エステサロンや美容室を運営するためには、サロンコンセプトが欠かせません。サロンコンセプトは、ライバル店との差別化や集客に直接かかわってきます。
本記事では、サロンコンセプトの役割やターゲットに合ったコンセプトの決め方などについてまとめました。これからサロンコンセプトを決めたい方や、集客がうまくいっていないサロンの方はぜひ参考にしてみてください。
サロンにおけるコンセプトとは？
サロンコンセプトとは、お客様がサロンに来店するきっかけとなったり、経営をするうえで重要な役割を果たします。お客様が「行ってみたい！」と思う魅力的なサロンを作るためだけではなく、接客や運営にも関わります。
どのようなコンセプトにするかが、サロンを成功させるキーワードになってきます。顧客やスタッフにわかりやすく伝わるコンセプトを作るのが大切です。
ターゲット層に合ったコンセプトを作るポイントを把握して集客にも活かしていきましょう。
サロンにコンセプトが重要な理由
サロンのコンセプトが重要な役割を果たす理由はいくつかありますが、中でも下記の2点はとくに重要です。
- 他店と差別化が図れる
- サロンの基礎になる
どちらもサロンの集客やマーケティングにも関わってくるため、コンセプトは慎重に決めなければいけません。
他店と差別化が図れる
サロンのコンセプトは、他店と差別化するため、自店にしかできないミッションを持つようにしましょう。自店の何が強みになるのか、「施術の効果」なのか「ここでしかできない施術」なのか、お客様にとってのメリットを考えてみましょう。
コンセプトは、お客さまやスタッフにこう思ってほしいということをわかりやすく伝わるものが良いでしょう。サロンのコンセプトがライバル店と差別化できていますか？
今、自店のコンセプトがどのようなものか一度考えてみるのもおすすめです。自店の強みがしっかりと伝わるコンセプトを打ち出しましょう。
サロンの基礎になる
コンセプトは、サロンの基礎になります。コンセプトがあいまいになってくると、自店の提供しているサービスが他店と同じようなものになってしまいます。
サロンのコンセプトが伝わらないと、どのような理由で選べばよいのかがわからなくなってしまいます。サロンのサービスや施術の価値を理解してもらえる基礎になるため、わかりやすく伝わるようなものにしましょう。
サロンの基礎ができていないと価値がうまく伝わらず、価格競争になってしまったり、リピーターにつながりにくくなってしまいますよ。
サロンコンセプトの考え方
サロンのコンセプトを決めるときは、下記の点に気を付けましょう。
- ターゲットを決めること
- ペルソナを設定すること
サロンコンセプトを決めるためには、誰に伝わるコンセプトにするかが重要です。どのようにターゲットやペルソナを設定すればよいか考えてみましょう。
ターゲットを決める
サロンコンセプトを決めるときは、ターゲットを明確にしましょう。サロンには、どのようなお悩みを持ってどんな人に来てもらいたいかが重要です。
どのような人にサロンを知ってもらえれば、集客につながるのか考えてみましょう。ターゲットが、サロンに来店することによって得られるベネフィットも明確に伝えるようにしましょう。
施術の内容やベネフィットは、他のサロンと差別化できているかも大切です。
ペルソナ設定をする
ターゲットが明確になったら、次はペルソナを考えてみましょう。ペルソナとは、実際に顧客となる人物をひとり、具体的な人物像として設定することです。
例えば、お店のターゲットが30～50代の美肌になりたい女性だとしたら、ペルソナは、
- 40歳の会社員
- 休日は子どもと外で遊ぶためシミが増え、日焼けのダメージが気になっている
- 仕事と家庭を両立しているため、普段のケアはあまりできていない
- 手軽に通えるエステサロンを探している
このように、できるだけ具体的な人物像を仮定して、ペルソナに合った商品やメニューなど提供するサービスを考えていきます。
コンセプト作成の仕方
ターゲットやペルソナが設定出来たら、次はコンセプトをきめていきます。コンセプトを決めるうえで重要なのは下記の4点です。
- ターゲットに合わせた悩みを考える
- サロンの場所や営業時間を決める
