美容室を経営していくには、什器やカット台などの備品をはじめ、商材や消耗品を仕入れなければなりません。
美容ディーラーは複数存在するため、どこから仕入れれば良いか迷っているのではないでしょうか。
情報収集を十分行い、信頼できる美容ディーラーを見つけることが重要。
この記事では、美容室が仕入れをする方法に加え、美容ディーラーを選ぶポイントを紹介します。
美容室の主な仕入先
美容室の主な仕入れ先は以下の通り。
- 美容メーカー
- 美容ディーラー
- 問屋
- 通販サイト
仕入先によって特徴が異なるため、どこから備品などを仕入れるか検討しましょう。
まずは各仕入先について取り上げます。
美容メーカー
美容メーカーから直接備品などを仕入れることができます。
美容室は美容メーカーと直接仕入れ契約した後、取引を行います。
メーカー社員が新製品の導入や販促ツールを提供。
サポート体制が充実しているのが特徴です。
また、仕入れ値の交渉もしやすいのもメリットに挙げられます。
注意点はメーカーごとの契約となる点。
複数のメーカーから商品を仕入れたい場合、それぞれのメーカーと契約しなければなりません。
美容ディーラー
備品などを美容ディーラーから仕入れることができます。
美容ディーラーとは、美容機器や商材などを美容メーカーから買い付けし、美容室に卸す仲介業者。
複数メーカーの商品を取り扱っていることが多いです。
トレンドや業界事情にも詳しいため、アドバイスを受けながら仕入れをしたい美容室におすすめします。
また、仕入れ数などに関して融通が効く美容ディーラーが多いのもメリット。
注意点は仕入れ値がメーカー直販の場合に比べ、高値になる点です。
問屋
美容室向け問屋で仕入れをするのも選択肢の1つに挙げられます。
複数のメーカーから仕入れた商品を多数取り揃えているのが特徴。
最新の美容グッズや人気商品などの入荷が早く、流行をいち早く取り入れたい美容室におすすめです。
また、問屋では特別卸価格で提供している場合も多く、お買い得価格で仕入れられる場合もあります。
問屋ごとに取り扱っている製品も異なるため、利用する際は注意してください。
美容室のニーズを満たす問屋を探しましょう。
仕入れサイト・ネット通販
美容業界の関係者なら会員登録のみで購入できる仕入れサイト・ネット通販が多いです。
取り扱っているメーカーや商品の数も多く、実際に店舗へ足を運ぶ必要がありません。
ご自身の都合の良い時間に欲しい物を発注できます。
配送も早く、決済手段を複数選択できるのもメリットです。
近年増加しているネット通販の販売形式
備品などを仕入れられる店舗が近くに無く、ネット通販を利用したい美容室が多いのではないでしょうか。
ここでは、近年増加しているネット販売形式のメリット・デメリットについて説明します。
気になる方はぜひ参考にしてください。
メリット
ネット通販で仕入れるメリットは以下の通りです。
- 手軽に注文ができる
- 取扱商品やメーカーのラインナップが従実している
- 少量での注文も可能
- 配送が早い
- 決済手段が豊富
ユーザーにとって利便性が高いのがメリット。
営業時間外でもパソコンやタブレット端末から簡単に注文できます。
その場で決済まで完了します。
忙しくて消耗品を仕入れに店舗に行く時間が作れない方はネット通販を利用してはいかがでしょうか。
デメリット
ネット通販形式では、サポート体制においてデメリットが存在します。
手軽に注文ができる一方、メーカー仕入れやディーラーのような担当者によるサポートがないのがデメリット。
新商品の導入や販促などを全て自分達で行う必要があります。
人気商品などは他のサロンでも仕入れている可能性が高いのに加え、返品手続きなどの手間がかかるのもデメリットです。
注意点
ネット通販形式の仕入れサイトは取扱商品が数多く存在します。
在庫過多にならないようにするために以下の点に注意してください。
- サロン専売品を仕入れること
- 安全性や信頼性の高い商品を選ぶ
コストを意識せず、注文しすぎてしまうと赤字を招くかもしれません。
お客様とのトラブルを回避するためにも、配合されている成分や配合量を確認し、安全性の高い商品を仕入れましょう。
サロンにあった美容ディーラーを選ぶポイント
長期にわたって美容室を経営するためにも、相性の良いディーラーを見つけてください。
情報収集を十分行い、どの美容ディーラーから備品などを仕入れるかを決める必要があります。
ここでは、美容ディーラーの選ぶ際のポイントについて取り上げます。
サポート体制
新製品の導入やアフターサービスをはじめとするサポート体制は美容ディーラーを選ぶポイント。
対応してくれる曜日や時間をはじめ、どの程度のところまでサポートを受けられるのかチェックしてください。
また、経営に関するアドバイスやセミナー開催の有無なども選ぶ決め手に挙げられます。
自分のサロンと得意分野が合致しているか
美容ディーラーで取り扱っている商品が美容室で得意とする施術内容や分野に合致しているか確認しなければなりません。
仕入れる商品や機器は美容室のこだわりや強みを表現する手段。
取り扱っている商品が美容室やお客様のニーズに合っているかチェックしましょう。
目的ごとに複数の美容ディーラーを使い分けるのも重要です。
配送方法や支払い方法
仕入れした商品の配送方法や代金の支払い方法も美容ディーラーを選ぶポイント。
トラブルを避けるためにも、契約前に配送方法などに問題ないか確認しなければなりません。
配送や支払いでトラブルが発生した際のフォロー体制も把握することが重要です。
自分のサロンとの距離
美容ディーラーと美容室の距離もチェックしましょう。
機器の故障などが発生した際、対応完了するまでお店の営業に支障が生じます。
すぐに駆けつけ、対応ができるような距離にある美容ディーラーを選ぶことも重要。
都心部のお店では、交通の便も良いため、美容ディーラーの担当者も動きやすいです。
地方都市はそうとは限りません。
導入する前に物理的な距離や移動時間などを事前に把握してください。
安心して取引継続できるか
安心して取引を継続できるような美容ディーラーかどうか見極めましょう。
ディーラーとの付き合いは1回だけではなく、長期間にわたって続きます。
関係性が希薄または一方的な上下関係がある場合、商品の仕入れや情報伝達に上手くいかない可能性があります。
美容室の経営にも支障が生じるのを避けることが重要。
適切な距離感で長期的にwin-winな関係を築き上げることができる相手かどうか判断してください。
まとめ
美容室で用いる備品などを仕入れる方法は複数存在します。
それぞれメリット・デメリットがあるため、どこから仕入れるか検討しなければなりません。
美容室と相性の良い仕入れ先を見つけ、経営に支障が生じるのを避けましょう。
これから仕入れ先を探す際は情報収集を十分行うことをおすすめします。
