エステサロンの売上管理は経営の安定化と成長を図るために重要です。
顧客予約・施術内容・料金などを正確に把握し、売上を適切に仕訳します。
また、売上チェックポイントを確認することにより、業績の向上を目指さなければなりません。
今回はエステサロンの売上管理をテーマに解説します。
経営について関心のある方は参考にしてください。
エステサロンの業務の1つである売上管理とは何か
売上管理はエステサロンの売上目標を達成するために毎日の売り上げを集計・分析すること。
毎日の売り上げをこまめに振り返り、目標の達成につなげる必要があります。
年次や月次の目標達成率・前月比や前年同月対比の分析など時系列で比較し、現状の課題と対策を把握します。
エステサロンの売上管理の方法
エステサロンの売上管理を行う方法は以下の通り。
- エクセル
- レジアプリ
自分に合った方法で毎日の売り上げを把握することが重要です。
ここでは、売上管理の方法について解説します。
エステサロンの経営に活かしたいと感じている方はチェックしてください。
エクセル
エクセルはエステサロンに必要な項目を柔軟に設定することで売上管理を行います。
入力ミスや項目の多さによる処理の遅さなどに注意しなければなりません。
手軽に売上管理できる点がエクセルのメリットです。
レジアプリ
レジアプリは売上管理に最適化したアプリ。
スマートフォンやタブレットで利用できます。
売上管理だけでなく、顧客管理・在庫管理、予約管理機能まで備えているアプリもあります。
利用するためのコストはかかるものの、確実で正確な数字を把握できるのがメリット。
売上管理を本格的に行いたいサロン経営者は導入するか検討してください。
エステサロンの売上管理でチェックするポイント
エステサロンの売り上げに関する数字は数多く存在します。
特にチェックしたい数字は売上高・目標に対する達成率・前月と前年比較・売上原価。
ここでは、売上管理でチェックするポイントについて取り上げます。
売上高
売上高はエステサロン全体の売り上げです。
お客様が受けたサービスなどの項目をチェックし、お客様のニーズを把握しましょう。
メニューごとの売上高を踏まえ、キャンペーンなどのテコ入れを行ってください。
売上目標を一体どのくらい達成しているか
日々の売上管理を通して、売上目標を一体どのくらい達成しているか把握する必要があります。
年間・月間の売上目標を設定することはエステサロンの経営における基本。
毎日の売り上げをチェックをすることで目標達成しているかどうかが把握しやすくなります。
目標金額を設定し、スタッフと共有してください。
また、レジアプリを利用することで売上目標を簡単に表示できることが多いです。
修正が必要な場合、適切な売上目標を設定しましょう。
前月比・前年比
前月や前年度の売上と比較し、経営状況を把握してください。
売上が前年と比較して減少している場合、経営における問題は何か検討しなければなりません。
また、問題を解決するための対策を立てるのもエステサロンを長期にわたって経営するポイント。
売上原価
粗利を把握するために売上原価の計算が重要です。
原価が分かれば、売上から人件費や家賃などの固定費と原価を差し引いた粗利を計算できます。
仕入れ値が明確な受付で販売しているアイテムなどの店頭販売商品は問題ありません。
施術についてはエステサロン内でルールを設定することをおすすめします。
エステサロンの経営に欠かせない仕訳業務について
エステサロンを経営する際、仕分業務について知っておくことが重要です。
ここでは、仕訳の基本について解説するので、気になる方は一度チェックしてください。
仕訳とは何か
仕訳とは、出ていったお金を何に使ったか勘定科目と呼ばれる分類に分けて記載すること。
仕訳帳と呼ばれる帳簿に出ていったお金・入ってきたお金を借方・貸方と呼ばれる項目に記載します。
会計ソフトなどを使って勘定科目と金額を設定すれば、自動で貸方、借方に分けて記録できます。
可能であれば、自分でも分けて書き、仕訳業務について理解しましょう。
仕訳業務を行う上で知っておきたい勘定科目
仕訳業務を行う上で知っておきたい勘定科目は以下の通り。
- 現金
- 普通預金
- 売掛金
- 開業費
- 水道光熱費
- 広告宣伝費
- 減価償却費
現金はエステサロンにおける現金取引を指します。
普通預金はお金の預け入れ・引き出しを行える預金科目です。
売掛金はクレジット払いなど今は現金として入ってこないものの、将来現金で入ってくる売り上げ。
開業したての場合、開業費があります。
他にも、光熱費を示す水道光熱費、チラシなどの広告宣伝費も存在します。
エステ機器の勘定科目は減価償却費で処理してください。
減価償却費は高額なエステ機器の経費を何年かに分けて経費として差し引くものです。
まとめ
エステサロンを長期にわたって経営するためには、売上管理・仕訳業務を適切に行わなければなりません。
毎日の売り上げを把握し、売上目標を達成しているかどうか把握することが重要です。
売上目標を達成していない場合、エステサロンの経営における課題は何か検討しましょう。
勘定科目や仕訳など、分からないことがある際は近くの税理士に相談してください。