エステサロンを開業したいけど自宅でできるのか、ちゃんと成功するのかわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では自宅でエステサロンを開業するときの届出やメリット、注意点などを解説していきます。
最後には成功するための3つのコツもご紹介しますので、開業を考えている方はぜひ参考にしてください。
自宅でエステサロンを開業する方法
自宅でエステサロンは誰でもすぐに開業できます。
なぜなら開業には資格はいらないからです。
しかし販売や提供するメニューによっては届出が必要な場合がありますので注意が必要です。
下記では2つの届出について解説していきます。
事業開始に必要な届け出
まず個人で事業を行うので「開業届出書」の提出が必要です。
これだけ提出すればボディーマッサージやアロマエステなど、資格がなくてもできる施術であれば営業ができるようになります。
しかし以下のような施術をする場合には届け出が必要です。
・美容師の資格を利用してまつ毛パーマやまつ毛エクステなどを行う場合
・理容師の資格を利用して眉毛や産毛のカットを行う場合
・刃物を使ったムダ毛処理を行う場合
これらは保健所への届出が必要です。
化粧品の製造販売に関する届け出
エステサロンで使用しているオイルや化粧品などを販売したいという方もいますよね。
販売だけであれば基本的に届出は必要ないのですが、化粧品の製造元や輸入ルートによっては「化粧品製造販売業許可」を提出する必要があります。
届出はオンラインででき、手数料は0円。品目ごとに行うため、10種類販売するなら10通必要です。
化粧品などの販売は客単価をあげることやリピート率を上げることに効果的ですので取り入れてみてもよいでしょう。
自宅でエステサロンを開業するメリット
まだ自宅と店舗、どちらで開業しようか迷っている方もいらっしゃいますよね。
店舗を構えるサロンとは違い自宅で行うことでメリットがあります。
ここでは自宅のエステサロンならではの3つのメリットについて解説していきます。
初期費用や固定費が抑えられる
自宅をサロンにすることで店舗よりも費用の面でかなりコストダウンできます。
店を構える場合は建てる費用、部屋を借りた場合は初期費用で敷金と礼金、毎月の家賃がかかります。
自宅であれば家賃もありませんし、光熱費やWi-Fiも共有できますので余分な経費がかかりません。
その分開業資金をリフォームに使ったり、良い機械を導入したりと他のことに使えます。
開業してからの売り上げが不安な方も多いはず。初期費用や固定費は少しでも安く済むと安心ですよね。
移動のコストがかからない
別にお店を構えると毎日の通勤が必要になりますが、自宅であれば通勤する必要はありませんので交通費もかかりません。
個人事業主ですので会社とは違い、交通費は自分で支払わなければなりません。経費は少しでも削減したいものです。
そして自宅であれば通勤の時間分家のことをできますし、施術と施術の合間に家事をすることもできます。
1日の施術が終わるまで拘束されるということがないので、仕事と家庭の両立もしやすいでしょう。
自由な時間で働ける
個人事業主となりますので自分の好きなように働くことができます。
営業日や定休日も自分で決められます。
急な用事が入ったらサロンを閉めることもできますし、予定がある日は予約を入れないようにしたり臨機応変に仕事をすることができます。
自宅サロンであればライフスタイルに合わせて働けるので、小さな子供を持つ女性でも開業しやすいです。
また自由な時間に働けるので、週末に副業として自宅サロンを持つ方も増えてきています。
失敗のリスクを限りなく低くできる
メリットの1つ目にお話ししたように初期費用が抑えられるので、もし上手くいかなかった場合でも損害は少なく済みます。
別にお店を構えた場合廃業してしまったときに工事費や退去費用がかかることもありますし、何より初期投資が大きかった分かなりの痛手です。
自宅であればそれらの費用は発生しないでしょう。
失敗したときのリスクを下げることができるので、自宅サロンの開業は初心者でも比較的ハードルが低くチャレンジしやすいです。
