「エステ」と一言で表しても、目的や施術内容はエステサロンによって異なります。
エステサロンを独立開業する際、どのような方に施術を提供するか検討することが重要。
この記事では、実際にエステサロンで取り扱っている施術の種類に加え、それぞれの特徴を解説します。
開業時のポイントも紹介していますので、気になる方は一度参考にしてください。
エステサロンで行われている施術の種類
エステサロンで行われている施術は複数存在します。
施術を行う部位や目的によって、施術方法や用意するべき機器にも違いがあります。
開業時には施術内容ごとの特徴を押さえた上で準備を進めてください。
まずは施術の種類と特徴について解説します。
ボディエステ
ボディエステは美容機器やハンドマッサージによる施術。
お客様のボディに関するお悩みにアプローチします。
代表的なものとして、以下のものが挙げられます。
- 痩身エステ
- セルライト除去
長期間にわたり、施術を定期的に行い、お客様のお悩みを改善へと導くのが特徴。
お客様のニーズに対応するため、部位や目的の違うメニューを複数用意します。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステは顔からデコルテにかけてのケアを指します。
シワ・たるみ・シミ・くすみ・ニキビなど、お客様の肌の悩みに合わせて適切な施術を行います。
ハンドケアやパック、美容機器を使った施術など、ケアの方法が数多く存在するのが特徴。
機器を使った施術には、イオン導入や超音波ケア、ピーリングなどがあります。
自宅ではできないケアができるのが機器を使ったフェイシャルエステのメリットです。
脱毛エステ
脱毛エステはムダ毛の処理を目的としている施術。
エステサロンで行われているのは光脱毛です。
毛根に光を当て、毛を生えにくくするまたは薄くするのが特徴に挙げられます。
専用のワックスを使ったワックス脱毛も脱毛エステの方法。
近年では年代や性別を問わず、脱毛サロンを利用する方が増えています。
なお、医療脱毛は医療行為になるため、エステサロンでは行うことができません。
リラクゼーションエステ
リラクゼーションサロンは心身のリラックスを目的としています。
マッサージによる施術とアロマオイルや音楽などによる空間の相乗効果でお客様の身体と心にアプローチします。
主なリラクゼーションエステは以下の通り。
- アロママッサージ
- タイ古式マッサージ
- ヘッドスパ
- アーユルヴェーダ
- マタニティエステ
エステサロンによって、リラクゼーションエステの内容が異なります。
ブライダルエステ
ブライダルエステは結婚式を控えたお客様を対象にしています。
一番美しい姿で結婚式を迎えるためのケアを提供します。
フェイシャルケアはもちろん、二の腕や背中、シェービングなど、お客様のニーズに合わせてトータルでケアを行うのが特徴。
エステサロンによっては、ネイルアートを施す場合もあります。
近年では新婦だけではなく、新郎とペアで施術を受けられるエステサロンも増えています。
メンズエステ
メンズエステは男性のお客様をターゲットにした施術です。
男性の美容意識の高まりに合わせ、メンズエステサロンも増えています。
ヒゲ脱毛をはじめ、男性ならではの悩みに特化したメニューが用意されているのが特徴。
新郎向けのブライダルエステも注目されているので、メンズエステを提供するか一度検討してください。
訪問エステ
訪問エステは店舗を持たず、エスティシャンやセラピストがお客様の元を訪問し、施術を行うスタイル。
出張サロンとも言われています。
主な特徴は以下の通りです。
- 施術に必要な道具を揃えるだけで開業できる
- 開業資金を抑えられる
- 働く時間を自由に設定できる
子育て中などを理由にエステサロンへ足を運ぶのが難しい方からのニーズが高まっているのがポイント。
施術できる内容に限りがあるので、エステサロンを独立開業する際は注意しなければなりません。
一体どのような方に向けてサービスを提供するか検討してください。
スパエステ
スパエステは癒しや安らぎを与えることを目的とした施術。
リラクゼーション効果の高い空間でマッサージ・ホットストーン・フットバスなどの施術を行います。
リゾート施設やホテルなどでスパエステを提供している場合が多いです。
非日常感を感じて頂くため、高級感あるメニューや空間がスパエステの特徴。
市場調査を行った上でエステサロンを開業することが重要
エステサロンを開業する際、市場調査を十分行い、ターゲット・コンセプトを検討しましょう。
主に以下の情報をリサーチしてください。
- ・お客様のニーズやターゲット層
- ・近隣サロンの種類やコンセプト
- 開業を予定している場所の最寄り駅・バス停
他のエステサロンにはないサービスなどを提供し、差別化を図ることが重要です。
セルフエステを導入するかも開業する際のポイント
セルフエステに対応するのもエステサロンを開業する際、お客様を惹きつけるポイント。
近年では、リーズナブルな価格設定で手軽に通えるセルフエステサロンの需要が高まっています。
お客様が自身で機器を使って施術を行うため、人員配置も必要最低限で済みます。
人件費などのコストを削減しやすいのもメリット。
脱毛やフェイシャル、痩身エステなどの施術であれば、セルフエステの中でも比較的導入しやすいです。
まとめ
エステサロンで行われている施術には、数多くの種類があります。
独立開業する際、エステサロンのターゲット層やコンセプトに合わせた施術を提供するのが重要。
お客様のニーズをリサーチし、他のエステサロンにはないオリジナリティのあるサービスを提供してください。