美容室での顧客管理、どうやっていますか?
厚生労働省のデータによると、美容室1店舗当たりおよそ480人の顧客がいるといわれています。
この人数を把握するのは難しい。
でも、うまく活用できれば優良顧客になる可能性が。
顧客管理アプリを使えば集客に必要な分析が可能になります。
上手に活用するために顧客管理アプリの使用を検討してみませんか?
顧客管理アプリとは?
これまで顧客管理は「顧客カルテ」という紙のカルテでおこなっていた美容室がほどんどでした。
でも紙の管理だと必要な時に見つからなかったり、不便に感じたりすることも。
顧客管理アプリでは名前や住所、購入履歴などの個人情報だけでなく、施術内容、お客様とどんな話をしたかなども共有することができるんです。
情報をデータ化することで人気のメニューを分析したり、データを基に次のキャンペーンや施策を考えることもできます。
顧客アプリのメリット・デメリットをまとめてみました。
美容室で顧客管理アプリを導入するメリット
顧客管理アプリを導入すると、顧客カルテと予約管理が連動できたり、スタッフとの情報時共有がスムーズになります。
電子化することで美容室の効率化も期待できます。
導入を検討している美容室はぜひ参考にしてみてくださいね。
24時間予約の受付が可能
顧客管理アプリを導入するとお店の営業時間にかかわらず24時間いつでも予約の受付が可能になります。
お客様自身が好きなタイミングで予約を入れることができます。
あらかじめ登録しておいた予約可能なメニュー、定員数、時間帯に応じて予約を受け付けることができるためスケジュールの調整をする手間も省けます。
予約時にお客様の個人情報や予約履歴なども自動で顧客管理アプリに反映されます。
ダブルブッキングや入力ミスの心配もありません。
24時間予約ができることはお客様にとっても大きなメリットです。
売上管理や分析も可能
顧客管理アプリを使うとお店の売上管理も簡単になります。
お店の売上や予約のデータから日々の売上や、スタッフごとの売り上げなど分析に必要なデータを簡単に抽出することができます。
数字やデータでお店の状況が把握できるため効果的な施策を考えることができます。
アプリによってはお店のデータだけでなくお客様のデータも分析できます。
カルテの機能とあわせて利用すれば、お客様により満足してもらえる提案をすることができます。
顧客管理を自動化できる
顧客管理アプリを利用することで情報の共有がスムーズになります。
お客様が予約時に入力したデータは顧客カルテにも反映されるので入力ミスを防ぐこともできます。
これまで入力にかかっていた時間を省くことができるため効率化にもつながります。
顧客カルテには、どんなカラーやカットをしたのか施術内容も写真を撮って履歴を残すことができます。
予約や顧客カルテの管理が自動化できるため業務に集中でき、売上アップにもつながります。
美容室で顧客管理アプリを導入するデメリット
導入することでデータの管理ができて」、売上アップにもつながる便利な顧客管理アプリ。
でも導入するかどうか不安という方もいらっしゃいますよね。
そこで導入することで生じるデメリットがないかもまとめてみました。
導入コストがかかる
導入にコストがかかる場合もあります。
顧客管理アプリはタブレットやスマートフォンにインストールして使う必要があります。
もしお店にない場合は、新たにタブレットやスマートフォンの準備が必要です。
無料で使えるアプリもありますが使いたい機能によっては有料の場合もあります。
有料の場合は導入費用とランニングコストがかかってきます。
また、故障やトラブルがあった時は、修理費などのメンテナンスやサポートが必要になる場合もあります。
スタッフが慣れるのに時間がかかる
どんなに便利な顧客管理アプリも操作に慣れるまでは時間がかかります。
日々の業務が忙しくて顧客管理アプリを使う時間がない、使い方が難しくて使わないというスタッフが出てきてしまってはもったいない!
