エステサロンは、個人サロンや大手サロンなど規模や事業形態もさまざまです。
新型コロナウィルスの影響により、一時的に売り上げや客数が減少していたエステサロンも多くあります。
コロナウィルスが収まってきたいま、エステサロンはどのようになっているのでしょうか。
今後のエステ業界の課題や営業対策などについて解説します。
エステサロン業界の現状
エステサロンは、2020年から始まった新型コロナウィルスの影響を受けた業種のひとつです。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の発令などにより、休業を余儀なくされた店舗も少なくありません。
そのため、売上、客数ともに減少傾向にありました。
コロナがおさまり需要は回復傾向
コロナによる緊急事態宣言の解除後は、予約数や来店数も戻りつつありましたが、再度の緊急事態宣言が発令され一時的に客数は不安定になりました。
来店者数が減少している一方で、オンラインショップによる売り上げは上昇していました。
ダイエット食品やサプリメントなどの健康食品や、ホームケアのアイテムの需要は上がっています。
最近ではコロナの影響もおさまり、マスクによる肌荒れやストレス解消などの目的でエステサロンの需要も回復しています。
セルフエステのサブスク需要が高まる
エステサロンで、プロ仕様の施術マシンを使用できる「セルフエステ」の需要が高まっています。
セルフエステは、お客様が自身で施術するため、エステサロンは人件費を、顧客は定額でエステを利用できます。
店舗側、顧客側ともにメリットがあり、毎月一定額を支払うことで手軽にエステサロンが利用できるサブスクの需要も高まっています。
回数制限があるもの、通い放題などサブスクの種類もさまざまです。
本格的な施術マシンが手軽に試せて、お買い得だと人気です。
エステサロン業界の課題
セルフエステなど、手軽に利用できるエステサロンが増えたことで、利用客も増加傾向にあります。
しかし、競合店が増えたため売り上げを確立するのが難しくなってきています。
また、人材不足などの問題もあります。
エステ業界の課題についてまとめました。
施術スタッフの人材不足
少子高齢化にともなう労働人口の減少が問題となっています。
エステ業界は土日に休みが取りにくく、負担も大きいため、離職率の高さも問題となっていました。
とくに地方では、施術スタッフの人材不足が課題となっています。
近年は、エステティシャンを希望する学生も減少傾向にあるため、今後の人材不足はますます深刻化すると予想されています。
慢性的に人手不足のエステサロンも少なくありません。
人材を確保して、育成していくことが今後の大きな課題のひとつです。
エステサロンの増加による競争激化
エステサロンは、特別な資格を持たなくても開業できるため年々増加しています。
個人サロン、大手サロンともに参画しやすいため、エステサロンの強みやマーケティングをしっかりとする必要があります。
近年では、スポーツジムや医療と複合したメディカルエステなども参画してきて、競争は激化しています。
顧客獲得にむけた差別化と低価格競争が背景にあり、閉店するエステサロンも多くあります。
長く経営できる対策をとる必要があります。
エステサロンで今後も成功し続けるためには
エステ業界には、人材不足や競合サロンとの差別化などが課題だとお伝えしました。
今後、エステサロンが成功し続けるためには、どのような対策が必要になるかを調べてみました。
人材の確保や競合との差別化、そのほか具体的な方法についてまとめました。
エステサロンを経営されている方は、是非参考にしてみてください。
人材育成や働きやすい環境を整える
エステサロンの多くが抱えている人材不足という問題。
エステサロンで今後も成功し続けるためには、人材を確保し育成して、定着させる必要があります。
施術の業務だけではなく、接客マナーやビジネスマナーなどの研修も欠かせません。
未経験からスタートするスタッフも多い業界ですので、教育体制もしっかりと整えておきましょう。
また、スタッフが働きやすいような環境作りも必要です。
必要な研修体制や、キャリアアップができるサポート体制も備えておきましょう。
競合との差別化で自社の強みを押し出していく
競合が増えてきている今、他のサロンとの差別化が重要です。
集客の見込める定番メニューに加えて、他のサロンにはないメニューを取り入れるのがおすすめです。
ただし、メニューを作るときは低価格を打ち出すことは避けたほうがよいでしょう。
エステサロンのコンセプトに合ったメニューなら、価格ではなく付加価値で集客できます。
顧客に興味を持ってもらえるようなメニューで、ほかのエステサロンと差別化を図りましょう。
物販やEC活用で施術以外のキャッシュポイントを作る
エステサロンの売上アップには、物販の売上が重要です。
経済産業省のデータによると、およそ34%が物販の売上といわれています。
化粧品やサプリメントなどの消耗品なら、定期的な売り上げも見込めます。
お店のコンセプトに合った商品をECサイトで販売することもおすすめです。
物販の商品を選ぶときは、サロン専売品を選ぶなどエステサロンでしか購入できないものを選ぶと、集客にもつながります。
施術以外に定期的な売り上げが作れるようなシステムを作っておくことも大切です。
まとめ
エステサロンの今後についてまとめました。
エステサロンは、手軽に開業できるため増加傾向にありますが、人材不足や差別化などの問題もあります。
アフターコロナで、業務や働き方もずいぶん変わってきました。
時代に合わせて柔軟に対応していく必要があります。
ひとつひとつの問題をクリアにして、長く経営できるエステサロンを目指しましょう。