サブスク（サブスクリプションサービス）とは定額料金を支払い、一定期間サービスや商品を利用することです。
今美容サロンもサブスクを導入している店舗が増えてきました。
比較的安価で利用できると幅広い世代に人気が出ています。
今回はサブスクを導入しようか悩んでいる経営者の皆様へ、美容サロンのサブスクについて解説していきます。
美容サロンのサブスクとは？
美容室、ネイル、エステサロン、トレーニングジム、化粧品やサプリの販売などさまざまな美容系サブスクがあります。
定額制なので料金がわかりやすく、手軽に挑戦しやすいことが人気の理由です。
さらには、普段は高額で手が出せないようなサービスや、流行の最先端の商品なども定額で体験できることも魅力です。
費用を抑えられるので続けやすく、美容系のサブスクは「美容はお金がかかる」という概念を覆す新しいシステムとなっています。
美容サロンのサブスクのメリット
- なかなかリピーターがつかない
- 回転率が悪く利益が上がらない
と悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか。
サブスクの導入によって利用者側にも店舗側にも多くのメリットがあります。
今回は3つに絞って解説していきます。
継続的に利用してもらえる
定額通い放題にするのか回数制限を設けるのか。
方法は違えど、今まで月に1回だった来店も月数回に増えることがほとんどのはずです。
つまり必然的にリピーターになるということなのです。
今まで広告や宣伝をしてリピーター獲得のためにかけていたコストも削減できます。
また来店する機会が増えるということは、顔を合わせてコミュニケーションをとる機会も増えるということ。
フィードバックする機会も増え顧客満足度も上がっていきます。
売上の予測が立てやすい
お客さんに契約してもらえばその時点で料金が発生します。
サブスクは継続して通う人がほとんどなので、お客さんが解約のアクションを起こさない限り、毎月決まった収入があります。
よって収支の計画が立てやすく、管理もしやすいといえます。
契約者の人数によって金額が変わるだけなので、急激に減ったりすることも少ないでしょう。
サービスによっては顧客や売り上げの管理もしてくれるので、初めてサロンを開く人や経営初心者でも新規参入しやすいです。
回転率が高まる
美容業界はどうしても利用時間にばらつきが出てきます。
そこでサブスクを導入すれば、空いた時間にササッと利用したい人がその穴を埋めてくれます。
お客さんの心理としては「いつでも何回も通えるし、空いた時間に行こう」と思うものです。
スキマ時間に予約を入れてくれたら、空き時間を無駄にしないのでお店にとっても嬉しいですよね。
回転率を上げることが難しい美容業界ですが、サブスク導入によって効率よく経営できます。
美容サロンサブスクの注意点
店舗側も利用者側もメリットが多いサブスクですが、もちろんデメリットもあります。
サブスク導入にあたっての注意点を2つご紹介します。
自分のサロンにサブスクは適しているのか、しっかりと吟味したうえで導入してくださいね。
1回あたりの顧客単価が低くなる
お客さんが安価でサロンを利用できるということは、サロン側にとっては顧客単価が下がるということです。
たいていの場合は月に1回の支払いで利用は数回になるので、通常のメニューよりも半額以上安くなる可能性があります。
- 1か月何度でも通い放題
- 継続してくれず数か月で解約
などの場合はかなり顧客単価は下がり赤字になるでしょう。
お客さんがお得と感じるとともに、経営に響かないバランスの良い料金設定にする必要があります。
新規が多いサロンでは効果が薄い
美容サロンのサブスク成功のカギは、お客さんが長期にわたって契約をしてくれるかどうかです。
リピーターが少ない、新規のお客さんで終わってしまうサロンではただサブスクを導入しても経営は難しいでしょう。
継続して利用することのメリットを感じてもらえるような、メニューやサービスの見直しをすることが先決です。
新規利用が多いことも強みではあるので、それを生かしてさらに次につなげると、経営も右肩上がりになるでしょう。
美容サロンのサブスクの導入方法
美容サロンのサブスクの導入方法には2つの種類があります。
- サロン独自のサブスクシステムを作る
- サブスクリプション導入支援サービスを利用する
前者はエンジニアなど、システム開発に長けている人がいなければ難しいでしょう。
後者は簡単にサブスクを導入できて、サービスによっては売り上げや顧客の管理もしてくれます。
導入した後も管理やトラブル対応などすることを考えたら、お任せできるシステムがあるとサロン側も楽ですよね。
美容サロンのサブスク人気サービス5選を紹介！
サブスクを導入したいけれどどんなサービスがあってどこが1番良いのか悩んでいる方。
次章では人気のサブスク導入サービス5選をご紹介します。
導入にあたっての予算や自分のサロンに合ったサービスを見つけてくださいね。
1,Viday
1つ目は「Viday」です。
エステ、ネイル、アイラッシュ、美容室、ジムなど幅広いジャンルのサロンを取り扱っています。
現在370店舗以上のサロンが提携しています。
月額19,800円～39,800円で3店舗～5店舗のサロンに通い放題。
エステ未経験のお客さんも気軽に体験できると話題です。
初期費用や月額費用はなく、掲載料もずっと無料なのでサロン側の負担が一切ありません。
サブスク導入が初めてでも低リスクで始められます。
2.sub.
2つ目は「sub.」です。
こちらはエステや美容関係だけでなく、カフェやレストランとも提携しているサービスです。
幅広いサロンや店舗がありますので、美容にあまり積極的でないユーザーも来店のきっかけになります。
月〇回までといった月額制、回数券、月会費などそのサロンに合ったサブスクの種類も選べます。
初期費用は無料で月額3,980円＋手数料で始められます。
導入方法も簡単で、3stepで完了するのも良いポイントです。
3.MEZON
3つ目は「MEZON」です。
こちらは美容室のサブスクサービスです。
お客さんはチケットを購入し、必要な枚数を消費してサービスを受けられるシステムで、通常の20％以上お得になると人気です。
東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県だけですが現在1,200店舗以上提携しています。
初期費用、月額の固定費は無料で利用できます。
メディアでも紹介されていて登録しているユーザーがとても多いので、新規の集客も見込めます。
4.Salt.
4つ目は「Salt.」です。
エステ、ジム、美容室、リラクゼーションなど270店舗以上の美容系サロンが導入しています。
導入にあたっては、Salt.独自の基準を満たさなければなりませんが、その分厳選されたサロンばかりなので顧客の満足度は高いと評判です。
初期費用、月額費用ともに無料で申し込みはアプリで完結できます。
6,300人以上の多くの会員が利用しているので宣伝にもなり、新規集客も期待できるでしょう。
5.サブスク＠
5つ目は「サブスク＠」です。
こちらは美容サロン専用ではなく、サブスクを始めたいすべての店舗・経営者向けのサービスです。
美容院やネイル、アイラッシュ、エステなどの店舗はもちろん、ネットショップの商品無在庫販売や施術チケットの販売も行えます。
また顧客情報のデータ化や売上の一元管理もしてくれます。
初期費用は69,800円～、月額は49,800～と他のサービスよりも高めなので、経営が軌道に乗っていて売り上げの多い店舗におすすめです。
まとめ
今回は美容サロンのサブスク導入についてメリットや注意点、おすすめのサービスを解説しました。
定額で気軽に美容サロンを利用できると話題のサブスクリプションサービス。
継続利用してもらえるようなサービス内容と単価を上げる工夫をすることで安定したリピーターと収益が期待できます。
ぜひ自分のサロンにあったサービスを見つけてくださいね。