自宅でエステサロンを開業する注意点
自宅サロンの大きなメリットがある分、注意しなければならないこともあります。
集客や売り上げに関わってくることですので、あらかじめ想定し対策を練っておきましょう。
この章では注意点を3つ解説していきます。
自宅を常に綺麗な状態に保たないといけない
自宅とはいえお客さんからすればお店です。清潔感の無いお店には入りたくないですよね。
施術スペースはもちろん、玄関や周辺道路など目に見える範囲は綺麗に保たなければなりません。
来客時だけでなく、たまたまお客さんが通りかかったときも家の周りが汚いと印象が悪くなります。
また生活スペースと共有する部分があるのならなおさら徹底した整理整頓、掃除が必要です。
お客さんは非日常感を求めて来ていますので、生活感を出さないようにしましょう。
セキュリティをしっかりしないといけない
自宅サロンなら住所を公開しないといけません。
予約のために電話番号も公表する必要があります。
不特定多数の人に個人情報を晒すことになりますので家族の理解も必要です。
心配なら番地や建物名は公表せず、予約をした人だけに教えるというようなシステムを作るなど対策を講じましょう。
また生活スペースに他人を入れることになります。入り口を別に設ける、玄関からすぐの部屋を使用するなどの工夫をしてもよいでしょう。
近所の理解を得る必要がある
自宅にたくさんの人が不定期に出入りするわけですから、近所の方が不安に思うかもしれません。
開業する前に近所の家を訪問して説明し、理解を得る必要があります。
またリフォームによる工事音や話し声による騒音トラブル、お客さんによる路上駐車や迷惑行為などもあるかもしれないと想定しておかなければなりません。
騒音を出さない、近隣に迷惑をかけないなどの約束をして、訪ねてくるお客さんにも協力してもらいましょう。
エステサロンを開業して成功させるコツ
開業するからにはお客さんにサロンを気に入ってもらい、売り上げも増やして成功させたいですよね。
とりあえず何でも手広く取り組めばいいというものではありません。
次の章では成功するための3つのコツを解説します。
新規集客にしっかり費用をかける
「お金をかけてもあまり来なかったら…」と思い、低予算で集客しようとしてもなかなかお客さんは来ません。
先行投資だと思って惜しまずに費用をかけましょう。
ホームページ、web広告、SNSなどを組み合わせることでターゲットに合った集客方法が見つかるはずです。
20万円~30万円ほどは集客費用としてかかることを想定して用意しておきましょう。
また最初だけではなく長期的に力を入れて行っていくことも大切です。
リピート率を高く保つ
自宅サロンの売り上げのうち8割はリピーターと言われるほど、その存在はとても重要です。
なぜならリピーターが充実していれば広告費がかからず、定期的に来てくれるので効率が良いからです。
反対にリピーターがつかないと広告費ばかりかかることになってしまいます。
お客さんのニーズを満たしているか、価格設定は適切か、このサロンに来る魅力はあるのか。
常により良いサロンづくりのために考え改善していくことでリピート率を高く保つことができます。
常にトレンドを入れておく
自宅のエステサロンに来るお客さんの中には目新しいメニューを好む方もいます。
飽きさせないように新しいメニューやトレンドを取り入れた施術を定期的に用意しましょう。
そのためにはサロン業界のトレンドを常にチェックして情報を得ておく必要があります。
お客さんはより良い施術を受けるため自分で調べたりして、最近のトレンドに詳しい方もいますからね。
お客さんのニーズに応えられるよう試行錯誤することでリピート率アップにもつながります。
まとめ
開業にあたっての方法やメリット、注意点などをお話ししました。
自宅での開業は上手くいくのかわからず不安に思うかもしれません。
しかし「継続は力なり」という言葉があるように、地道にお店作りをすることで自分らしい素敵なサロンになるはずです。
長く続けていくためにも地域に愛されるサロンを目指して頑張りましょう。