サロンの経営をする上で、「物販」に取り組まれている経営者様も多いでしょう。
しかし、商品を置いているだけで、売り上げに繋がらない状態になっている、そんなサロンも多くあるかと思います。
どうすればうまく商品が売れるのか、タイミングはどうすればいいのでしょうか。
今回はサロンでの物販をする理由と、5つのポイントとしてご紹介します。
サロン物販をやった方が良い理由
今現在、サロンの多くが物販をしています。
ではなぜ「サロンで物販をするのか」を考えてみましょう。
メリットだけでなく、デメリットもあるはずです。
それもしっかり考えてみる事も必要だと思いますので、そのあたりも解説していきます。
顧客単価を上げることができる
まず、物販をする事で【客単価をあげる事】ができます。
お客様はご来店の「ついで」に、品物を購入していかれる事もあるのです。
例えば、美容室でお手入れをし、お帰りの際にシャンプーなどのケア商品を買って帰られるかもしれません。
エステサロンでは、マッサージクリームを購入して下さるかもしれません。
それが人気になっている商品なら、お友達の分も!なんて事になったりするかもしれません。
そうなれば、幾らかでも客単価が上がると言う事になります。
リピートによる売り上げの安定化
新規のお客様に「いかにして再来店してもらうか」を真剣に考えなくてはいけません。
物販と言うのは、あくまでもサポートの役割ですが、お客様に再来店して頂けるきっかけを作る事ができます。
リピートして頂くには、「このサロンはとても良かった」と思って貰う、思い出して貰うきっかけが必要です。
サロンの物販をご利用下さったお客様は、その商品を持ち帰り使用されます。
お客様が商品に満足して、再購入してくださったなら、そのサロンの選ばれる理由となります。
競合他店との差別化を計れる、そんな商品をいかに揃えているか…お客様の記憶に残る商品であるかが大切です。
それによって、売り上げの安定化が図れることでしょう。
人件費をかけずに売り上げの幅を広げることができる
サロンでの物販は、スタッフが体力を使わず売り上げをあげられる大きなメリットがあります。
その商品が、もし消耗品だとして気に入って頂けたら定期的に購入して頂けるので、スタッフの手間を最小限にした上で毎月の売り上げを確保できるでしょう。
ここ数年、コロナ禍で対面販売ができなくなった時でもオンラインなどで物販の売り上げがあったケースも多くみられました。
この様に、人件費をかけることなく、売り上げをあげる事が可能な柱として物販を取り入れておくべきでしょう。
サロン物販で利益を上げるポイント5選!
サロン物販で安定した利益を上げるポイントは、幾つかあります。
売れる商材を仕入れるだけではなく、スタッフにお客様に購入して貰う方法をしっかり伝えておく事も大事です。
このポイントを押さえる事で物販の苦手意識のあるスタッフも前向きになれるでしょう。
ポイント①:商品の質にこだわる!
サロンで物販をする事にした時、【売れる商品のリサーチと品質のリサーチ】が大切です。
お客様に喜んで購入して頂くのには、オーナー自身が自信をもってお勧めできる、品物でなくてはいけません。
店舗で販売をする前に、オーナー様自身で試してみて納得のいくものを販売することがお客様への信用にもつながるでしょう。
お勧めできる自身のある品物を売る。そうでない商品の販売なら「押し売り」になりかねません。
価格の問題もあるでしょうが、リサーチをしっかりおこない、自らが試して本当にお勧めしたい、一番の商品を販売しましょう。
ポイント②:ポップなどを活用して商品を認知してもらう
実際に販売する商品が決まれば、店内にPOPを置きましょう。
POPのある無しで、売れ行きは何倍も違ってくると言われています。
手書きのPOPは、可愛い・スタッフの気持ちが伝わると好評だったりしますが、苦手な方はPOP作りのアプリがあるので、利用しましょう。
POPの内容としては、商品の名前、価格、効果、効能、標品の写真は、必要最低限の情報ですので、忘れず明記しましょう。
価格や容量など、「数字の表記は特徴のある書き方」をすれば、インパクトのある情報として頭に残るでしょう。
商品とキャンペーンが重なっている場合は、その情報をしっかり表記する事を忘れずに。
期間限定商品を扱う時は、「今だけお得」と言う事、「買って損はない」という思いになって貰える様な、POPを書くことがポイントです。
