当日に「今日これから空いていますか?」と問い合わせがきた経験はありませんか?意外と当日に予約をするお客様が多いんです。しかし当日に予約をされるのって美容師にとってはどうなんでしょう。
今回はヘアサロンの当日予約についてさまざまな観点から解説していきます。当日予約が多い、断った経験があるといった方はぜひ読んでくださいね。
ヘアサロンの当日予約は迷惑なのか?
まずお伝えしたいのは、当日予約は迷惑ではないということです。ヘアサロンの売り上げはお客様の人数や施術メニューで変わります。
予約を入れてくれるということは、その日の売上が上がるということ。当日でも予約を入れてくれることはとても嬉しいことなんです。
ただし、既に予約でいっぱいだったり時間のかかるメニューの場合は受けられないこともあります。カットのみであれば平均1時間ほどなので、予約と予約の間に入れられることも少なくはないでしょう。
当日急に切りたくなるお客様は意外と多い!
自分自身も「今日髪切りたいな」と突然思った経験がありませんか?そう思う人は意外にもたくさんいるんです。
- 仕事が忙しい
- 今日たまたま時間ができた
というように時間的な余裕で予約をする人や、
- 髪型に飽きた
- いいヘアスタイルをみつけた
- ストレス
などの心理的理由で予約をする人もいます。前項でお話ししたように、カットだけであれば対応できそうですが、ブリーチなどカラーの場合はやはり事前予約の方がお客様も美容師も余裕が持てそうですね。
お客様を逃さないためにヘアサロンができること
既に前日までの予約であればともかく、せっかく髪を切りたくて連絡をしてくれたのに断るのは心苦しいですよね。そこで、当日予約のお客様をなるべく受けられるようにするために、サロン側ができる3つの対策について解説します。
ホットペッパービューティーを活用する
ホットペッパービューティーの検索機能には「今すぐ予約!今日行けるサロン」という項目があります。そこに掲載してもらうことで、当日予約をしたいお客様の目に留まりやすくなります。
また「このサロンは当日でも予約をしていいんだ」と気持ち的にも楽になります。サロンの詳細欄の「本日の空き状況:〇空席あり」という表示も予約がしやすくなるポイントです。
もしあまり予約が入らないサロンなら、当日予約限定のクーポンを作ってみてもいいですね。
他の時間帯をおすすめしてみる
「その日のこの時間しか空いていない!」という場合は仕方ありません。しかし、その日は休みでどの時間帯でも空いているというお客様なら、ほかの時間帯をすすめてみる方法もあります。
「その時間は予約が入っているな」と思ってすぐに断るのはもったいないです。1度「午後の2時からであれば余裕をもってできますよ」などと提案してみることも必要です。
その時間が難しいと言われたら、別の日を提案してみるのもよいでしょう。
来店したら待っていただく可能性を説明する
前日までの予約のお客様が優先なので、どうしても待っていただかないといけない場面もあると思います。前の予約のお客様が遅れてきた、メニュー変更をしたなどイレギュラーなことが起こることもあります。
そういった可能性をお話しして、待ち時間が発生する可能性を伝えておくとトラブル回避にもなります。そして実際に来店されたら
- タブレットを貸す
- ドリンクのサービスをする
など、待ち時間に退屈させない工夫をするとよいでしょう。
当日予約にはデメリットも!
お客様が増えることは嬉しいこととお話ししましたが、当日予約にはデメリットもあります。今回は2つご紹介します。
デメリットもきちんと把握し、当日の予約でもスムーズに対応できるようにしておきたいですね。
カルテを見直す時間がない
美容師は、前日の夜やその日の朝に、当日施術するお客様のカルテを見直しています。
- 暖色系が似合うから今日はこのカラーをすすめてみよう
- 前回あまり話したくない雰囲気だったから声掛けは必要最低限にしよう
といったようにさまざまなことを事前に考えています。当日予約だとバタバタしていて、カルテを見返す時間がありません。
それでも施術には問題ないかもしれませんが、事前準備ができていたらもっと良いサービスを提供できていたかもしれません。
待ち時間がでてしまう場合がある
前章でもお話ししたように、予約が埋まっている場合はお客様を待たせてしまう可能性があります。予約時に了承を得ていたとしても、待っているお客様が視界に入ったり待たせていると考えたりするとどうしても焦ってしまいますよね。
何度も来てくれているお客様で気心が知れている人なら問題ないでしょう。また、パーマやカラーの当日予約の場合は、物品の準備などでも施術中に待たせてしまう可能性があります。
待ち時間に退屈させない工夫を普段からしていきましょう。
まとめ
今回は、ヘアサロンの当日予約について、お客様を逃がさないためにできることやデメリットを解説しました。お客様はいつでも、自分のニーズに応えてくれるサロンを探しています。
急な予約でも、ホスピタリティ溢れるサービスを提供できる素敵なサロンになれるように、常にお客様目線に立ち創意工夫を心掛けましょう。