個人にファンをつけることも美容室の認知度・売り上げを向上させるポイント。
SNSのダイレクトメッセージ機能は問い合わせ窓口に活用できます。
潜在顧客の悩みを汲み取り、サービスの内容などを見直すことをおすすめします。
③チラシ・クーポンのポスティング
チラシ・クーポンのポスティングも美容室の売り上げを向上させる方法の1つに挙げられます。
地域に一体どのような方が住んでいるかを分析し、ターゲットを設定することが重要。
チラシ・クーポンの作成時にデザイン費・印刷代がかかるため、予算に配慮しながらポスティングを行います。
2回目以降の施術料金との差が大きくなり過ぎると、リピーターがつきにくくなる点に注意が必要です。
損益分岐点を踏まえ、メニューを提供することが美容室を経営する上で求められます。
④紹介制度・キャンペーンなどを行う
紹介制度・キャンペーンも売り上げ・集客を増やす方法。
来店するきっかけを作りたいと感じた際は紹介制度・キャンペーンを行うことをおすすめします。
紹介制度は新規顧客を増やせるだけではなく、リピート率を向上できます。
⑤ネット広告などを活用する
ネット広告も美容室の売り上げ・集客を増やす方法の1つです。
予算・ターゲット層に合わせ、掲載先を見極めることが重要。
広告運用の代理店に依頼すると、施術のスキルアップなどの時間に割くことができます。
まとめ
美容室を2人で経営する際、客数だけではなく、客単価をいかに向上させるか意識する必要があります。
1日に対応できる顧客の数が限られます。
カットの施術のついでに提案しやすい安価なプラスメニューを用意することが客単価を向上させるポイント。
損益分岐点を踏まえ、経営戦略を立てることも美容室のオーナーに求められる部分です。
美容室の経営について不安がある場合、コンサルタントに一度相談することをおすすめします。