ポイント③:商品の魅力が顧客にしっかりと伝わる工夫をする
サロンで物販をする場合、「商品の説明」ではなく、「商品の紹介」にする事が大切です。
化粧品等なら商品に入っている成分などの説明ではなく、「使った場合どうなれるのか」をお話ししましょう。
オーナーさんや、スタッフが「使用してみた感想をお客様に伝える」と言うのも効果的でしょう。
自分の言葉で伝える事で、説得力のある提案が出来るようになるので、お客様からの質問にもしっかり回答できます。
商品の魅力をしっかりと、自分の言葉で伝えることで、お客さまの購入意欲が上がる事に繋がります。
ポイント④:ECサイトを活用する
ECサイト(オンラインショップ)を、活用する事も、考えてみるのもいいでしょう。
コロナ禍になり、店舗で販売が難しくなった状況もあり、ECサイトを活用するショップも増えてきています。
お店に来店してくれるお客様だけではなく、店舗利用者様以外にも販路を広げる事ができます。
商品について、特徴や魅力・使用効果などを、細かく伝える事ができるでしょう。
ただ、ECサイトを作るにあたって、サイトの構築に時間がかかる、商品の発送と言う業務が増える、在庫管理が複雑になる、などのデメリットもある事を覚えておきましょう。
ポイント⑤:商品を継続して使用してもらう
お客様に商品を販売し、継続して使用して貰う為に、アフターフォローもしっかり行いましょう。
アフターフォローをする事で継続して利用して貰えるお客様が増える、商品の改善などの効果があります。
お客様に商品を使って頂いた感想や効果について聞くことが大切です。
もし問題点があった場合、他のお客様にお伝えしてする事でトラブルの防止になり、お店の信頼度もアップするでしょう。
その声を生かして商品の改善にもつなげる事ができるでしょう。
サロン物販のデメリットとは?意識すべきことなども紹介
サロン経営に関してのメリットを、ご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
物販を取り扱うにあたっての、仕入れ先・商品の種類や在庫管理、なにより資金的な時間差などがあります。
このことを軽視すると、物販を取り入れた意味がなくなってしまう可能性も出てきます。
それではこの事柄について、分かりやすく解説していきましょう。
仕入れ先の選定が難しい
物販をする際の利益率を考えると、商品の種類によっても違いますが、だいたい30~50%の利益率だと言われています。
利益率が高い商品を仕入れ、販売すれば売り上げも上がりますが、そこにこだわりすぎない様にしましょう。
お店に合う、お客様びお悩みに沿った商品で、尚且つ売り上げが上がる、利益の出る商品を仕入れる事が重要かと思います。
仕入れ先の選定に困ったら、同じ様な商品があったら、自分が使ってみて本当に気に入った商品を選ぶ事をお勧めします。
自分が使って気に入った商品を、お客様に紹介する方が、効果的であり紹介しやすいと思います。
在庫管理のリスクがある
物販を始めると、毎月の月末に【棚卸作業】をする事になります。
実際に店舗に残っている、商品の数を数えて、個数を記録します。
これをする事で、毎月の仕入れの記入ミスや売り上げ個数の記入ミスなど、正しい在庫管理ができます。
それによって会計管理もする事ができるでしょう。
ただ、物販の種類が多ければ在庫管理が大変になり、時間も人員も取られる事になります。
それが毎月になるのは、かなりのリスクになる事を覚悟しなくてはなりません。
仕入れと売り上げに時間差があるため赤字になりやすい
商品を仕入れたからと言って、すぐに売れる訳ではありません。
売り上げが上がるまでに、時間差ができると言う事は、赤字になる月があるかもしれないと言う事です。
物販商品の仕入れは、代引きにせずクレジットカード決済にする事で時間稼ぎができ、赤字を少なくする事も出来るでしょう。
在庫は資産となりますが、売れて初めて現金が手元に入ります。
在庫が過剰になれば、資金繰りが難しくなることを忘れてはいけません。
まとめ
サロン経営において、色々な形で物販を取り扱う事で、売り上げや利益を上げる事が可能、売り上げを安定する事をご紹介しました。
この5つのポイントをおさえ、いかに上手に物販をサロン経営に活用できるかが、売り上げアップに繋がるでしょう。
お客様とのコミュニケーションツールとしても、ぜひ活用して欲しいと思います。
今回の記事が、サロン経営がうまくいく手段のヒントになれば、幸いです。