- 施術メニューや料金を決める
- サロンが何を目指すのか明確にする
ターゲットに合わせた悩みを考える
コンセプトを考えるときは、ターゲットの何に役立つかを考えます。ターゲットが、来店することによって解決できるお悩みは何かを明確にしましょう。
ターゲットは、これから来店する見込み客のことです。どのようなお悩みを解決できればよいのか、来店のきっかけになるようなコンセプトを決めましょう。
自店の強みが、ターゲットのニーズにマッチしているかも重要です。ターゲットが、サロンに来店してリピートするためには、どのような期待に応えればよいか考えてみましょう。
サロンの場所や営業時間を決める
コンセプトを決めるためには、サロンの場所や営業時間も重要です。駅から近くアクセスも良いサロンと、住宅街の中にあるサロンでは、客層もニーズも変わってくるでしょう。
コンセプトを決めるには、アクセスや営業時間も大切です、ターゲットが行きやすい営業時間であることも、サロンを選ぶきっかけにつながります。
このようにサロンの立地や営業時間も、コンセプトを決めるための重要なポイントになります。サロンの場所や営業時間が決まっているなら、それに合わせたコンセプトを作ることも大切です。
施術メニューや料金を決める
最後に、施術のメニューや料金についての注意点です。ターゲットやペルソナが決まったら、次は、ターゲットに合わせた施術内容を決めましょう。
この時に注意したいのは、料金についてです。コンセプトに合った、ほかのサロンと差別化ができているメニューなら無理に価格で勝負する必要はありません。
高い料金でも、それに見合った施術内容であれば、顧客満足度も高くリピーターにもつながりやすいです。料金を設定するときは、どのようなターゲットで、どんなコンセプトでやっていくかが重要です。
サロンが何を目指すのか明確にする
コンセプトを決めるためには、サロンが何を目指すかも明確にしておきましょう。1年後、3年後、5年後と、サロンがどうなっていたいかも考えておきましょう。
たとえば、今いる顧客を大切にしてリピーターを増やすこと、〇％増やすなど目標を決めておくのも良いでしょう。自店の強みを活かして、お客様の求めているものをじっくりと考えてコンセプトを考えていきましょう。
他のサロンにはない強みやメリットを、お客さまやスタッフにも上手に伝わるようにすることが大切です。
コンセプトを広めよう
サロンコンセプトが決まったら、次はコンセプトを広めましょう。サロンコンセプトは、お客さまだけではなくスタッフにも共有しましょう。
サロンのスタッフにもコンセプトがしっかりと伝わっていなければ、来店したお客様にも伝わりにくくなってしまいますよ。
スタッフに共有する
エステサロンのコンセプトはスタッフにも共有しましょう。しっかりしたコンセプトを作っても、肝心のスタッフがあいまいにしか把握していなければ、店舗の魅力はお客様にうまく伝えられません。
コンセプトを話しただけでは、スタッフはうまくイメージできず伝わっていなかったということもあります。サロンのコンセプトがしっかりと伝わっていれば、仕事に取り組むモチベーションにもなりますし、売上に反映されたりお客様にも伝わりやすくなります。
コンセプトは、わかりやすく伝わりやすいものにすることもポイントです。
顧客に広める
コンセプトは、正しく顧客に伝わっているかも重要です。正しくコンセプトが伝わり、顧客のニーズにもマッチしているかどうかも大切です。
コンセプトが顧客にも伝わっていると、購買意欲にもつながります。顧客の求めているニーズがコンセプトと一致していれば、リピーターにもなります。
どのような価値を提供できるのかがわかれば、お客様にも興味を持ってもらいやすくなります。集客やマーケティングにおいてもコンセプトは大切です。
まとめ
集客やスタッフのモチベーションにもなるため、コンセプトはとても重要です。店舗のターゲットや施術の内容、目的などを明確にして、コンセプトを作成するようにしましょう。
他店との差別化をはかりコンセプトを明確にすることは、お店の売上にも影響してきますよ。より具体的に、わかりやすく伝わりやすいコンセプトを作って、集客やマーケティングにも役立ててくださいね。