お店にとって便利な機能が備わった顧客管理アプリ。
せっかく導入するならスタッフ全員が使いこなせるようになりましょう。
導入の際には時間を作ってスタッフと使い方の勉強会をしたり、マニュアルを用意するなどの対策が必要です。
顧客管理アプリを使用する時間を設けて使い方に慣れてもらいましょう。
個人情報の保護を徹底しないといけない
情報漏洩の多くは、意外にも誤操作によるもの、端末の置き忘れなどの管理ミスが原因だといわれています。
そのため、個人情報の流出を防ぐ管理が必要です。
たとえば、端末の管理ルールを徹底し許可なくお店の外に持ち出さないなどルールを決めることが大切です。
また、多くの顧客管理アプリの多くはクラウドを介してデータを保存しているためセキュリティー対策のツールを導入することも有効です。
大切な個人情報が洩れしまう事がないよう、取り扱いには注意しましょう。
無料でも使える美容室の顧客管理アプリ5選!
顧客管理アプリを使ってみたいけれど、どれを使っていいのかわからない。
お店で導入するかまだ悩んでいるという方もいらっしゃると思います。
まずは実際に使ってみたいという方にもおすすめの無料で使えるアプリをまとめてみました。
1 LIME
顧客管理アプリはたくさんありますが、こちらのLIMEは美容師が企画、作成したアプリです。
実際に美容師として働く方が制作しているため美容院で必要な機能が反映されているのもうれしい。
顧客カルテや予約表をスマホやタブレットで簡単に管理できます。
売上データや、メニュー比率などのデータの分析も可能。
また、顧客カルテはお客様とも共有ができるため、顧客満足度にもつながります。
情報を管理するためのセキュリティ機能も完備しているので安心して使用することができます。
2 SalonFactory
SalonFactoryは美容室やサロン向けに特化した顧客管理アプリです。
顧客の基本情報だけでなくアレルギーの有無など注意事項も一目でわかるように記載できます。
検索機能も充実していて来店回数、最終来店日、などでも検索できるためキャンペーンなどのお知らせなどにも活用できます。
担当者ごとの予約管理や売り上げ集計などの管理もできます。
利用者の権限も設定できるため、管理者のみ閲覧できるなど情報を保護することも可能です。
3 美歴(びれき)
美歴は顧客の電子カルテを管理できる顧客管理アプリです。
施術の記録は写真で残すことができます。
アプリでつながっている顧客とはSMSやeメールでメッセージを送付することが可能。
作成した記録を顧客に共有することができるのでアフターサービスにも役立ちます。
キャンペーンなどのお知らせを送付することもできます。
もちろん、美容室の予約状況と顧客カルテを連動することもできます。
顧客管理の画面はシンプルなので使い方も簡単。
アプリの操作が苦手な方も安心して使えるように、サポートツールが充実しているのも特徴です。
4 Evernote
Evernoteは個人や少人数の美容院におすすめです。
顧客の名前、来店日、施術の内容や特徴、お話しした内容など必要な項目のテンプレートを作ることができます。
新しい顧客はこのテンプレートに沿って追加できます。
必要な項目を使いやすいようにカスタマイズできて便利。
検索性にも優れているので名前を思い出せなくてもキーワードで検索をすることが可能です。
例えば、「銀行で働いている」「春から大学生」などピンポイントで探すことができます。
5 顧客カルテ+POS &予約管理 アプリ
美容室だけでなく、ネイルサロンや整骨院など幅広い業界で使用されている顧客管理アプリです。
顧客カルテはカスタマイズすることが可能。
あらかじめセットされている選択肢の中からお店に必要な項目を選択できます。
ヘアスタイルの写真などはもちろん手書きのメモなども登録できます。
もちろん美容室での予約管理も可能です。
POSとも連動して売り上げを管理することもできます。
施術同意書などのテンプレートの作成や電子署名にも対応しています。
まとめ
顧客管理アプリは顧客の管理だけでなく、データを分析してマーケティングにも役立てることができます。
顧客管理アプリをうまく活用できれば業務の効率化や売上アップにもつながります。
たくさんの種類がありますので導入には慎重になってしまいますよね。
無料で利用できるものもあるのでお店で使いやすいものを見つけて利用してみてください。